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公開番号2025084913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025032093,2021545978
出願日2025-02-28,2020-02-05
発明の名称使用済油の再精製及びアップグレードのための方法及びシステム
出願人リジェン、スリー、コーポレイション,REGEN III CORP.
代理人個人,個人,個人
主分類C10G 67/04 20060101AFI20250527BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】使用済油を再精製するための方法を提供する。
【解決手段】精製使用済油を含む供給原料を抽出溶媒と接触させて連続液液溶媒抽出を実行することと、抽出溶媒及び抽出溶媒に溶解された抽出物を含む抽出物流を生成することと、を含む。供給原料及び抽出溶媒は、選択された攪拌速度で、溶媒抽出中に変速攪拌機によって攪拌される。抽出物は、抽出溶媒から分離され、連続流液相水素化処理を受けて油製品を生成する。この方法を実行するためのシステムは、使用済油を精製するための精製装置と、抽出物を供給原料から抽出するための抽出カラムと、連続流液相水素化装置と、を含む。抽出カラムは、可変攪拌速度で抽出カラムを通過する供給原料及び抽出溶媒を攪拌するように構成された攪拌機を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
精製使用済油を含む供給原料を抽出溶媒と接触させて連続液液溶媒抽出(continuous liquid-liquid solvent extraction)を実行し、前記抽出溶媒及び前記抽出溶媒に溶解された抽出物を含む抽出物流を生成することであって、前記供給原料及び前記抽出溶媒が、選択された攪拌速度で、前記溶媒抽出中、変速攪拌機によって攪拌されることと、
前記抽出物を前記抽出溶媒から分離することと、
前記抽出物を連続流液相水素化処理(continuous flow liquid phase hydrogenation treatment)に供して、少なくとも80の粘度指数を有する油製品を生成することと、
を含む、方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記液相水素化処理が、
希釈剤を前記抽出物に添加して、前記抽出物中の水素の溶解度を増加し、前記希釈剤及び前記抽出物を含む液体混合物を形成することと、
水素を前記液体混合物に添加して、前記液体混合物中に前記水素を溶解させることと、 水素化触媒の存在下で、溶解された水素と共に前記液体混合物を加熱して、前記液体混合物中の不飽和物質を飽和させ、硫黄及び芳香族物質を前記液体混合物から除去し、前記油製品を形成することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抽出物が、リン及びケイ素を含み、前記連続流液相水素化処理が、前記液体混合物を前記水素化触媒に曝露する前に、リン及びケイ素を前記液体混合物から除去することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記抽出物が芳香族物質を含み、前記連続流液相水素化処理が、芳香族物質を前記油製品から除去することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記抽出溶媒がn-メチル-2-ピロリドン(n-methyl-2-pyrrolidone)を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記油製品が、少なくとも90wt%の飽和物質を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記油製品が、少なくとも95wt%の飽和物質を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記油製品が、0.03wt%未満の硫黄を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記油製品が、少なくとも120の粘度指数を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記精製使用済油が、精製使用済モーターオイルを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により全内容が本明細書に組み込まれる、2019年2月5日に出願された題名「Method for Producing High Quality Base Oil from Waste Oil」の欧州特許出願第19155542.4号の利益及び優先権を主張するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
本開示は、一般的に、使用済油の再精製又はアップグレードの方法に関する。
【背景技術】
【0003】
廃油を含めた使用済油を再精製又はアップグレードして、有用な基油、燃料油、及び他の油製品又は副生成物を製造することができる。基油は、基材(base stock)、基油留分(base lube stock)、留分(lube stock)、ルブオイル(lube oil)、又は潤滑油等とも称される。基油を使用することにより、潤滑油又は金属加工油若しくは油圧油等の潤滑性能を有する製品を製造することができる。
【0004】
基油は、種々の加工技術及び設備を使用してパラフィン系原油(paraffinic crude oil)又はナフテン系原油(naphthenic crude oil)などの原油を精製することによって製造することができる。例えば、原油に加熱及び蒸留プロセスを受けさせて軽質及び重質炭化水素を分離することができ、重質炭化水素を更に水素化を受けさせて硫黄及び芳香族物質を除去し、こうしてより高比率の飽和物質(saturates)、より低い硫黄含量、及びより高い粘性を有する基油を製造する。これらのプロセスで製造された軽質炭化水素は、燃料油として使用することができる。
【0005】
原油を精製することによって製造された基油は、米国石油協会(API)によって種々の群に正式に分類される。現在のAPI分類(API 1509)によれば、群I、II及びIIIは、物理的性質及び組成特性に基づいて分類される。詳細には、群I、II及びIIIは、主に飽和レベル、硫黄レベル、及び粘度指数(VI)によって特性評価され区別される。飽和レベル及び硫黄レベルは、油中の飽和物質及び硫黄のパーセンテージによって示され得る。粘度指数は、典型的には100°F(40℃)及び210°F(100℃)で測定される、温度に応じた粘度の変化の尺度である。より高い飽和レベル、より低い硫黄レベル、及びより高い粘度指数を有する基油は、高品質の基油と見なされる。例えば、現在のAPI分類(API 1509)によれば、群I基油は、90%未満の飽和物質及び/又は0.03%超の硫黄、及び少なくとも80、120未満のVI(粘度指数)を有し、群II基油は、少なくとも90%の飽和物質及び最大0.03%の硫黄を有するが、VIは依然として少なくとも80且つ120未満であり、群III基油は、少なくとも90%の飽和物質及び最大0.03%の硫黄、並びに少なくとも120のVIを有する。本明細書における全てのパーセンテージは、別段の指定がない限り、任意の不純物及び添加剤を含めた油製品の総質量に基づく質量パーセント(wt%で示す)である。
【0006】
群II及び群III基油は、高品質の基油と見なされ得、群I、群II、及び群III標準のいずれも満たさない基油は、低品質の基油と見なされる。
【0007】
従来の製油所の処理において、典型的には、群I基油は、溶剤精製プロセスの後に製造され得る。群II基油は、穏和な水素化処理又は水素化分解の後に製造され得る。群III基油は、より大規模な水素化分解又は接触脱蝋によって製造され得る。
【0008】
また、使用済モーターオイル(UMO)等の使用済油を再精製して、群I、II、又はIII基油等の高品質基油を製造することもできる。例えば、使用済油から群II又はIII基油及び他の製品を製造するシステム及び方法が提案されてきたが、それは、使用済油に、蒸留、充填抽出塔中での溶媒交換、及び気相水素化処理を受けさせるものである。例えば、2006年9月14日に公開されたWO2006/096396、及び2013年2月5日に発行されたUS8,366,912を参照されたい。使用済油の再精製技術は、2000年9月12日に発行されたUS6,117,309にも開示されている。
【0009】
しかしながら、使用済モーターオイル又は他の使用済油から高品質の油を製造するための従来のシステム及び方法を改善することが依然として望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明者らは、これまでに開示された使用済モーターオイルを再精製して高品質基油及び他の製品を製造するためのシステム及び方法が、種々のタイプの投入される供給原料(feed stocks)を収容する働きをするためにより堅牢且つより便利である、又は、より効率的であるように改善され得るという知見を得た。
(【0011】以降は省略されています)

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