TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024137813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024040939
出願日2024-03-15
発明の名称粘度指数向上剤及び潤滑剤組成物
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C10M 145/04 20060101AFI20240927BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】本発明の目的は、水-グリコール系作動液に代表される水系潤滑剤に対して、粘度指数向上効果が高い粘度指数向上剤及びそれを含む潤滑剤組成物を提供することである。
【解決手段】下記一般式(1)で示される単量体(a)と単量体(b)とを必須構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、単量体(b)が不飽和モノカルボン酸(塩)であり、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の重量割合が共重合体(A)を構成する単量体の合計重量を基準として5~80重量%である粘度指数向上剤。
R1O-(AO)n-H (1)
[R1は炭素数2~5の重合性不飽和基を表し、Aは炭素数2~4のアルキレン基を表し、AOは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、nはAOの平均付加モル数であり、2~200の数である]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で示される単量体(a)と単量体(b)とを必須構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、単量体(b)が不飽和モノカルボン酸(塩)であり、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の重量割合が共重合体(A)を構成する単量体の合計重量を基準として5~80重量%である粘度指数向上剤。


O-(AO)

-H (1)
[R

は炭素数2~5の重合性不飽和基を表し、Aは炭素数2~4のアルキレン基を表し、AOは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、nはAOの平均付加モル数であり、2~200の数である]
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記共重合体(A)の重量平均分子量が5,000~1,000,000である請求項1に記載の粘度指数向上剤。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の粘度指数向上剤及び水系潤滑剤を含有する潤滑剤組成物。
【請求項4】
さらに清浄剤、分散剤、酸化防止剤、油性向上剤、摩擦摩耗調整剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤、腐食防止剤及びpH調整剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有してなる請求項3に記載の潤滑剤組成物。
【請求項5】
油圧作動油、ギア油又は軸受用油として用いられる請求項3に記載の潤滑剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度指数向上剤及び潤滑剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、CO

排出量低減のために建設機械、工業用機械など種々の機械に対する燃費要求が厳しくなっている。一般的に作動油に使用される基油としては、安価であることから鉱物油が広く使われているが、省燃費化のために作動油の温度に対する粘度変化を低くする(高粘度指数化)ことで省燃費性を向上させることが知られており、そのために粘度指数向上剤が添加剤として使用されている(特許文献1)。
【0003】
一方、高温の熱源がある作業場や電気スパークの危険がある場所においては安全性の観点から特に難燃性作動油が使用されており、その中でも高い難燃性とコストの面から含水系作動油として水-グリコール系作動油が広く使用されている(特許文献2)。一般的に市販されている粘度指数向上剤は油溶性であるため、水-グリコール系作動油には溶解しない。そのため、高分子量のポリアルキレングリコールを増粘剤として添加することで高粘度指数化している。
【0004】
しかしながら、高分子量のポリアルキレングリコールは、水-グリコール系作動液に代表される水系潤滑剤に対して省燃費性に寄与する粘度指数向上効果が不十分であり、さらに熱安定性が低いという問題がある。
【0005】
そこで、ポリオキシアルキレン基を側鎖に有する重合体を用いて水系潤滑剤の潤滑性を高める技術が知られている(特許文献3及び4)。しかしながら、これらの重合体は粘度指数向上効果が不十分である問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5296545号公報
特許第3233490号公報
特開2012-51957号公報
特開2013-237738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、水-グリコール系作動液に代表される水系潤滑剤に対して、粘度指数向上効果が高い粘度指数向上剤及びそれを含む潤滑剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で示される単量体(a)と単量体(b)とを必須構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、単量体(b)が不飽和モノカルボン酸(塩)であり、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の重量割合が共重合体(A)を構成する単量体の合計重量を基準として5~80重量%である粘度指数向上剤;該粘度指数向上剤及び水系潤滑剤を含有する潤滑剤組成物である。


O-(AO)

-H (1)
[R

は炭素数2~5の重合性不飽和基を表し、Aは炭素数2~4のアルキレン基を表し、AOは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、nはAOの平均付加モル数であり、2~200の数である]
【発明の効果】
【0009】
本発明の粘度指数向上剤を用いれば、粘度指数が良好な潤滑剤組成物を提供できるという効果を奏する。また、本発明の潤滑剤組成物は粘度指数が高いという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の粘度指数向上剤は、下記一般式(1)で示される単量体(a)と単量体(b)とを必須構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、単量体(b)が不飽和モノカルボン酸(塩)であり、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の重量割合が共重合体(A)を構成する単量体の合計重量を基準として5~80重量%である。
本発明においては、共重合体(A)中に構成単量体として単量体(b)を前記量含有することにより、共重合体(A)が水系潤滑剤中で、高温では(A)中の単量体(a)由来の側鎖が広がり水系潤滑剤の粘度の低下を抑制し、低温では単量体(b)由来のカルボン酸(塩)基が表面に出るように単量体(a)由来の側鎖が丸まり水系潤滑剤の粘度上昇を抑えることにより、粘度指数が高くなると推察される。


O-(AO)

-H (1)
[R

は炭素数2~5の重合性不飽和基を表し、Aは炭素数2~4のアルキレン基を表し、AOは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、nはAOの平均付加モル数であり、2~200の数である]
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

CYC株式会社
炭化装置
1日前
築野グループ株式会社
組成物
18日前
ENEOS株式会社
情報処理装置
3日前
本田技研工業株式会社
ガソリン製造装置
3日前
ENEOS株式会社
情報処理装置
3日前
三洋化成工業株式会社
粘度指数向上剤及び潤滑剤組成物
11日前
本田技研工業株式会社
解重合液生成システム
8日前
本田技研工業株式会社
バイオマスガス化装置
8日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の補修方法
7日前
川研ファインケミカル株式会社
摩擦低減剤及び潤滑油組成物
7日前
NTN株式会社
グリース組成物および自在継手
14日前
日本製鉄株式会社
コークスの平均粒径の予測方法
17日前
株式会社タカギ
水栓バルブ用グリースおよび水栓バルブ
18日前
信越化学工業株式会社
シリコーングリース組成物
18日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
18日前
コスモ石油株式会社
A重油組成物
7日前
コスモ石油株式会社
A重油組成物
7日前
JFEスチール株式会社
コークスの製造方法
8日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
8日前
出光興産株式会社
冷凍機油組成物及び冷凍機用組成物
14日前
エスケイ工業有限会社
炭化装置
今日
川崎重工業株式会社
炭化水素の製造方法及び製造システム
3日前
JFEスチール株式会社
コークス強度の推定方法
9日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
熱伝導性グリース組成物
21日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
油圧作動油用潤滑油組成物
8日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
ガスエンジン用潤滑油組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
湿式クラッチ用潤滑油組成物
7日前
株式会社ストリートデザイン
炭化炉
16日前
株式会社レゾナック
炭素材製造用ピッチとナフタレンの製造方法
今日
荏原環境プラント株式会社
熱分解型処理システムおよび熱分解型処理方法
14日前
出光興産株式会社
金属加工油組成物
3日前
ENEOS株式会社
ギヤ油組成物
15日前
株式会社ZEエナジー
バイオマス固化燃料の製造方法、情報処理装置
18日前
JFEエンジニアリング株式会社
廃棄物のガス化処理方法及びシステム
14日前
UBE三菱セメント株式会社
バイオマス燃料の製造装置、及び、バイオマス燃料の製造方法
14日前
続きを見る