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公開番号2025083759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197330
出願日2023-11-21
発明の名称潤滑剤及び潤滑剤組成物
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C10M 171/00 20060101AFI20250526BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】金属を腐食しにくい潤滑剤を提供する。
【解決手段】ノニオン性の水素結合供与体から選択される1種以上と、ノニオン性の水素結合受容体から選択される1種以上との混合生成物である深共晶溶媒を含有する、潤滑剤とした。当該深共晶溶媒は、水素結合供与体のプロトン解離エネルギーが-400kcal/mоl以上であり、水素結合受容体のプロトン親和エネルギーが-180kcal/mоl以下であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ノニオン性の水素結合供与体から選択される1種以上と、ノニオン性の水素結合受容体から選択される1種以上との混合生成物である深共晶溶媒を含有する、潤滑剤。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記水素結合供与体は、プロトン解離エネルギーが-400kcal/mоl以上であり、
前記水素結合受容体は、プロトン親和エネルギーが-180kcal/mоl以下である、請求項1に記載の潤滑剤。
【請求項3】
前記水素結合供与体と前記水素結合受容体との組み合わせが、アミン、アミド、カルバミド、アゾール、有機酸、ケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシド、スルホン、アルコール、糖、及びアミノ酸、並びにこれらの誘導体からなる群から選択される2種の組み合わせである、請求項2に記載の潤滑剤。
【請求項4】
前記水素結合供与体が、アミン、アミド、有機酸、及びアルコール、並びにこれらの誘導体からなる群から選択される1種以上を含み、
前記水素結合受容体が、ケトン、ホスフィンオキシド、アルコール、及びスルホキシド、並びにこれらの誘導体からなる群から選択される1種以上を含み、
前記水素結合供与体と前記水素結合受容体は、互いに異なる化合物である、
請求項2又は3に記載の潤滑剤。
【請求項5】
前記水素結合供与体と前記水素結合受容体のモル比[前記水素結合供与体:前記水素結合受容体]が、1:0.4~1:2.5の範囲である、請求項1~4のいずれか1項に記載の潤滑剤。
【請求項6】
40℃動粘度が1mm

/s~600mm

/sである、請求項1~5のいずれか1項に記載の潤滑剤。
【請求項7】
潤滑剤組成物の基材として用いる、請求項1~6のいずれか1項に記載の潤滑剤。
【請求項8】
潤滑剤組成物の添加剤として用いる、請求項1~6のいずれか1項に記載の潤滑剤。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の潤滑剤を含有する、潤滑剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑剤及び潤滑剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、カチオンとアニオンとから構成されたイオン液体が、優れた熱安定性(難揮発性、難燃性)を有し、高イオン密度(高イオン伝導性)であり、大熱容量であり、しかも低粘度であることを利用して、様々な用途への展開のための研究が進められている。
例えば、特許文献1では、イオン液体を、潤滑油基油として用いることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2005/035702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されているイオン液体では、金属の腐食を十分に抑制することができない。潤滑油基油等の潤滑剤は、金属表面に接することが多いため、金属を腐食しにくい潤滑剤が望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、金属を腐食しにくい潤滑剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、下記[1]~[4]が提供される。
[1]ノニオン性の水素結合供与体から選択される1種以上と、ノニオン性の水素結合受容体から選択される1種以上との混合生成物である深共晶溶媒を含有する、潤滑剤。
[2]潤滑剤組成物の基材として用いる、上記[1]に記載の潤滑剤。
[3]潤滑剤組成物の添加剤として用いる、上記[1]に記載の潤滑剤。
[4]上記[1]に記載の潤滑剤を含有する、潤滑剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、金属を腐食しにくい潤滑剤を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載された数値範囲の上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「A~B」及び「C~D」が記載されている場合、「A~D」及び「C~B」の数値範囲も、本発明の範囲に含まれる。
また、本明細書に記載された数値範囲「下限値~上限値」は、特に断りのない限り、下限値以上、上限値以下であることを意味する。
また、本明細書において、実施例の数値は、上限値又は下限値として用いられ得る数値である。
【0009】
[潤滑剤の態様]
本実施形態の潤滑剤は、ノニオン性の水素結合供与体から選択される1種以上と、ノニオン性の水素結合受容体から選択される1種以上との混合生成物である深共晶溶媒を含有する。
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った。その結果、イオン液体に代えて、深共晶溶媒を潤滑剤として用いることを着想するに至った。
しかしながら、かかる着想に基づき、本発明者らが種々検討を行う中で、金属を腐食しやすい深共晶溶媒も存在することを知見するに至った。
そこで、本発明者らはさらに鋭意検討を行った結果、ノニオン性の水素結合供与体から選択される1種以上と、ノニオン性の水素結合受容体から選択される1種以上との混合生成物である深共晶溶媒であれば、金属を腐食しにくいことを突き止めるに至り、さらに種々検討を重ねて、本発明を完成するに至った。
以下、本実施形態の潤滑剤に含まれる各成分について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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