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公開番号
2025064513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174344
出願日
2023-10-06
発明の名称
冷凍機油組成物及び冷凍機用混合組成物
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20250410BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】エチレン系HFOを含む冷媒を用いた場合であっても、優れた熱安定性を発揮することのできる冷凍機油組成物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)
C
2
F
p
R
4-p
・・・(I)
[前記一般式(I)中、Rは、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、pは1~3の整数である。]で表される炭素-炭素不飽和結合を有する不飽和フッ化化合物を含む冷媒とともに用いられる、冷凍機油組成物であって、
基油(A)、エポキシ化合物(B)、及びテルペン化合物(C)を含有し、
前記エポキシ化合物(B)が、脂肪族エポキシ化合物(B1)又は脂環式エポキシ化合物(B2)であり、
前記エポキシ化合物(B)及び前記テルペン化合物(C)の合計含有量が、前記冷凍機油組成物全量基準で、4.0質量%以上である、冷凍機油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(I)
C
2
F
p
R
4-p
・・・(I)
[前記一般式(I)中、Rは、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、pは1~3の整数である。]で表される炭素-炭素不飽和結合を有する不飽和フッ化化合物を含む冷媒とともに用いられる、冷凍機油組成物であって、
基油(A)、エポキシ化合物(B)、及びテルペン化合物(C)を含有し、
前記エポキシ化合物(B)が、脂肪族エポキシ化合物(B1)又は脂環式エポキシ化合物(B2)であり、
前記エポキシ化合物(B)及び前記テルペン化合物(C)の合計含有量が、前記冷凍機油組成物全量基準で、4.0質量%以上である、冷凍機油組成物。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記一般式(I)中、Rは、水素原子である、請求項1に記載の冷凍機油組成物。
【請求項3】
前記冷媒が、前記不飽和フッ化化合物として、R1123、R1132a、R1132(Z)、及びR1132(E)からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1又は2に記載の冷凍機油組成物。
【請求項4】
前記冷媒が、前記不飽和フッ化化合物として、R1132(E)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項5】
前記冷媒が、炭素数3以上の不飽和フッ化炭化水素冷媒、飽和フッ化炭化水素冷媒、及び自然系冷媒からなる群から選択される1種以上をさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項6】
前記脂肪族エポキシ化合物(B1)が、グリシジルエーテル基を有する化合物を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項7】
前記脂環式エポキシ化合物(B2)が、シクロヘキサン骨格を有する化合物を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項8】
前記テルペン化合物(C)が、ピネン化合物及びテルピネン化合物からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項9】
前記テルペン化合物(C)の含有量が、前記冷凍機油組成物基準で、0.4質量%以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
【請求項10】
前記エポキシ化合物(B)と前記テルペン化合物(C)の質量比[(B)/(C)]が、0.5~10である、請求項1~9のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍機油組成物及び冷凍機用混合組成物に関する。
なお、本明細書において、「冷凍機用混合組成物」とは、「冷媒」と「冷凍機油組成物」とを混合した組成物を指す。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
圧縮型冷凍機等の冷凍機は、一般に、圧縮機、凝縮器、膨張機構(例えば膨張弁等)、及び蒸発器を少なくとも含み、密閉された系内を、冷凍機用混合組成物が循環する構造を有する。
【0003】
圧縮型冷凍機等の冷凍機に用いられる冷媒としては、従来多く使用されていたハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に代わり、環境負荷の低いフッ化炭化水素化合物が使用されつつある。フッ化炭化水素化合物としては、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(R134a)、ジフルオロメタン(R32)、1,1-ジフルオロエタン(R152a)、及びジフルオロメタンとペンタフルオロエタンの混合物(R410A)等の飽和フッ化炭化水素化合物(Hydro-Fluoro-Carbon;以下、「HFC」ともいう)が挙げられる。
【0004】
また、HFCよりも地球温暖化係数(GWP)が低い、不飽和フッ化炭化水素化合物(Hydro-Fluoro-Olefin;以下、「HFO」ともいう)の使用も検討されている。これまで、HFOとしては、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ze)、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234yf)、及び1,2,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ye)等のプロペン系HFOの検討が多くなされてきた。近年では、プロペン系HFOよりも地球温暖化係数(GWP)が低く、しかも低沸点であるトランス-1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))等のエチレン系HFOの検討も行われつつある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-211092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、トランス-1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))等のエチレン系HFOを含む冷媒と共に用いる冷凍機油として、ポリオールエステル、ポリビニルエーテル、及びアルキルベンゼン等が列挙されているものの、熱安定性等の検討は一切行われていない。
【0007】
また、近年、冷凍機は高性能化等が進み、その運転条件は以前に増して過酷になっている。そのため、冷凍機油組成物には、これまで以上に高度な品質が要求されている。トランス-1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))等のエチレン系HFOを冷媒として用いる場合においても、このことは例外ではない。
【0008】
そこで、本発明は、エチレン系HFOを含む冷媒を用いた場合であっても、優れた熱安定性を発揮することのできる冷凍機油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、下記[1]~[3]が提供される。
[1] 下記一般式(I)
C
2
F
p
R
4-p
・・・(I)
[前記一般式(I)中、Rは、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、pは1~3の整数である。]で表される炭素-炭素不飽和結合を有する不飽和フッ化化合物を含む冷媒とともに用いられる、冷凍機油組成物であって、
基油(A)、エポキシ化合物(B)、及びテルペン化合物(C)を含有し、
前記エポキシ化合物(B)が、脂肪族エポキシ化合物(B1)又は脂環式エポキシ化合物(B2)であり、
前記エポキシ化合物(B)及び前記テルペン化合物(C)の合計含有量が、前記冷凍機油組成物全量基準で、4.0質量%以上である、冷凍機油組成物。
[2] 下記一般式(I)
C
2
F
p
R
4-p
・・・(I)
[前記一般式(I)中、Rは、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、pは1~3の整数である。]で表される炭素-炭素不飽和結合を有する不飽和フッ化化合物を含む冷媒と、請求項1~8のいずれか1項に記載の冷凍機油組成物と、を含有する、冷凍機用混合組成物。
[3] 下記一般式(I)
C
2
F
p
R
4-p
・・・(I)
[前記一般式(I)中、Rは、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、pは1~3の整数である。]で表される炭素-炭素不飽和結合を有する不飽和フッ化化合物を含む冷媒とともに用いられる、冷凍機油組成物の製造方法であって、
基油(A)、エポキシ化合物(B)、及びテルペン化合物(C)を混合する工程を含み、
前記エポキシ化合物(B)が、脂肪族エポキシ化合物(B1)又は脂環式エポキシ化合物(B2)であり、
前記エポキシ化合物(B)及び前記テルペン化合物(C)の合計配合量が、組成物全量基準で、4.0質量%以上である、冷凍機油組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エチレン系HFOを含む冷媒を用いた場合であっても、優れた熱安定性を発揮することのできる冷凍機油組成物を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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