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公開番号
2025065621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023174938
出願日
2023-10-10
発明の名称
シリコーン油及びカーボンナノチューブを含む導電性組成物
出願人
協同油脂株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
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個人
,
個人
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20250415BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】体積抵抗率の低い導電性組成物を提供すること。
【解決手段】基油としてシリコーン油、及び、導電性物質としてカーボンナノチューブを含有し、
前記カーボンナノチューブの直径が0.4~5.0nmであり、かつ、
前記カーボンナノチューブの含有量が、組成物の全質量に対して0.5~3.0質量%である、導電性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油としてシリコーン油、及び、導電性物質としてカーボンナノチューブを含有し、
前記カーボンナノチューブの直径が0.4~5.0nmであり、かつ、
前記カーボンナノチューブの含有量が、組成物の全質量に対して0.5~3.0質量%である、導電性組成物。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記カーボンナノチューブが単層又は二層である請求項1に記載の導電性組成物。
【請求項3】
増ちょう剤を含まない、請求項1又は2に記載の導電性組成物。
【請求項4】
さらに増ちょう剤を含む、請求項1又は2に記載の導電性組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受等に使用できる導電性組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼と鋼の潤滑面において、電気に起因する損傷が知られている。例えば軸受では、電食と呼ばれる、回転軸と軸受との間に電圧が印加され、放電を起こすことにより生じる損傷がある。電食は、軸受であれば、軸受の内輪と外輪との間に電位差があること、又はコモンモード電流が流れることで発生する。詳しくは、球と軸受の軌道面との間に介在する潤滑膜において継続して放電する事によって電食へと進展する。
【0003】
特許文献1は、優れた導電性を有するとともに導電性の経時的な低下が生じにくい導電性グリースを提供すること、及び電気抵抗値が小さく長期間にわたって帯電しにくい転動装置を提供することを課題とし、カーボンナノチューブを導電性付与添加剤として備えた導電性グリースを提供する。このグリースを使用することにより、軸受の電気抵抗値を下げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-332490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、体積抵抗率の低い導電性組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により以下の導電性組成物を提供する。
1.基油としてシリコーン油、及び、導電性物質としてカーボンナノチューブを含有し、
前記カーボンナノチューブの直径が0.4~5.0nmであり、かつ、
前記カーボンナノチューブの含有量が、組成物の全質量に対して0.5~3.0質量%である、導電性組成物。
2.前記カーボンナノチューブが単層又は二層である1.に記載の導電性組成物。
3.増ちょう剤を含まない、1.又は2.に記載の導電性組成物。
4.さらに増ちょう剤を含む、1.又は2.に記載の導電性組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、本来絶縁油として非常に高い体積抵抗率を持つシリコーン油と特定の大きさのカーボンナノチューブの特定量とを組み合わせることにより、電流の流れにくさを指す体積抵抗率の値を、他の基油を用いた場合よりも特に小さくすることができる。これにより、前記導電性組成物は良好な通電状態を保ち、電荷が溜まりにくくなることで放電を抑制することができるため、本発明の導電性組成物は、電食の発生を抑制することができる。本発明の組成物はまた、絶縁破壊電圧も低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
カーボンナノチューブの全体構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<基油>
本発明の組成物に使用出来るシリコーン油は、具体的には、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、変性シリコーンオイルのようなものが用いられる。このうち、ジメチルシリコーンオイルが特に好ましい。
【0010】
本発明のシリコーン油は、単独又は2種以上混合して用いることができる。しかし、シリコーン油以外の基油は含まない。
25℃における動粘度(JIS K2283準拠により測定)が約5~10000mm
2
/sであることが好ましい。さらに好ましくは、動粘度が10~1000mm
2
/sである。基油の25℃における動粘度が5mm
2
/s以上であると、高温下での基油の蒸発や離油等が抑制される傾向にあるため好ましい。他方、25℃における動粘度が10000mm
2
/s以下であると、適切な流動性を得やすくなるため好ましい。
また、25℃における動粘度が比較的高いシリコーン油、例えば100mm
2
/s以上のシリコーン油を用いると、本発明の導電性組成物をペースト状とすることができるため、適用箇所における液漏れないし液だれを防止し、用途に応じて使い勝手を向上させることができる。後述するとおり、本発明の導電性組成物に増ちょう剤及び/又は固体潤滑剤を添加して、固体ないし半固体のグリース状とすることもできる。この場合、25℃における動粘度が比較的低いシリコーン油、例えば100mm
2
/s以下のシリコーン油であってもよい。
本発明の導電性組成物中のシリコーン油の含有量は、組成物の全質量を基準にして、50~99.5質量%であるのが好ましく、60~99.4質量%であるのがより好ましく、70~99.3質量%であるのがさらに好ましい。基油の含有量がこのような範囲にあると、流動性と耐熱性の観点から好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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