TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025071430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181579
出願日2023-10-23
発明の名称炭化水素油の製造方法
出願人コスモ石油株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C10G 50/00 20060101AFI20250428BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】アルキレーション装置を用いてジェット燃料基材に相当する沸点範囲を有する留分を含む炭化水素油を効率的に製造可能な新規な炭化水素油の製造方法の提供。
【解決手段】酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が8のオレフィン及びイソブタンを含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、前記炭素数が8のオレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が4以上9以下である、炭化水素油の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が8のオレフィン及びイソブタンを含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、
前記炭素数が8のオレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が4以上9以下である、炭化水素油の製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記液体触媒の酸度関数H

は、-10.2~-7.3である、請求項1に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項3】
前記酸は、硫酸を含む、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項4】
前記液体触媒の総質量に対する、硫酸の含有量が80~98質量%である、請求項3に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項5】
前記炭素数が8のオレフィンは、酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が4のオレフィン及びイソブタンを含む原料を反応させて炭素数が8の炭化水素を含む留分を得、前記留分中の炭素数が8のパラフィンを脱水素して得られた炭素数が8のオレフィンを含む、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化水素油の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
2050年カーボンニュートラル宣言に伴うガソリン新車販売禁止予定、電気自動車の普及等により、ガソリン需要の減退が懸念されている。一方、航空機は、電気や水素等への動力源の転換が困難であり、かつ、世界経済の成長が予想されることから、航空用のジェットエンジンに使用する燃料(以下、「ジェット燃料」ともいう。)は今後も堅調な需要が続くと予想される。
【0003】
ガソリン基材の製造方法の一つとして、アルキレーション装置を用いたガソリン基材の製造方法が知られている。アルキレーション装置では、酸を含む液体触媒の存在下、流動接触分解装置由来の炭素数が4のパラフィン及びオレフィンと、原油の常圧蒸留装置由来の炭素数が4のパラフィン(イソブタン)を反応させて炭素数が8のパラフィンを主成分とするガソリン基材を製造する。
【0004】
特許文献1には、アルキレーション装置を用いたジェット燃料の製造方法が記載されている。具体的には、炭素数が5のオレフィンとイソブタン、炭素数が4のオレフィンとイソペンタン、又は炭素数が5のオレフィンとイソペンタンを反応させ、炭素数が9、10の炭化水素(ジェット燃料に相当)を製造する製造方法が記載されている。一方、炭素数が4のオレフィンとイソブタンを反応させた場合、炭素数が8の炭化水素(ガソリンに相当)が主成分として製造され、炭素数が9、10の炭化水素はほとんど製造されないことも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-532940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ジェット燃料の今後の需要の増大に鑑みると、新たなジェット燃料の製造方法を確立する必要がある。また、上述したガソリン需要の減退により、アルキレーション装置の稼働率が低下する可能性があり、アルキレーション装置の有効活用も求められている。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、アルキレーション装置を用いてジェット燃料基材を含む炭化水素油を効率的に製造可能な新規な炭化水素油の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が8のオレフィン及びイソブタンを含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、前記炭素数が8のオレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が4以上9以下である、炭化水素油の製造方法。
[2] 前記液体触媒の酸度関数H

は、-10.2~-7.3である、[1]に記載の炭化水素油の製造方法。
[3] 前記酸は、硫酸を含む、[1]又は[2]に記載の炭化水素油の製造方法。
[4] 前記液体触媒の総質量に対する、硫酸の含有量が80~98質量%である、[3]に記載の炭化水素油の製造方法。
[5] 前記炭素数が8のオレフィンは、酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が4のオレフィン及びイソブタンを含む原料を反応させて炭素数が8の炭化水素を含む留分を得、前記留分中の炭素数が8のパラフィンを脱水素して得られた炭素数が8のオレフィンを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の炭化水素油の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アルキレーション装置を用いてジェット燃料基材を含む炭化水素油を効率的に製造可能な新規な炭化水素油の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下の記載は本発明の実施態様の一例であり、本発明はこれらの内容に限定されず、その要旨の範囲内で変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

JFEスチール株式会社
成型炭の製造方法
3日前
個人
注入用潤滑剤
2日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
9日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
13日前
個人
炭化水素の製造方法および装置
9日前
コスモ石油株式会社
炭化水素油の製造方法
3日前
コスモ石油株式会社
炭化水素油の製造方法
3日前
大同化学株式会社
クロム含有金属の温熱間塑性加工用水溶性潤滑離型剤
11日前
三菱重工業株式会社
ガス化炉システム及びガス化炉システムの制御方法
2日前
株式会社ジェイテクト
グリース組成物、及びステアリングギヤ装置
10日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の原料配置方法およびコークスの製造方法
13日前
一般財団法人カーボンニュートラル燃料技術センター
コプロセッシングにおける熱交換器の汚れの低減剤
2日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
摩耗性能及びエンジン清浄度が改善された潤滑油組成物
11日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
内燃エンジンのジャーナル軸受耐久性を向上させるための潤滑油組成物及びこれらの使用
2日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
内燃機関におけるジャーナルベアリング摩耗を改善するための潤滑油組成物及びその使用
11日前
G-8 INTERNATIONAL TRADING 株式会社
有用物質の製造方法および製造装置
17日前
エアマル株式会社
太陽光発電パネルを利用したポータブル電源装置
9日前
ロート製薬株式会社
組成物、及び粉体の沈降を抑制する方法
13日前
浜松ホトニクス株式会社
検査装置及び検査方法
17日前
浜松ホトニクス株式会社
検査装置及び検査方法
9日前
個人
ポリ乳酸組成物及びその調製方法
11日前
テンプル・ユニバーシティ-オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション
疾患及び障害の処置及び予防のための短鎖脂肪酸の使用
11日前
三星エスディアイ株式会社
レジスト下層膜用組成物およびこれを用いたパターン形成方法
3日前
セーホーエル.ハンセン アクティーゼルスカブ
硝酸レダクターゼ活性の回復改善
17日前
アルニラム ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド
オリゴヌクレオチドの経口送達
2日前
Mazda Imasen Electric Drive株式会社
直列二次電池のセルバランス調整方法及びセルバランス調整装置
10日前
キヤノン株式会社
画像処理装置及びその制御方法、プログラム
9日前
日本パーカライジング株式会社
界面活性剤分解抑制方法、アルミニウム又はアルミニウム合金の洗浄方法、及び清浄化された表面を有するアルミニウム材の製造方法
17日前
能美防災株式会社
温度センサシステム
9日前
キヤノン株式会社
編集方法、プログラム、装置
17日前
キヤノン株式会社
印刷システム、印刷システムの制御方法、およびプログラム
9日前
ザ ロックフェラー ユニバーシティー
抗MERTKアゴニスト抗体-薬物コンジュゲートおよびその使用
11日前
キャボット コーポレイション
トナー添加剤のための複合粒子
11日前
三菱ケミカル株式会社
SMCの製造方法
10日前