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公開番号2024150269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063608
出願日2023-04-10
発明の名称潤滑油添加剤および潤滑油組成物
出願人大塚化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C10M 155/02 20060101AFI20241016BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】優れた潤滑性を付与することができ、硫黄、リン、金属の含有量が低減された安全性の高い潤滑油添加剤および潤滑油組成物を提供する。
【解決手段】本発明の潤滑油添加剤は、ポリオルガノシロキサン基を有するビニルモノマー(a)に由来する構造単位(a-1)を含むAブロックと、極性基を含有するビニルモノマー(b)に由来する構造単位(b-1)を含むBブロックとを含むブロック共重合体からなることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオルガノシロキサン基を有するビニルモノマー(a)に由来する構造単位(a-1)を含むAブロックと、極性基を含有するビニルモノマー(b)に由来する構造単位(b-1)を含むBブロックとを含むブロック共重合体からなることを特徴とする潤滑油添加剤。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記ビニルモノマー(a)が、ポリオルガノシロキサン基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはポリオルガノシロキサン基を有する(メタ)アクリルアミドである請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項3】
前記ビニルモノマー(a)の数平均分子量が、500~50,000である請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項4】
前記ビニルモノマー(b)が、一般式(3)で表される請求項1に記載の潤滑油添加剤。
TIFF
2024150269000009.tif
32
161
〔式中、R
31
は水素原子またはメチル基を示す。R
32
は単結合または2価の有機基を示す。Y

は極性基を示す。〕
【請求項5】
前記極性基が、ヒドロキシ基、カルボキシ基およびアミノ基よりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項6】
前記ブロック共重合体中のAブロックとBブロックとの質量比(Aブロック/Bブロック)が、50/50~99/1である請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項7】
前記ブロック共重合体の数平均分子量が、5,000~100,000である請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項8】
前記ブロック共重合体が、リビングラジカル重合により得られたものであり、その分子量分布が2.5以下である請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項9】
前記ブロック共重合体が、主鎖または側鎖に硫黄原子を含有しない請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項10】
基油と、請求項1~9のいずれか1項に記載の潤滑油添加剤とを含有する潤滑油組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油添加剤および潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
潤滑剤(潤滑油)は、金属加工油、エンジン油、駆動系油、作動油等の様々な用途に用いられている。近年、各種装置の高性能化や大型化、省燃費性向上のため潤滑油の低粘度化が進んでいる。これらの影響で潤滑が必要な接触面には今まで以上に高い圧力がかかる場合が増え、接触面で摩耗が発生することが問題となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、下記一般式(1)で表され、HLBが4以下であり、かつ重量平均分子量が500~10,000であるポリエーテル(E)の1種以上を含有する潤滑油が開示されている。


-{(O-CH

CH

CH

CH



/(O-A)

}-OR

(1)
[式中R

は炭素数1~24の炭化水素基、R

は炭素数1~4のアルキル基、Aは1,4-ブチレン基を除く炭素数1~4のアルキレン基から選ばれる1種以上であり、mおよびnは(E)の重量平均分子量が500~10,000を満たす1以上の整数である。オキシテトラメチレン基(O-CH

CH

CH

CH

基)とオキシアルキレン基(O-A基)とはランダムに結合していてもブロック状に結合していてもよい。]
【0004】
特許文献2には、潤滑基油に、(A)成分として、特定の構造を有する亜鉛ジチオホスフェートをリン含量として100~500質量ppm、(B)成分として、2価以上のヒンダードアルコールと炭素数8以上のモノカルボン酸との反応物を0.01~20質量%含有するエンジン油組成物が開示されている。
【0005】
特許文献3には、潤滑剤組成物であって、(A)非シリコーンベースストックオイルと、(B)(A)+(B)の総重量に基づく0.5~50重量%のシリコーンオイルと、を含み、前記潤滑剤組成物の粘度指数が、ASTM D 2270-10e1に従って測定するとき、前記非シリコーン潤滑剤ベースオイル(A)の粘度指数より少なくとも10%大きく、前記潤滑剤組成物が、DIN 51350-6(A法)に従って測定するとき、剪断安定性であることを特徴とする潤滑剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-012881号公報
特開2005-325241号公報
特開2015-525827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
潤滑剤(潤滑油)には、極圧性、耐摩耗性、酸化安定性等の各種性能を向上する目的で、基油に添加剤が配合されている。なかでも、極圧性、耐摩耗性に影響する添加剤は、摩擦を低減する効果があることから負荷が高い部材の摩耗対策に使用されている。極圧性の向上を目的とした従来の潤滑油添加剤は、硫黄、リン、鉛、亜鉛、塩素等の元素を含有している(特許文献1(段落0024)、特許文献2(段落0031)および特許文献3(段落0057)参照)。そのため、潤滑面の腐食、人体の健康被害、廃棄時の環境問題がある。
本発明は、優れた潤滑性を付与することができ、硫黄、リン、金属の含有量が低減された安全性の高い潤滑油添加剤および潤滑油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決することができた本発明の潤滑油添加剤は、ポリオルガノシロキサン基を有するビニルモノマー(a)に由来する構造単位(a-1)を含むAブロックと、極性基を含有するビニルモノマー(b)に由来する構造単位(b-1)を含むBブロックとを含むブロック共重合体からなることを特徴とする。
本発明で使用するブロック共重合体は、極性の高いBブロックが、鉄、鋼、ステンレス、アルミなどの金属に対して吸着する吸着部を形成し、Aブロックが基油に溶解する潤滑部を形成する。その結果、本発明で使用するブロック共重合体は、摩擦や摩耗を低減する効果を発揮すると考えられる。したがって、潤滑油添加剤(例えば、油性向上剤、極圧剤、摩耗調整剤、耐摩耗性向上剤など)として使用することができる。
【0009】
本発明の潤滑油組成物は、基油と前記本発明の潤滑油添加剤とを含む。
【0010】
本発明には、金属材料と本発明の潤滑油組成物とが接触する潤滑システムが含まれる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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