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公開番号2025078128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190476
出願日2023-11-08
発明の名称コークス品質のばらつき推定方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人弁理士法人ブライタス
主分類C10B 57/00 20060101AFI20250513BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】通常の操業において取得可能な情報から単位期間内におけるコークス品質特性値のロット内ばらつきを推定することが可能な、コークス品質のばらつき推定方法を提供する。
【解決手段】コークス品質のばらつき推定方法であって、コークス炉において目標とするコークス品質特性値が同一である単位期間における、ロット毎のコークス品質特性値の時系列データに対して状態空間モデルのローカルレベルモデルを適用し、状態空間モデルの観測誤差を、コークス品質特性値のロット内ばらつき指標として算出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コークス炉において目標とするコークス品質特性値が同一である単位期間における、ロット毎のコークス品質特性値の時系列データに対して状態空間モデルのローカルレベルモデルを適用し、
前記状態空間モデルの観測誤差を、コークス品質特性値のロット内ばらつき指標として算出する、コークス品質のばらつき推定方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記状態空間モデルの観測誤差からロット内ばらつき推定値を算出する、請求項1に記載のコークス品質のばらつき推定方法。
【請求項3】
予め、コークスを交互サンプリングして取得したコークス品質特性値のロット内ばらつき実測値と前記状態空間モデルの観測誤差との相関式を算出し、
前記相関式を用いて、前記状態空間モデルの観測誤差から前記ロット内ばらつき推定値を算出する、請求項2に記載のコークス品質のばらつき推定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス炉の操業において製造されるコークスの品質特性値のばらつきを推定する、コークス品質のばらつき推定方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コークス炉にて石炭を乾留して製造されるコークスの品質を管理するために、製造されたコークスを定期的にサンプリングし、得られた試料の品質を分析することが行われている。例えば、コークスのドラム強度(DI)や平均粒径(MS)等の品質は、高炉操業に影響を及ぼし、コークス製造プロセスにおいて注視される。コークスの品質は随時測定され、試料の分析結果に基づき、要求される品質を満たすコークスの製造が行われているかを確認し、コークス炉の操業やコークスを製造するための石炭の配合管理等が行われる。
【0003】
コークスの品質管理に関して、例えば特許文献1には、単位期間に製造された複数のロットのコークス強度の全ばらつきをロット内ばらつきとロット間ばらつきとに分離し、ロット内ばらつきを試験ばらつきと試験以外要因ばらつきとに分離する、コークスの品質管理方法が開示されている。全ばらつきの要因を切り分けることにより、複数のばらつき要因から全ばらつきに対して支配的な要因を特定することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7028096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の技術では、コークス強度のロット内ばらつきを算出するためには、交互サンプリング法に基づきコークスをサンプリングする必要がある。しかし、一般的に、操業において通常実施されるコークスのサンプリングは交互サンプリング法に基づくものではない。このため、上記特許文献1に記載の技術を実施するためには、操業において通常実施される作業に加えて、交互サンプリング法に基づくコークスのサンプリング(以下、「交互サンプリング」ともいう。)という作業を新たに実施しなければならず、労力の増加に伴う人員の確保等が必要となる。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、通常の操業において取得可能な情報から単位期間内におけるコークス品質特性値のロット内ばらつきを推定することが可能な、コークス品質のばらつき推定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、コークス炉において目標とするコークス品質特性値が同一である単位期間における、ロット毎のコークス品質特性値の時系列データに対して状態空間モデルのローカルレベルモデルを適用し、状態空間モデルの観測誤差を、コークス品質特性値のロット内ばらつき指標として算出する、コークス品質のばらつき推定方法が提供される。
【0008】
また、状態空間モデルの観測誤差からロット内ばらつき推定値を算出してもよい。この際、予め、コークスを交互サンプリングして取得したコークス品質特性値のロット内ばらつき実測値と状態空間モデルの観測誤差との相関式を算出し、相関式を用いて、状態空間モデルの観測誤差からロット内ばらつき推定値を算出してもよい。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、通常の操業において取得可能な情報から単位期間内におけるコークス品質特性値のロット内ばらつきを推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
操業におけるコークス強度のばらつきの変化を説明する説明図である。
ロット内ばらつき指標によるロット内ばらつきの推定方法の一例を示すフローチャートである。
状態空間モデル観測誤差σとロット内ばらつき実測値σ1

との相関式の算出処理の一例を示すフローチャートである。
交互サンプリング法を説明するための説明図である。
実施例として、表1のコークス炉1~4における状態空間モデル観測誤差(σ)とロット内ばらつき実測値(σ1

)とから得られた相関式を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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