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公開番号2025043447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023150722
出願日2023-09-19
発明の名称熱分解機
出願人株式会社正朋
代理人個人
主分類C10B 47/02 20060101AFI20250325BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】炭化処理も排気ガス処理も確実に行うことができる熱分解機を提供する。
【解決手段】有機物を投入する投入口4を設けた円筒体3の熱分解の一次処理室2を備え、この一次処理室2には、加熱装置を有し、前記投入口4より投入口の有機物を加熱して炭化処理をする。そして、前記一次処理室2にて炭化処理時に発生する排気ガスを前記一次処理室2と独立した二次処理室15へ導き、この二次処理室15内で排気ガスを加熱処理し有害物質を無くして、さらに前記二次処理室の後流側に送風機に至る排気通路18を設け、この排気通路18に白金触媒21を、その下流にフィルタを配したことにある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機物を投入する投入口を設けた円筒体の熱分解の一次処理室を備え、この一次処理室には下方に加熱装置を有し、前記投入口より投入の有機物を加熱して炭化処理をし、
前記一次処理室と独立した二次処理室へ排気ガスを導き、この二次処理室内で排気ガスを加熱処理し有害物質を除去し、
さらに、前記二次処理室の後流側に送風機に至る排気通路を設け、この排気通路に白金触媒をその下流にフィルタを配したことを特徴とする熱分解機。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記加熱装置は、電気式ヒータで径方向に且つ放射状に複数本設けられ、その下方に回転棒が設けられ、その回転棒が外部からの回転棒モータにて回転され、しかも前記電気式ヒータと前記回転棒の周囲にハイアルミナボールが配されたことを特徴とする請求項1記載の熱分解機。
【請求項3】
前記二次熱処理室は、多数の電気式ヒータが配されたことを特徴とする請求項1記載の熱分解機。
【請求項4】
前記フィルタは排気通路の最も後端に設けられ、このフィルタを通った二次処理後の排気ガスと一時処理後の灰は有害物質が取り除かれ、法で定められた基準となる値5(ng-TEQ/m

)以下に対し排ガス2.9、灰1.7の安全な状態で排出される、請求項1に記載の熱分解機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は有機物を炭化処理させることにより、発生した有害物質であるダイオキシンや、煙、臭い、一酸化炭素の排出を無くした熱分解機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機物(特に使用済みおむつ)を処理する手段として炭化炉が存在するが、この炭化炉は800℃以上の高温で有機物を熱分解してダイオキシンなどの有害物質や、煙、臭い、一酸化炭素の発生を抑え、しかも炭化処理することで、炭化物の量も非常に少なくでき、廃棄物処理の負担を軽減できる利点を持っている。
【0003】
炭化炉において、有機物を熱分解処理するため、炉内には排気ガスにタール、煤塵が発生し、排気管内、排気ファンに付着することで、処理性能の低下を招いていた。
このため、メンテナンス費用増となる欠点を持っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6534762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、炭化処理と排気ガス処理を確実に行うことができることを目的とするため、有機物の炭化処理と排気ガスの処理を分割し、有機物の炭化処理を一次処理とし、排気ガスの処理を二次処理としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、この発明は、有機物を投入する投入口を設けた円筒体の熱分解機に一次処理室を備え、この一次処理室には、加熱装置を有し、前記投入口より投入した有機物を加熱して炭化処理をし、
前記一次処理室にて炭化処理時に発生する排気ガスを前記一次処理室と独立した二次処理室へ導き、この二次処理室内で排気ガスを加熱処理し有害物質を除去して、
さらに前記二次処理室の下流側に送風機に至る排気通路を設け、この排気通路に白金触媒を、その下流にフィルタを配したことにある。
【0007】
これにより、一次処理室にあっては、投入の有機物を加熱装置により、8時間程高温(400℃前後)でしかも希薄酸素状態下で加熱して水分蒸発、炭化処理をさせる。
前記一次処理室にて炭化処理時に発生する排気ガス中には、有毒のダイオキシンの発生があり、煙、臭いも生じ、それらを二次処理室に導き700℃から800℃程で加熱させて、無害、無臭、無煙に処理される。
さらに排気通路内に白金触媒があり、一酸化炭素が無害に処理される。
排気通路の下流には送風機を備え、排気ガスを吸引しているが送風機の前部にはフィルタが配され、フィルタにて煤塵を取り除く作用を行うと同時に排気通路の流速が1.8(m/s)から0.6(m/s)程に制御され、もって滞留時間の適正化から二次処理室内での燃焼が順調に行われる。
【0008】
一次処理室に設置された加熱装置は、電気式ヒータで400℃程に発熱され、径方向に且つ放射状に複数本例えば4本設けられている。それから、その下方に回転棒が外部のモータにて回転され、周囲に配されたハイアルミナボールを攪拌して上下動させこれにより一次処理室内炭化物の落下が促進される。それから攪拌効果として一次処理室内の温度が均一化され有機物が熱分解処理される。
【0009】
二次処理室には、多数の電気式ヒータが設けられ、二次処理室の温度は700℃から800℃に保たれているため、有毒物質のダイオキシン、タール等が除去される。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、熱分解機に有機物を投入そして炭化する一次処理室と、一次処理室から排出される排気ガスを処理する二次処理室とに分けることから、有機物の炭化処理と、有機物の炭化処理時に発生する排気ガスを確実に処理することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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