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公開番号
2025042350
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149305
出願日
2023-09-14
発明の名称
画像形成方法及び画像形成装置
出願人
コニカミノルタ株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
G03G
15/01 20060101AFI20250319BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温定着性に優れ、且つ画像の表面荒れが少ない画像を形成できる画像形成方法を提供する。
【解決手段】画像形成方法は、記録媒体上に、白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成する工程と、前記トナー画像を、前記記録媒体上に定着させる工程とを含む。定着させる工程では、内周の少なくとも一部が加熱部材で支持された環状ベルトと、前記加熱部材と前記環状ベルトを介して対向する対向部材との間で、前記トナー画像が形成された記録媒体をニップして、前記トナー画像を前記記録媒体上に定着させる。白色トナーと前記有色トナーが、下記式の関係を満たす。
0.3≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成方法であって、
記録媒体上に、白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成する工程と、
前記トナー画像を、前記記録媒体上に定着させる工程と
を有し、
前記定着させる工程では、
内周の少なくとも一部が加熱部材で支持された環状ベルトと、前記加熱部材と前記環状ベルトを介して対向する対向部材との間で、前記トナー画像が形成された記録媒体をニップして、前記トナー画像を加熱下で前記記録媒体上に定着させると共に、
前記白色トナー画像を構成する白色トナーと、前記有色トナー画像を構成する有色トナーが、下記式の関係を満たす、
画像形成方法。
0.3≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)
(lоgμ(W110)は、前記白色トナーの110℃における粘度の対数値であり、
lоgμ(C100)は、前記有色トナーの100℃における粘度の対数値である)
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記定着させる工程では、前記トナー画像を130℃以上170℃以下で加熱する、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
lоgμ(W110)は、3.9以上5.5以下である、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記白色トナーと前記有色トナーが、下記式の関係を満たす、
請求項1に記載の画像形成方法。
0.5≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)≦1.5
【請求項5】
前記白色トナーは、白色トナー母体粒子を含み、
前記白色トナー母体粒子の平均円形度は、0.920以上0.955以下である、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記有色トナーは、有色トナー母体粒子を含み、
前記有色トナー母体粒子の平均円形度は、0.920以上0.955以下である、
請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記白色トナー及び前記有色トナーの水分量が、それぞれ0.1%以上0.6%以下である、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項8】
画像形成装置であって、
記録媒体上に、白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像を含むトナー画像を定着させる定着部を有し、
前記定着部は、
環状ベルトと、
前記環状ベルトの内周面側に配置された加熱部材と、
前記環状ベルトの外周面側に、前記加熱部材に対して前記環状ベルトを介して対向して配置された対向部材と、
を有し、
前記定着部は、前記加熱部材で支持された前記環状ベルトと前記対向部材との間で、前記トナー画像が形成された記録媒体をニップして、前記トナー画像を前記記録媒体に定着させ、
前記白色トナーと前記有色トナーは、下記式の関係を満たす、
画像形成装置。
0.3≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)
(lоgμ(W110)は、前記白色トナーの110℃における粘度の対数値であり、
lоgμ(C100)は、前記有色トナーの100℃における粘度の対数値である)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色を用いたフルカラーの画像形成が行われている。ここで、フルカラー画像を白色の記録媒体上に形成する場合は、良好な発色の画像が得られやすい一方、色紙、黒紙又は透明フィルム等の記録媒体上に形成する場合は、良好な発色の画像が得られにくい。そこで、5色目のトナーとして、白色トナーを下地用のトナーに用い、白色背景画像を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、記録媒体上に転写したトナー画像を、低温で定着できること(低温定着性)も求められている。これに対し、環状ベルトと、環状ベルトの内周面側に配置された加熱部材と、環状ベルトの外周面側に加熱部材と対向して配置された対向部材とを有する定着装置を用いて、トナー画像を前記記録媒体に定着させる方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-48310号公報
特開2021-162839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような定着装置では、内周面の一部がヒータ62(加熱部材)で支持された定着ベルト61(環状ベルト)と、ヒータ62と定着ベルト61を介して対向する加圧ローラ63(対向部材)との間で、トナー層T(トナー画像)が形成された記録媒体Sをニップした状態で加熱する(後述の図1A参照)。そのため、トナー層Tには、ヒータ62の熱が直に伝わりやすく、比較的低温でも記録媒体に定着しやすい。
【0006】
しかしながら、記録媒体上に、白色トナーと有色トナーとを重ねて形成したトナー層を、上記定着装置を用いて定着させようとすると、定着ベルトがトナー層と擦れる際に大きな摩擦力を受けやすく、定着ベルトが摩耗し、画像の表面荒れが生じることがあった。また、定着ベルトの摩耗により定着ベルトにかかるテンションバランスが崩れ、定着ベルトの破断に繋がることがあった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低温定着性に優れ、且つ画像の表面荒れが少ない画像を形成できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1] 画像形成方法であって、記録媒体上に、白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成する工程と、前記トナー画像を、前記記録媒体上に定着させる工程とを有し、前記定着させる工程では、内周の少なくとも一部が加熱部材で支持された環状ベルトと、前記加熱部材と前記環状ベルトを介して対向する対向部材との間で、前記トナー画像が形成された記録媒体をニップして、前記トナー画像を加熱下で前記記録媒体上に定着させると共に、前記白色トナー画像を構成する白色トナーと、前記有色トナー画像を構成する有色トナーが、下記式の関係を満たす、画像形成方法。
0.3≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)
(lоgμ(W110)は、前記白色トナーの110℃における粘度の対数値であり、
lоgμ(C100)は、前記有色トナーの100℃における粘度の対数値である)
[2] 前記定着させる工程では、前記トナー画像を130℃以上170℃以下で加熱する、[1]に記載の画像形成方法。
[3] lоgμ(W110)は、3.9以上5.5以下である、[1]又は[2]に記載の画像形成方法。
[4] 前記白色トナーと前記有色トナーが、下記式の関係を満たす、[1]~[3]のいずれかに記載の画像形成方法。
0.5≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)≦1.5
[5] 前記白色トナーは、白色トナー母体粒子を含み、前記白色トナー母体粒子の平均円形度は、0.920以上0.955以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の画像形成方法。
[6] 前記有色トナーは、有色トナー母体粒子を含み、前記有色トナー母体粒子の平均円形度は、0.920以上0.955以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の画像形成方法。
[7] 前記白色トナー及び前記有色トナーの水分量が、それぞれ0.1%以上0.6%以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の画像形成方法。
[8] 画像形成装置であって、記録媒体上に、白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像を含むトナー画像を定着させる定着部を有し、前記定着部は、環状ベルトと、前記環状ベルトの内周面側に配置された加熱部材と、前記環状ベルトの外周面側に、前記加熱部材に対して前記環状ベルトを介して対向して配置された対向部材と、を有し、前記定着部は、前記加熱部材で支持された前記環状ベルトと前記対向部材との間で、前記トナー画像が形成された記録媒体をニップして、前記トナー画像を前記記録媒体に定着させ、前記白色トナーと前記有色トナーは、下記式の関係を満たす、画像形成装置。
0.3≦lоgμ(W110)-lоgμ(C100)
(lоgμ(W110)は、前記白色トナーの110℃における粘度の対数値であり、
lоgμ(C100)は、前記有色トナーの100℃における粘度の対数値である)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低温定着性に優れ、且つ画像の表面荒れが少ない画像を形成できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは、従来の条件で記録媒体上のトナー画像を定着させる様子を示す模式図であり、図1Bは、本発明の一実施の形態の条件で記録媒体上のトナー画像を定着させる様子を示す模式図である。
図2は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の構成を示す断面図である。
図3は、図2の定着部の要部を示す模式的な拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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