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公開番号
2025082568
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023195986
出願日
2023-11-17
発明の名称
有機廃棄物燃料の製造方法
出願人
有限会社丸源油脂
代理人
個人
主分類
C10L
5/40 20060101AFI20250522BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】 対象原料として、廃棄発酵堆肥を用いた場合であっても、より安全に有機廃棄物燃料を製造することができる方法を提供する。
【解決手段】 廃油以外の有機廃棄物で構成された対象原料と油脂とを混合する混合処理を行って混合物を得、混合物を酸素を制限した環境下で加熱し、混合物を構成する有機化合物の一部を熱分解させる炭化処理を実施するに当たって、対象原料を加熱して水分含量を所定値まで低下させる一次加熱処理が必要であるか否かを判断し(ステップS1)、一次加熱処理が不要であると判断された場合、対象原料の嵩密度を測定し(ステップS2)、得られた嵩密度の値が予め設定した閾値以下であるか否かを判断し(ステップS3)、閾値以下でない場合、混合処理及び炭化処理を実施する(ステップS43,S44)。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃油以外の有機廃棄物で構成された対象原料と油脂とを混合する混合処理を行って混合物を得、得られた混合物を酸素を制限した環境下で加熱し、当該混合物を構成する有機化合物の一部を熱分解させる炭化処理を実施して、有機廃棄物燃料を製造するに当たって、
前記対象原料について、当該対象原料を加熱して水分含量を所定値まで低下させる一次加熱処理が必要であるか否かを判断し、一次加熱処理が不要であると判断された場合、前記対象原料の嵩密度を測定し、得られた嵩密度の値が予め設定した閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下でない場合、前記混合処理及び炭化処理を実施することを特徴とする有機廃棄物燃料の製造方法。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
測定して得られた嵩密度の値が前記閾値以下である場合、前記混合処理及び炭化処理を実施して、炭化処理が終了したか否かを判断し、終了したと判断した場合、得られた有機廃棄物燃料に不燃性ガスを導入し、導入した不燃性ガス雰囲気下で有機廃棄物燃料を冷却する請求項1記載の有機廃棄物燃料の製造方法。
【請求項3】
前記一次加熱処理を実施して得られた一次加熱処理物、及び/又は、一次加熱処理が不要であると判断された対象原料であって、その嵩密度が前記閾値を超える原料を予め得ておき、
一次加熱処理が不要であると判断され、且つ、当該対象原料を測定して得られた嵩密度の値が前記閾値以下である場合、前者の一次加熱処理物及び/又は後者の原料を、測定して得られる嵩密度の値が前記閾値を超えるまで添加する
請求項1記載の有機廃棄物燃料の製造方法。
【請求項4】
前記閾値は少なくとも0.50g/mlである請求項1から3のいずれかに記載の有機廃棄物燃料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、小売店及びレストラン等、食品を提供する店舗にて発生する廃棄物、又は酒、食品といった飲食品の製造工程にて発生する有機廃棄物を用いて有機廃棄物燃料を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
小売店及びレストラン等、食品を提供する店舗にあっては、賞味期限が経過したおにぎり、お弁当又はパン、料理に使用する食材の切屑、残飯、廃油等々、多くの有機廃棄物が日々発生している。また、飲食品の製造所においても多くの有機廃棄物が発生している。例えば、酒造所にあっては焼酎粕及び酒粕、ジュース工場にあっては果実の搾り粕、豆腐工場にあってはおから及び廃油、等々である。同様に一般家庭においても、生ごみ又は廃油といった有機廃棄物が発生している。
【0003】
このような有機廃棄物は多くの場合、焼却処理されているが、焼却処理により発生するエネルギの殆どが回収されていないため、エネルギの損失が甚だしい。
【0004】
そのため、本発明者らは、廃油以外の有機廃棄物で構成された対象原料を加熱して、水分含量を略5質量%以上略30質量%以下まで低下させた一次加熱処理物を得、得られた一次加熱処理物に4質量%以上30質量%以下の油脂を混合して混合物を得、得られた混合物を150℃以上250℃以下の適宜温度で加熱して、混合物を構成する有機化合物の一部を熱分解させる炭化処理を実施することによって有機廃棄物燃料を製造する方法を開発した(特許文献1)。これによって、中間物及び最終製品を容易に取り扱うことができる一方、保存安全性が改善され、更に燃料としても十分使用することができる有機廃棄物燃料を製造することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-158750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者らが、種々の対象原料に対して検討を重ねたところ、有機廃棄物を発酵させて得られる発酵堆肥の余剰分が廃棄されているが、この廃棄発酵堆肥を対象原料として用いた場合、前述した炭化処理が終了した後、外気に触れると白煙が生じる事例をいくつか得た。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、対象原料として、廃棄発酵堆肥を用いた場合であっても、より安全に有機廃棄物燃料を製造することができる方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る有機廃棄物燃料の製造方法は、廃油以外の有機廃棄物で構成された対象原料と油脂とを混合する混合処理を行って混合物を得、得られた混合物を酸素を制限した環境下で加熱し、当該混合物を構成する有機化合物の一部を熱分解させる炭化処理を実施して、有機廃棄物燃料を製造するに当たって、前記対象原料について、当該対象原料を加熱して水分含量を所定値まで低下させる一次加熱処理が必要であるか否かを判断し、一次加熱処理が不要であると判断された場合、前記対象原料の嵩密度を測定し、得られた嵩密度の値が予め設定した閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下でない場合、前記混合処理及び炭化処理を実施することを特徴とする。
【0009】
本発明の有機廃棄物燃料の製造方法にあっては、廃油以外の有機廃棄物で構成された対象原料と油脂とを混合する混合処理を行って混合物を得、得られた混合物を酸素を制限した環境下で加熱し、当該混合物を構成する有機化合物の一部を熱分解させる炭化処理を実施して、有機廃棄物燃料を製造する。
【0010】
この際、対象原料について、当該対象原料を加熱して水分含量を所定値まで低下させる一次加熱処理が必要であるか否かを判断し、一次加熱処理が不要であると判断された対象原料にあっては、炭化処理が終了した後、外気に触れると白煙が生じる虞があった。そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、かかる対象原料にあっては、その嵩密度の大小によって、炭化処理によって得られる有機廃棄物燃料の状態が異なるという結果を得、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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