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公開番号2024136313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047396
出願日2023-03-23
発明の名称グリース組成物および自在継手
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 125/10 20060101AFI20240927BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】高面圧などの過酷な摺動条件下での使用においても、優れた潤滑性能を発揮し、低摩擦特性に優れるグリース組成物、および、このグリース組成物を封入してなる自在継手を提供する。
【解決手段】グリース組成物10は、基油と、増ちょう剤とを含むグリース組成物であって、該グリース組成物全量に対してセラミックス微粒子を0.10質量%~10質量%含み、セラミックス微粒子の平均粒子径が1.0μm以下であり、セラミックス微粒子が、アルミナ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、およびムライトから選ばれる少なくとも1つの金属酸化物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基油と、増ちょう剤とを含むグリース組成物であって、
前記グリース組成物は、該グリース組成物全量に対してセラミックス微粒子を0.10質量%~10質量%含むことを特徴とするグリース組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記セラミックス微粒子の平均粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記セラミックス微粒子の平均粒子径が0.10μm以下であることを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記セラミックス微粒子が、アルミナ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、およびムライトから選ばれる少なくとも1つの金属酸化物であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のグリース組成物。
【請求項5】
前記セラミックス微粒子は、平均粒子径の異なる複数の粒子群を有し、いずれの粒子群も平均粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
【請求項6】
前記グリース組成物は、有機モリブデン系化合物と、リン原子および硫黄原子の少なくとも一方を含む極圧剤とをさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のグリース組成物。
【請求項7】
前記セラミックス微粒子が、アルミナ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、およびムライトから選ばれる少なくとも1つの金属酸化物であり、
前記セラミックス微粒子は、平均粒子径の異なる複数の粒子群を有し、いずれの粒子群も平均粒子径が1.0μm以下であり、
前記グリース組成物は、有機モリブデン系化合物と、リン原子および硫黄原子の少なくとも一方を含む極圧剤とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
【請求項8】
前記グリース組成物は自在継手用であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のグリース組成物。
【請求項9】
請求項1または請求項2記載のグリース組成物を封入してなることを特徴とする自在継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はグリース組成物およびそれを封入した自在継手に関し、特に、自動車用等速自在継手の内部潤滑において、潤滑性、耐摩耗性、耐フレーキング性、伝達効率に優れたグリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から産業界でグリース組成物の高性能化を図る目的で、グリース組成物に種々の添加剤を配合し潤滑性を向上させる試みがなされている。例えば、各機械部品においてグリース組成物が高面圧条件下で使用される場合、そのグリース組成物の潤滑膜が破断しやすくなる。潤滑膜が破断すると金属接触が起こり、発熱や、摩擦摩耗が増大するなどの不具合が発生する。このため、高面圧などの過酷条件下での運転においても優れた潤滑性を示すグリース組成物に対する要求がある。
【0003】
例えば、自動車に取り付けられる等速自在継手には、ジョイント角度が付けられた状態で動力を効率よく伝達し等速で回転を伝える機能と、自動車の寿命に相当する耐久性が求められる。それらの要求機能を満足するために、内部にグリース組成物が密封され、潤滑性が確保されている。等速自在継手は、回転時に高い面圧がかかるとともに、複雑な転がり滑り作用を受ける。そのため、等速自在継手の転がり滑りする部分は高荷重がかかりやすく摩耗や剥離が発生しやすい。
【0004】
一般的な等速自在継手用グリースとしては、硫黄-リン系極圧グリースや、二硫化モリブデンを含有するリチウム系極圧グリースなどが知られているが、これらは高面圧下での摩耗や耐久性の面で満足できるものではなく、また摺動性も充分とはいえない。
【0005】
近年では、耐摩耗性向上や耐久性向上のために、ウレア系グリースに極圧剤や耐摩耗剤などを添加したグリースが知られている。例えば、特許文献1には、基油と、特定のジウレア系増ちょう剤と、有機モリブデン系化合物と、ジチオリン酸亜鉛とを含む等速ジョイント用グリースが記載されている。また、特許文献2には、基油と、ジウレア系増ちょう剤と、特定の油性剤と、硫化ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデンと、亜鉛スルホネートと、硫黄-リン系極圧添加剤とを含む等速ジョイント用グリースが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/054802号
特開2011-037950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、近年において益々厳しくなっている、自在継手などの機械部品における高面圧の過酷条件下での使用に際しては、従来のグリース組成物では必ずしも充分とはいえず、さらに性能向上が望まれている。例えば、近年の車両において、軽量化や静粛性、燃費向上を目的に等速自在継手の潤滑性、耐摩耗性、耐フレーキング性などに対する要求が更に求められている。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、高面圧などの過酷な摺動条件下での使用においても、優れた潤滑性能を発揮し、低摩擦特性に優れるグリース組成物、および、このグリース組成物を封入してなる自在継手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のグリース組成物は、基油と、増ちょう剤とを含むグリース組成物であって、上記グリース組成物は、該グリース組成物全量に対してセラミックス微粒子を0.10質量%~10質量%含むことを特徴とする。
【0010】
上記セラミックス微粒子の平均粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする。また、上記セラミックス微粒子の平均粒子径が0.10μm以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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