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公開番号2024144811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023056940
出願日2023-03-31
発明の名称ガソリン製造装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C10L 1/06 20060101AFI20241004BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】再生可能燃料としてのガソリンを効率的に製造する。
【解決手段】ガソリン製造装置100は、所定のオレフィン含有量となるように、オレフィンを含有するFTナフサと、オレフィンを含有しないFTナフサと、を混合する混合器24を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
所定のオレフィン含有量となるように、オレフィンを含有するFTナフサと、オレフィンを含有しないFTナフサと、を混合する混合器を備えることを特徴とするガソリン製造装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガソリン製造装置において、
FT合成されたFT粗油を分留して得られた粗ナフサを、水素化することなく、前記オレフィンを含有するFTナフサとして前記混合器に供給する第1供給部と、
前記粗ナフサを、水素化し、前記オレフィンを含有しないFTナフサとして前記混合器に供給する第2供給部と、をさらに備えることを特徴とするガソリン製造装置。
【請求項3】
請求項2に記載のガソリン製造装置において、
前記第1供給部は、前記粗ナフサに酸化防止剤を添加した上で、前記オレフィンを含有するFTナフサとして前記混合器に供給することを特徴とするガソリン製造装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のガソリン製造装置により製造され、
ナフサ含有量が50%以上であり、
オレフィン含有量が10%以上、かつ、25%以下であり、
エタノール含有量が20%以下であることを特徴とするガソリン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生可能燃料としてのガソリンを製造するガソリン製造装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、二酸化炭素と水素とから、ガソリン等の炭化水素を製造するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。上記特許文献1記載の装置では、二酸化炭素と水素とを反応させて得られた、一酸化炭素と二酸化炭素と水素と水とを含む混合ガスから水を除去し、メタノールを経由して炭素数が2以上の炭化水素を製造する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-44926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の装置では、メタノールを経由して炭化水素を製造するが、メタノールには毒性があり、ガソリン等の燃料として利用する場合にはメタノールの全量を変換する必要があるため、多くのエネルギーを要し、効率的に製造することが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様であるガソリン製造装置は、所定のオレフィン含有量となるように、オレフィンを含有するFTナフサと、オレフィンを含有しないFTナフサと、を混合する混合器を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、再生可能燃料としてのガソリンを効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
再生可能エネルギーを利用して製造される再生可能燃料について説明するための図。
オクタン価向上剤について説明するための図。
本発明の実施形態に係るガソリン製造装置の分留部の構成の一例を示すブロック図。
本発明の実施形態に係るガソリン製造装置の分留部の構成の別の例を示すブロック図。
図3Aおよび図3Bの第1蒸留塔で分留される粗ナフサのオクタン価について説明するための図。
本発明の実施形態に係るガソリン製造装置の混合部の構成の一例を示すブロック図。
本発明の実施形態に係るガソリン製造方法の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図6を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るガソリン製造装置は、再生可能電力を用いたFT(Fischer-Tropsch)合成により得られたFT粗油をFTナフサ、FT灯油、FT軽油等に分留し、このうちのFTナフサから再生可能燃料としてのガソリンを製造する。
【0009】
地球の平均気温は、大気中の温室効果ガスにより、生物に適した温暖な状態に保たれている。具体的には、太陽光で暖められた地表面から宇宙空間へと放射される熱の一部を温室効果ガスが吸収し、地表面へと再放射することで、大気が温暖な状態に保たれている。このような大気中の温室効果ガスの濃度が増加すると、地球の平均気温が上昇する(地球温暖化)。
【0010】
温室効果ガスの中でも地球温暖化への寄与が大きい二酸化炭素の大気中における濃度は、植物や化石燃料として地上や地中に固定された炭素と、二酸化炭素として大気中に存在する炭素とのバランスによって決定される。例えば、植物の生育過程での光合成により大気中の二酸化炭素が吸収されると大気中の二酸化炭素濃度が減少し、化石燃料の燃焼により二酸化炭素が大気中に放出されると大気中の二酸化炭素濃度が増加する。地球温暖化を抑制するには、化石燃料を太陽光、風力、水力、地熱、あるいはバイオマス等の再生可能エネルギーで代替し、炭素排出量を低減することが必要となる。
(【0011】以降は省略されています)

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