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公開番号2025042579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2024107951
出願日2024-07-04
発明の名称コークス炉の補修方法
出願人JFEスチール株式会社,株式会社メガテック
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C10B 29/06 20060101AFI20250319BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】多くの労力及び時間を要することなく、コークス炉の補修作業の際にガス孔の閉塞を確認可能なコークス炉の補修方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係るコークス炉の補修方法は、炉壁煉瓦を積み替える前に、解体された炉壁煉瓦によってガス孔が閉塞されているか否かを確認する確認ステップを含み、確認ステップは、一方の端部側の外周部に開口部を有する配管を一方の端部側から縦孔に挿入し、配管の他方の端部側から配管内に光を導入し、横孔の入口側から開口部から漏れる光を視認することにより、解体された炉壁煉瓦によって横孔が閉塞されているか否かを確認するステップ、及び/又は、確認対象の縦孔以外の縦孔の出口を塞ぎ、確認対象の縦孔の出口に風量計を設置し、横孔の入口から風を送り込み、風量計によって確認対象の縦孔の出口の風量を計測することにより、解体された炉壁煉瓦によって縦孔が閉塞されているか否かを確認するステップを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に延伸する横孔と前記横孔から上方方向に延伸する複数の縦孔を有し、横孔及び複数の縦孔を介して蓄熱室内で予熱された燃焼空気及び燃焼ガスを燃料室に供給するガス孔を備えるコークス炉における燃焼室を形成している炉壁煉瓦を解体して積み替えるコークス炉の補修方法であって、
前記炉壁煉瓦を積み替える前に、解体された炉壁煉瓦によって前記ガス孔が閉塞されているか否かを確認する確認ステップを含み、
前記確認ステップは、一方の端部側の外周部に開口部を有する配管を一方の端部側から前記縦孔に挿入し、前記配管の他方の端部側から配管内に光を導入し、前記横孔の入口側から前記開口部から漏れる光を視認することにより、解体された炉壁煉瓦によって前記横孔が閉塞されているか否かを確認するステップ、及び/又は、確認対象の縦孔以外の縦孔の出口を塞ぎ、確認対象の縦孔の出口に風量計を設置し、前記横孔の入口から風を送り込み、前記風量計によって確認対象の縦孔の出口の風量を計測することにより、解体された炉壁煉瓦によって前記縦孔が閉塞されているか否かを確認するステップを含む、
コークス炉の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス炉の燃焼室を形成している炉壁煉瓦を解体して積み替えるコークス炉の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コークス炉では、石炭の乾留とコークスの排出が繰り返し実施されるので、コークス炉の炭化室及び燃焼室を形成している炉壁煉瓦が損耗する。このため、コークス炉の炉壁煉瓦を解体して積み替えるコークス炉の補修作業が定期的に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-87288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来までのコークス炉の補修作業では、解体された炉壁煉瓦が蓄熱室内の燃焼空気と燃料ガスを燃焼室に供給するガス孔を閉塞していないかどうか確認することなく、炉壁煉瓦の積み替え工程に移行していた。炉壁煉瓦の積み替え後に炉壁煉瓦がガス孔を閉塞していることがわかった場合、蓄熱室内の燃焼空気と燃料ガスを燃焼室に供給することができず、コークス炉の操業ができなくなるので、炉壁煉瓦の積み替え費用が無駄になる。このため、コークス炉の補修作業の際にガス孔の閉塞を確認可能な方法の提供が期待されていた。
【0005】
なお、特許文献1には、炉壁煉瓦を解体する前にガス孔に入らない大きさの耐火物をガス孔に充填することにより、解体された炉壁煉瓦がガス孔を閉塞することを予防する方法が提案されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、数十メートルの長さを有する燃焼室の上部から耐火物を投入しなければならず、また解体後に耐火物を吸引除去しなければならないために、多くの労力と時間を要する。
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、多くの労力及び時間を要することなく、コークス炉の補修作業の際にガス孔の閉塞を確認可能なコークス炉の補修方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコークス炉の補修方法は、水平方向に延伸する横孔と前記横孔から上方方向に延伸する複数の縦孔を有し、横孔及び複数の縦孔を介して蓄熱室内で予熱された燃焼空気及び燃焼ガスを燃料室に供給するガス孔を備えるコークス炉における燃焼室を形成している炉壁煉瓦を解体して積み替えるコークス炉の補修方法であって、前記炉壁煉瓦を積み替える前に、解体された炉壁煉瓦によって前記ガス孔が閉塞されているか否かを確認する確認ステップを含み、前記確認ステップは、一方の端部側の外周部に開口部を有する配管を一方の端部側から前記縦孔に挿入し、前記配管の他方の端部側から配管内に光を導入し、前記横孔の入口側から前記開口部から漏れる光を視認することにより、解体された炉壁煉瓦によって前記横孔が閉塞されているか否かを確認するステップ、及び/又は、確認対象の縦孔以外の縦孔の出口を塞ぎ、確認対象の縦孔の出口に風量計を設置し、前記横孔の入口から風を送り込み、前記風量計によって確認対象の縦孔の出口の風量を計測することにより、解体された炉壁煉瓦によって前記縦孔が閉塞されているか否かを確認するステップを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るコークス炉の補修方法によれば、多くの労力及び時間を要することなく、コークス炉の補修作業の際にガス孔の閉塞を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態であるコークス炉の補修方法が適用されるコークス炉の構成を示す模式図である。
図2は、ガス孔の特定箇所の縦孔から光確認位置までの間の横孔の閉塞を確認する方法を説明するための図である。
図3は、ガス孔の特定箇所の縦孔と特定箇所の縦孔から風の吹きこみ口までの間の横孔の閉塞を確認する方法を説明するための図である。
図4は、光で閉塞を確認する方法と風を送り込む方法の課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態であるコークス炉の補修方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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