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公開番号2024132441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043200
出願日2023-03-17
発明の名称転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】周辺構造を変更することなく、密封機構を有していても分解作業の作業性が向上する密封機構を備えた転がり軸受を提供する。
【解決手段】外輪と、内輪と、外輪と前記内輪との間に介在される転動体と、転動体を円周方向所定間隔に保持する保持器とを備え、開口端部が密封機構にて密封される転がり軸受である。密封機構は、外輪の外径部に外嵌されて開口端部に固定される外輪側シール部材と、内輪に取付られる内輪側シール部材とを備え、外輪側シール部材は、外輪の軸方向端部に取付られる取付部と、内径側に向かって突出する突出部を有し、内輪側シール部材は、内輪の軸方向端部に取付られる取付部と、外径側に向かって突出する突出部を有し、内輪側シール部材の突出部と、外輪側シール部材の突出部とが対面する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在される転動体と、前記転動体を円周方向所定間隔に保持する保持器とを備え、開口端部が密封機構にて密封される転がり軸受であって、
前記密封機構は、前記外輪の外径部に外嵌されて固定される外輪側シール部材と、前記内輪に取付られる内輪側シール部材とを備え、
前記外輪側シール部材は、前記外輪の軸方向端部に取付られる取付部と、内径側に向かって突出する突出部を有し、
前記内輪側シール部材は、前記内輪の軸方向端部に取付られる取付部と、外径側に向かって突出する突出部を有し、
前記内輪側シール部材の突出部と、前記外輪側シール部材の突出部とが対面することを特徴とする転がり軸受。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記外輪側シール部材は、外輪の外径部としまりばめにより取付られることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記外輪側シール部材は、塑性変形可能なものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記外輪側シール部材は、前記外輪とねじ止めされる穴部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記内輪側シール部材は、樹脂材料から構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項6】
前記内輪側シール部材は、前記取付部と突出部とを繋ぐ湾曲部が薄肉とされたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項7】
鉄道車両の車軸を支持する請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両用車軸軸受には、軸受単体で潤滑剤を含めた密封タイプと、周辺構造から油を供給するオープンタイプとがあり、密封タイプでは、軸受端面にオイルシールを配置している(特許文献1)。この軸受は、図4に示すように、外輪101と、内輪102と、外輪101と内輪102との間に配された複列の転動体(円筒ころ)103と、転動体を周方向等間隔に保持する保持器104と、外輪101と内輪102との間の空間の軸方向端部を密封する密封機構105とを備える。
【0003】
密封機構105は、外輪101の内周面の軸方向端部に嵌合固定されたシールケース106と、シールケース106の内周に固定されたシール部材107とからなる。シールケース106は、大径部106aが外輪101の内周に例えば圧入を伴って嵌合固定され、これにより外輪101に固定される。シール部材107は、スプリング付きゴムリップにて構成され、このシール部材107と、内輪102の軸方向端部に配された油切り108との間で密封状態とする。
【0004】
密封性を優先的に考慮した場合、前記のような密封機構が使用されるが、低発熱を優先的に考慮した場合は、図5に示すようにコの字状のシールド板109にて密封機構が構成されることもある。
【0005】
ところで、鉄道車両用車軸軸受は定期点検を行うことが一般的であり、前記のような密封タイプのものにおいて、良好な作業性で組み立てや点検を行うことを目的とした密封装置もある(特許文献2)。特許文献2のものは、軸受の端面の近傍に配置された仕切板を有するシールケースを備えた転がり軸受において、シールケースの仕切板の内径部分が軟性材料で形成されている。これにより、仕切板の内径が内輪の外径よりも小さくても、仕切板の内径部の柔軟材料を変形させて内輪の外径部を乗り越えさせることができ、容易に着脱できる。したがって、軸受部品の取り付け又は取り外し作業における手間の増大を防止でき、その結果、良好な作業性で組み立てや点検を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-210018号公報
特開2010-48341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されたオイルシールでは、メンテナンス時等の軸受分解と組み立て作業性が悪い。また、特許文献2に記載されたオイルシールは、分解時には専用の治工具が必要であり、かつ、周辺構造の組み立て作業が複雑化する。
【0008】
以上の実情に鑑み、本発明は、周辺構造を変更することなく、密封機構を有していても分解作業の作業性が向上する転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る転がり軸受は、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在される転動体と、前記転動体を円周方向所定間隔に保持する保持器とを備え、開口端部が密封機構にて密封される転がり軸受であって、 前記密封機構は、前記外輪の外径部に外嵌されて固定される外輪側シール部材と、前記内輪に取付られる内輪側シール部材とを備え、前記外輪側シール部材は、前記外輪の軸方向端部に取付られる取付部と、内径側に向かって突出する突出部を有し、前記内輪側シール部材は、前記内輪の軸方向端部に取付られる取付部と、外径側に向かって突出する突出部を有し、前記内輪側シール部材の突出部と、前記外輪側シール部材の突出部とが対面するものである。
【0010】
本発明の転がり軸受は、外輪側シール部材が、外輪の外径部に外嵌されて開口端部に固定される。すなわち、外輪側シール部材が外輪の外径部に取付られることにより、軸受分解時に、例えば内径向きの爪形状を持った治工具を、外輪の外径部の外輪側シール部材取付箇所に容易に引っ掛けることができて、取り外し作業が容易なものとなる。また、内輪のみを軸方向に移動させて、内輪を分解することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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