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公開番号2024143143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055666
出願日2023-03-30
発明の名称A重油組成物
出願人コスモ石油株式会社
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類C10L 1/02 20060101AFI20241003BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】硫黄分の含有割合を低減しつつ、スラッジの析出を効果的に抑制し得る新規なA重油組成物を提供する。
【解決手段】脂肪酸メチルエステル基材を4.0容量%~35.0容量%、所定性状を有する高圧水素化処理基材を4.0容量%~45.0容量%、硫黄分含有量が0.05~0.40質量%である流動接触分解軽油基材を30.0~50.0容量%、硫黄分含有量が0.20質量%以下である脱硫軽油基材を19.0容量%~45.0容量%含有し、前記脂肪酸メチルエステル基材、高圧水素化処理基材、流動接触分解軽油および脱硫軽油基材を各含有割合に応じて混合してなる混合基材のカウリブタノール価が36.0以上であることを特徴とするA重油組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脂肪酸メチルエステル基材を4.0容量%~35.0容量%、
90容量%留出温度が320.0~360.0℃で、芳香族炭化水素を37.0~65.0質量%含む原料油の水素分圧10~18MPaによる水素化処理油から得られる、硫黄分含有量が10質量ppm未満、15℃における密度が0.8200~0.8750g/cm

、蒸留範囲が245.0℃~380.0℃である高圧水素化処理基材を4.0容量%~45.0容量%、
硫黄分含有量が0.05~0.40質量%である流動接触分解軽油基材を30.0~50.0容量%、
硫黄分含有量が0.20質量%以下である脱硫軽油基材を19.0容量%~45.0容量%含有し、
前記脂肪酸メチルエステル基材、高圧水素化処理基材、流動接触分解軽油および脱硫軽油基材を各含有割合に応じて混合してなる混合基材のカウリブタノール価が36.0以上である
ことを特徴とするA重油組成物。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
残炭調整材を0.2~0.8容量%含む請求項1に記載のA重油組成物。
【請求項3】
前記脂肪酸メチルエステル基材および高圧水素化処理基材の合計含有割合が15.0~50.0容量%であり、
前記脂肪酸メチルエステル基材および高圧水素化処理基材の硫黄分含有量の合計量が10質量ppm以下である
請求項1または請求項2に記載のA重油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、A重油組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、重油組成物は、各種産業分野において種々の用途に使用されており、JIS K2205:2006において、動粘度により、1種(A重油)、2種(B重油)及び3種(C重油)の3種類に分類されている。
これらの重油組成物のうち、A重油(A重油組成物)は、ハウス加温栽培用暖房機の燃料油や、ビル等の暖房機の燃料油や、漁船の燃料油等として用いられている(例えば、特許文献1(特開2022-138559号公報参照)。
【0003】
一般に、A重油組成物は、灯油留分や各種軽油留分から選択される一種以上の中間留分を基材として含有しつつ、さらに、常圧蒸留残渣油、減圧蒸留残渣油、直脱残渣油、エキストラクト油(潤滑油の溶剤抽出副生油)等の残渣油等を残炭調整材(残留炭素分付与基材)として含有している。
【0004】
A重油組成物の残留炭素分に関し、JIS K 2205:2006(重油)には4質量%以下とすることが規定されており、また、軽油取引税の課税対象である軽油組成物との製品区分を明確化するために、A重油組成物は、10%残油の残留炭素分を0.20質量%以上含む必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-138559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現在、A重油組成物中の硫黄分の含有割合は、JIS K 2205:2006において2.0質量%以下とすることが規定されているが、硫黄酸化物(SOx)の排出量を抑制して環境負荷を低減するために、A重油組成物中の硫黄分についてさらなる低減が求められるようになっている。
【0007】
A重油組成物中の硫黄分の含有割合を低減するためには、通常、A重油組成物を構成する中間留分として各種脱硫軽油基材を選択しこれを高い割合で配合する必要がある。
【0008】
しかしながら、本発明者等が検討したところ、A重油組成物中の脱硫軽油基材の配合割合を増加させた場合、A重油組成物を構成する残炭調整材に起因してアスファルテン凝集物(スラッジ)が析出し易くなることが判明した。
【0009】
すなわち、A重油組成物を燃料とするエンジンや各種の燃焼機器には、燃料系等に目開き5~250μm程度のフィルターが設けられ、燃料油中の異物を除去することにより後段の精密機器を保護しているが、A重油組成物に配合されている残炭調整材を構成するアスファルテン分(縮合環の芳香族炭化水素が架橋結合して出来た高分子化合物)が凝集することによってスラッジとして析出し、上記フィルターを閉塞し易くなることが判明した。
【0010】
このような状況下、本発明は、硫黄分の含有割合を低減しつつ、スラッジの析出を効果的に抑制し得る新規なA重油組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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