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公開番号2024146057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058754
出願日2023-03-31
発明の名称情報処理装置
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10G 99/00 20060101AFI20241004BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】生成油を効率的に生産することができる。
【解決手段】原料油を触媒に通油して生成油を得るプラント装置の運転を支援するための情報処理装置であって、前記プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である運転実績データに基づいて生成された固有劣化モデルを記憶する記憶部と、前記運転情報の時系列定データを取得するデータ取得部と、前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記触媒の寿命を予測するための寿命予測データを生成する寿命予測データ生成部と、を備え、前記固有劣化モデルは、第1運転期間に関する前記運転実績データである第1運転実績データに基づいて生成されており、前記運転予定データは、第2運転期間に関するデータであり、前記第2運転期間は、前記第1運転期間が経過した後の運転期間である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原料油を触媒に通油して生成油を得るプラント装置の運転を支援するための情報処理装置であって、
前記プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である運転実績データに基づいて生成された固有劣化モデルを記憶する記憶部と、
前記運転情報の時系列の予定である運転予定データを取得するデータ取得部と、
前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記触媒の寿命を予測するための寿命予測データを生成する寿命予測データ生成部と、を備え、
前記固有劣化モデルは、第1運転期間に関する前記運転実績データである第1運転実績データに基づいて生成されており、
前記運転予定データは、第2運転期間に関するデータであり、
前記第2運転期間は、前記第1運転期間が経過した後の運転期間である、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
関数生成部を更に備え、
前記データ取得部は、
前記第2運転期間に関する前記運転実績データである第2運転実績データを取得し、
前記関数生成部は、
取得された前記第2運転実績データに基づいて、前記固有劣化モデルを更新する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プラント装置への通油開始直後から発生する前記触媒の劣化度の変化が激しい期間を不安定期間とするとき、
前記関数生成部は、
取得された前記第2運転期間に応じて、前記第2運転期間における前記不安定期間の終了を判断し、
前記不安定期間の終了が判断された前記第2運転期間に関する前記第2運転実績データに基づいて、前記固有劣化モデルを更新する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データ取得部は、
前記第2運転期間よりも短い周期で前記第2運転実績データを更新し、
前記関数生成部は、
更新された前記第2運転実績データに基づいて、前記固有劣化モデルをさらに更新する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記データ取得部は、
取得された第2運転実績データに応じて、前記周期を変更する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記固有劣化モデルは、出力変数として、前記触媒の劣化度に関する値を有し、
前記関数生成部は、
取得された前記第2運転実績データに基づいて前記プラント装置の運転時間に応じた前記劣化度に関する値の実績値を算出し、
取得された前記第2運転実績データに含まれる運転条件に関する値に基づいて、算出された前記実績値を補正することで前記劣化度に関する値の補正値を算出し、
算出された前記補正値を用いて、前記固有劣化モデルを更新する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記寿命予測データ生成部は、
前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記第2運転期間における前記プラント装置の運転時間に応じた前記触媒の劣化度の予測値を算出し、
算出された前記予測値と前記運転時間の関係を表す触媒劣化予測データを前記寿命予測データとして生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記寿命予測データ生成部は、
取得された前記運転予定データと生成された前記触媒劣化予測データとに基づいて、前記プラント装置の前記運転時間に応じた要求温度を算出し、
算出された前記要求温度と前記運転時間との関係を表す温度予測データを前記寿命予測データとして生成し、
前記要求温度は、取得された前記運転予定データを満たすために必要な前記触媒の温度である、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記寿命予測データ生成部は、
前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記第2運転期間における前記プラント装置の運転時間に応じた前記触媒の劣化度の予測値を算出し、
算出された前記劣化度の予測値と取得された前記運転予定データとに基づき、前記第2運転期間における前記プラント装置の次の運転時間における要求温度を算出し、
算出した前記要求温度と前記運転予定データと前記固有劣化モデルとに基づいて、前記次の運転時間の前記劣化度の予測値を算出し、
前記劣化度の予測値の算出と前記要求温度の算出とを交互に繰り返すことにより、前記第2運転期間における前記プラント装置の前記運転時間毎に前記予測値と前記要求温度とを算出し、
算出された前記要求温度と前記運転時間との関係を表す温度予測データを前記寿命予測データとして生成し、
前記要求温度は、前記運転予定データを満たすために必要な前記触媒の温度である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記データ取得部は、
前記プラント装置に予め定められている運転上限温度を取得し、
前記寿命予測データ生成部は、
取得された前記運転上限温度と生成された前記温度予測データとに基づいて、前記要求温度が前記運転上限温度に達する時刻を算出し、
算出された前記時刻に基づいて、前記触媒の寿命を予測する、
請求項8又は請求項9に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
石油は、原油から精製される。原油は、5%以下程度の硫黄分を含む。硫黄を含む化合物は、燃焼により亜硫酸ガスとなって大気環境を悪化させることがあり、また、石油製品の劣化、装置の腐食、触媒被毒等を発生させる原因となり得る。このため、石油は、この硫黄をはじめとする不純物が除去される脱硫過程を経て精製される。脱硫において用いられる触媒は、脱硫の過程により劣化することによる寿命がある。この寿命は、例えば、原油を処理する槽における原油量、触媒量、温度等の種々の条件に依存して変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/117154号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保全計画等に基づいてプラント装置の運転を停止する予定の期限よりも前に触媒が寿命を迎えると、プラント装置に対して予定外の触媒交換を実施する必要が生じ、生成油を効率的に生産することができない。そのため、プラント装置に用いる触媒の寿命の予測精度の向上は、より一層望まれている。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生成油を効率的に生産することができる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様に係る情報処理装置は、原料油を触媒に通油して生成油を得るプラント装置の運転を支援するための情報処理装置であって、前記プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である運転実績データに基づいて生成された固有劣化モデルを記憶する記憶部と、前記運転情報の時系列の予定である運転予定データを取得するデータ取得部と、前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記触媒の寿命を予測するための寿命予測データを生成する寿命予測データ生成部と、を備え、前記固有劣化モデルは、第1運転期間に関する前記運転実績データである第1運転実績データに基づいて生成されており、前記運転予定データは、第2運転期間に関するデータであり、前記第2運転期間は、前記第1運転期間が経過した後の運転期間である。
【0007】
本開示の別の態様に係る情報処理装置は、原料油を触媒に通油して生成油を得るプラント装置の運転を支援するための情報処理装置であって、前記プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である運転実績データと、前記運転情報の時系列の予定である運転予定データと、基準劣化モデルと、を取得するデータ取得部と、取得された前記運転実績データと取得された前記基準劣化モデルとに基づいて、固有劣化モデルを生成する関数生成部と、生成された前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記触媒の寿命を予測するための寿命予測データを生成する寿命予測データ生成部と、を備え、取得された前記運転実績データは、第1運転期間に関する第1運転実績データであり、前記運転予定データは、第2運転期間に関するデータであり、前記第2運転期間は、前記第1運転期間が経過した後の期間である。
【0008】
本開示のさらに別の態様に係る情報処理装置は、原料油を触媒に通油して生成油を得るプラント装置の運転を支援するための情報処理装置であって、前記プラント装置を第1プラント装置とし、前記第1プラント装置とは異なる装置を第2プラント装置とするとき、前記第1プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である運転実績データと、前記第1プラント装置の前記運転情報の時系列の予定である運転予定データと、第2プラント装置の運転状況を表す運転情報の時系列の履歴である第2プラント装置運転実績データと、基準劣化モデルと、を取得するデータ取得部と、取得された前記運転実績データ、前記第2プラント装置運転実績データおよび前記基準劣化モデルに基づいて、固有劣化モデルを生成する関数生成部と、生成された前記固有劣化モデルと取得された前記運転予定データとに基づいて、前記触媒の寿命を予測するための寿命予測データを生成する寿命予測データ生成部と、を備え、前記第2プラント装置は、前記原料油を前記触媒に通油して前記生成油を取得する装置であり、取得された前記第2プラント装置運転実績データは、取得された前記運転実績データと共通の前記運転情報を含み、取得された前記運転実績データは、第1運転期間に関する第1運転実績データであり、前記運転予定データは、第2運転期間に関するデータであり、前記第2運転期間は、前記第1運転期間が経過した後の期間である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、生成油を効率的に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る情報処理システムとプラント装置とを含む全体システムの構成を例示的に示す図。
運転期間の説明図。
一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を例示的に示す図。
第1運転期間に関する運転実績データから算出した運転時間毎の劣化度の実績値の一部を、横軸を時間、縦軸を劣化度とする座標系にプロットした例を示す図。
図4に示した劣化度の実績値を補正した例を示す図。
不安定期間を説明する図。
固有触媒劣化関数と、第2運転期間の運転予定データとから算出した劣化度の予測値を含む触媒劣化予測データの例を示す図。
寿命予測データ生成部によって生成される温度予測データの一例を示す図。
温度予測データと共通の座標系に、運転上限温度、目標運転期限、現在までの運転日数、触媒の温度が運転上限温度に達する時刻、触媒の温度の実測値とを表示した例を示す図。
図9の状態からユーザ端末の画面の表示が更新された例を示す図。
一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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