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公開番号2024126954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035742
出願日2023-03-08
発明の名称ころ軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/54 20060101AFI20240912BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】発生する誘起スラスト荷重を抑制することができるころ軸受を提供する。
【解決手段】ころ軸受1は、相手側部材であるハウジング5の内周面5aに案内される案内面7aを有する円筒形状の保持器2と、この保持器2のポケットPtに保持される複数のころ3とを備える。保持器2は、互いに軸方向に離れて対面する一対の環状部分6,6と、これら環状部分6,6の外径縁間に亘って円周方向の複数箇所に設けられた柱部7とを有し、保持器2の各柱部7間に前記ポケットPtが形成され、柱部7の外径面が前記案内面7aである。前記案内面7aの軸方向の勾配を2/1000以下とした。保持器2は、例えば、保持器全体または一部をプレス加工し得る金属材料または非鉄金属材料から成る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相手側部材の周面に案内される案内面を有する円筒形状の保持器と、この保持器のポケットに保持される複数のころとを備えたころ軸受であって、
前記案内面の軸方向の勾配を0.6/1000以上、2/1000以下としたころ軸受。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
請求項1に記載のころ軸受において、前記保持器は、互いに軸方向に離れて対面する一対の環状部分と、これら環状部分の外径縁間または内径縁間に亘って円周方向の複数箇所に設けられた柱部とを有し、前記保持器の各柱部間に前記ポケットが形成され、前記柱部の外径面または内径面が前記案内面であるころ軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、保持器の少なくとも一部をプレス加工によって形成されたことを特徴とするころ軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、内外輪のいずれか一方または両方を備えたころ軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、前記保持器は金属材料または非鉄金属材料から成るころ軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、産業機械、自動車等に使用されるころ軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ころ軸受のうち、ころが相手側部材の周面に直接転接する保持器付きころ軸受は、軸受断面が小さく、ころを多く配列することで高負荷容量化できる特徴がある(例えば、特許文献1)。このため保持器付きころ軸受は、省スペースで高負荷容量が要求される用途、例えば、自動車機構部品、等で使用される。保持器付きころ軸受は、軸受断面が小さいことから、1本の軸に複列使いされることもあり様々な使用方法がある。
【0003】
本軸受は、本来、ラジアル荷重のみ負荷されることが一般的で、軸のたわみまたは保持器と針状ころの間にあるポケットすきまおよび内部ラジアルすきまの影響でころがスキューすることで、保持器を軸方向に押すスラスト荷重を発生させていることが知られている。このスラスト荷重のことを一般的に誘起スラスト荷重と呼んでいる。この誘起スラスト荷重が発生することで、軸受周辺の相手部品と接触があり、使用機械のトルク損失およびトルク変動を起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-57751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、機械の適用範囲が拡大化され、軸受の使用条件が過酷になってきている。ころ軸受にとっては、ラジアル荷重の増大に伴い、ころのスキューに伴う誘起スラスト荷重が増大することが分かっている。特に、複列で針状ころ軸受が使用される場合、誘起スラスト荷重が大きくなり、相手部品との接触により使用機械に大きなトルク損失およびトルク変動を起こす。
【0006】
本発明の目的は、発生する誘起スラスト荷重を抑制することができるころ軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のころ軸受は、相手側部材の周面に案内される案内面を有する円筒形状の保持器と、この保持器のポケットに保持される複数のころとを備えたころ軸受であって、
前記案内面の軸方向の勾配を2/1000以下とした。
【0008】
この構成によると、ころ軸受の回転中、保持器に自重と遠心力が働き、保持器自身が触れ回る。この場合に保持器の案内面における軸方向の勾配を2/1000以下としたため、保持器の回転が不安定にならず、案内面の勾配が2/1000より大きい従来保持器よりも誘起スラスト荷重を抑制し得る。これにより使用機械のトルク損失およびトルク変動の抑制に寄与することができる。
【0009】
前記保持器は、互いに軸方向に離れて対面する一対の環状部分と、これら環状部分の外径縁間または内径縁間に亘って円周方向の複数箇所に設けられた柱部とを有し、前記保持器の各柱部間に前記ポケットが形成され、前記柱部の外径面または内径面が前記案内面であってもよい。
【0010】
一対の環状部分の外径縁間に亘って各柱部が設けられる場合、柱部の外径面が前記案内面である。この外径案内の保持器は、相手側部材の内周面に案内されるが、柱部の外径面の勾配を2/1000以下とすることで、外径案内の従来保持器よりも誘起スラスト荷重を抑制し得る。一対の環状部分の内径縁間に亘って各柱部が設けられる場合、柱部の内径面が前記案内面である。この内径案内の保持器は、相手側部材の外周面に案内されるが、柱部の内径面の勾配を2/1000以下とすることで、内径案内の従来保持器よりも誘起スラスト荷重を抑制し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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