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公開番号
2024121605
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028794
出願日
2023-02-27
発明の名称
アンギュラ玉軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
19/16 20060101AFI20240830BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】大きい軸方向荷重の負荷に対して、より好適な設計のアンギュラ玉軸受を提供する。
【解決手段】本発明のアンギュラ玉軸受(1)は、例えば、射出成型機のボールねじサポート用に使用される。アンギュラ玉軸受(1)は、内輪(4)と、外輪(2)と、これら内輪(4)および外輪(2)の間に介在された玉(6)とを備えている。アンギュラ玉軸受(1)の作用点距離(a)と、玉(6)のピッチ円直径(dp)の関係(a/dp)が、0.85~1.25の範囲に設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪と、外輪と、これら内輪および外輪の間に介在された玉とを備えたアンギュラ玉軸受であって、
軸受の作用点距離(a)と、前記玉のピッチ円直径(dp)の関係(a/dp)が、0.85~1.25の範囲に設定されているアンギュラ玉軸受。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
内輪と、外輪と、これら内輪および外輪の間に介在された玉とを備えたアンギュラ玉軸受であって、
前記内輪の軌道面および前記外輪の軌道面の曲率半径(Cr)と、前記玉の直径(Di)の関係(2・Cr/Di)が1.03~1.06の範囲に設定されているアンギュラ玉軸受。
【請求項3】
射出成型機のボールねじサポート用に使用される、請求項1または2に記載のアンギュラ玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ボールねじのサポートに使用されるアンギュラ玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールねじのサポートに使用されるアンギュラ玉軸受として、以下の構成が提案されている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1のアンギュラ玉軸受では、接触角αが、45°≦α≦70°のアンギュラ玉軸受において、Ae(=(外輪溝肩部の径方向高さ;He)/(玉の直径;Da))が、0.35≦Ae≦0.50に設定され、Ai(=(内輪溝肩部の径方向高さ;Hi)/(玉の直径;Da))が、0.35≦Ai≦0.50位設定されている。これにより、保持器の剛性を確保しつつ、玉数を増やして、軸受の軸方向の負荷能力を高めることが期待できる。
【0003】
また、隣り合う玉同士の距離Lと、玉のピッチ円直径dmに円周率πを乗じた玉ピッチ円周長さ(π・dm)との関係は、1.5×10
-3
≦L/(π・dm)≦20×10
-3
に設定されている。これにより、軸受一列あたりの玉数を多くすることができ、軸受の負荷容量増加および高剛性と、保持器の強度維持の両立を図ることができる。
【0004】
特許文献2のボールねじと転がり軸受の組合せ構造では、転がり軸受が、ねじ軸端部の外径の1.8倍以上の転動体ピッチ円径を有し、さらに、ねじ軸端部の外径の2倍以上の作用点距離を有している。これにより、転がり軸受内輪と嵌合する部分のねじ軸の軸径が小さくなって、ねじ軸端部の曲げ剛性が低下する。その結果、ねじ軸の端部が径方向に変形し易くなり、ねじ軸端部の変形に起因するこじり力がナットに発生し難くなる。また、転がり軸受の接触角が、40°以上65°以下である。これにより、軸方向の負荷容量を大きく確保できるので、軸受の列数を削減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6728585号公報
特開2008-101711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、電動射出成型機のボールねじの支持箇所にアンギュラ玉軸受が使用されており、近年、大きな軸方向荷重が負荷される傾向にある。特許文献1,2の技術では、より大きなアキシアル荷重、予圧荷重の負荷を想定し、接触角が標準品より大きく(例えば、40°~70°)設定されている。また、特許文献1の技術では、肩乗り上げを防止するため、内輪および外輪の溝肩高さが標準品より大きく設計されている。特許文献1,2では、大きな軸方向荷重を負荷するために、接触角度が40°以上に設定されているが、大きい軸方向荷重の負荷に対して最適な設計はされていない。
【0007】
本発明の目的は、大きい軸方向荷重の負荷に対して、より好適な設計のアンギュラ玉軸受を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のアンギュラ玉軸受は、内輪と、外輪と、これら内輪および外輪の間に介在された玉とを備えたアンギュラ玉軸受であって、軸受の作用点距離(a)と、前記玉のピッチ円直径(dp)の関係(a/dp)が、0.85~1.25の範囲に設定されている。ここで、「軸受の作用点距離」とは、軸受の軸心と作用線との交点と、軸心と軸受の軸方向一端面との交点との距離をいう。
【0009】
この構成によれば、軸受の作用点距離(a)と玉のピッチ円直径(dp)の関係(a/dp)が0.85以上であると、径方向荷重と高い軸方向荷重を負荷することができる。また、同関係(a/dp)が1.25以下であると、径方向方向の荷重の負荷容量の低下や、玉の軌道面外への乗り上げを防ぐことができる。
【0010】
本発明の別のアンギュラ玉軸受は、内輪と、外輪と、これら内輪および外輪の間に介在された玉とを備えたアンギュラ玉軸受であって、前記内輪の軌道面および前記外輪の軌道面の曲率半径(Cr)と、前記玉の直径(Di)の関係(2・Cr/Di)が1.03~1.06の範囲に設定されている。
(【0011】以降は省略されています)
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