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公開番号
2024163906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2024078249
出願日
2024-05-13
発明の名称
滑り案内面用潤滑油組成物
出願人
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
,
国立大学法人 名古屋工業大学
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20241115BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】低湿度下及び高湿度下のいずれにおいても優れた摩擦特性を示す滑り案内面用潤滑油組成物を提供する。
【解決手段】基油と、下記一般式(1)で表される構造を有する酸性リン酸モノエステル及び酸性リン酸ジエステルからなる酸性リン酸エステル混合物と、第三級直鎖脂肪族モノアミンと、を含有する滑り案内面用潤滑油組成物である。一般式(1)中、R
1
及びR
2
は、各々独立に、水素原子又は炭素数1~30の飽和若しくは不飽和の直鎖脂肪族炭化水素基を表し、R
1
及びR
2
が同時に水素原子となることはない。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油と、下記一般式(1)で表される構造を有する酸性リン酸モノエステル及び酸性リン酸ジエステルからなる酸性リン酸エステル混合物と、第三級直鎖脂肪族モノアミンと、を含有する滑り案内面用潤滑油組成物。
JPEG
2024163906000006.jpg
8
95
[一般式(1)中、R
1
及びR
2
は、各々独立に、水素原子又は炭素数1~30の飽和若しくは不飽和の直鎖脂肪族炭化水素基を表し、R
1
及びR
2
が同時に水素原子となることはない。]
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記第三級直鎖脂肪族モノアミンの含有量が、組成物全量基準で0.01質量%~0.7質量%である請求項1に記載の滑り案内面用潤滑油組成物。
【請求項3】
前記酸性リン酸エステル混合物の含有量が、組成物全量基準で0.12質量%~0.60質量%である請求項1又は請求項2に記載の滑り案内面用潤滑油組成物。
【請求項4】
前記酸性リン酸エステル混合物に対する、前記第三級直鎖脂肪族モノアミンのモル比が、0.1~6.0である請求項1又は請求項2に記載の滑り案内面用潤滑油組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、滑り案内面用潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械は金属の切削・研削加工を行う機械であり、機械構造中の案内面として、滑り案内面(摺動面)が多く採用されている。この滑り案内面は面接触のため摩擦係数が大きく、特に低速時にスティックスリップを生じやすいが、スティックスリップを生じると加工精度や工具寿命への影響が懸念される。そのため、工作機械の滑り案内面用潤滑油(摺動面油とも呼ばれる)には、摩擦係数が十分に低く、スティックスリップ抑制性が良好(すなわち摩擦特性が良好)であることや、金属腐食防止性や貯蔵安定性が良好であることが求められる。
【0003】
上記の特性に着目した工作機械の滑り案内面用潤滑油として、潤滑油基油に、特定構造の酸性リン酸エステルと特定構造のアミン化合物を特定量で含有させた潤滑油組成物が提案されている(例えば、特許文献1~2参照)。
【0004】
また、工作機械の加工精度は一般的に内外の温度変化に伴う機械の熱変形の影響を受けることが知られている。そのため、高い加工精度を実現するには、工作機械の恒温室内設置や、仕上げ工程を別工程で実施する等といった現場における対応や工作機械自身の熱変形対策及び変位補正技術といったハード側・ソフト側の対策が行われている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-235266号公報
特開2011-68801号公報
特開2012-240137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の通り、特許文献3に記載されるようなハード側・ソフト側においては、加工環境の温度変化に伴う熱変位の対策は行われているが、加工環境の湿度変化に伴う滑り案内面への影響は、ほとんど検討が行われてこなかった。
しかしながら、本発明者らの検討において、高湿度環境では低湿度環境に比べて滑り案内面における摩擦係数が増大し、加工精度に影響を及ぼす可能性があることが確認されている。
また、特許文献1又は特許文献2に記載される潤滑油組成物は、高湿度下における摩擦特性に着目するものではない。
【0007】
本開示の一態様が解決しようとする課題は、上記課題を克服する観点からなされたもので、低湿度下及び高湿度下のいずれにおいても優れた摩擦特性を示す滑り案内面用潤滑油組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、基油に、特定の構造を有する酸性リン酸モノエステル及び酸性リン酸ジエステルの混合物と、第三級直鎖脂肪族モノアミンとを配合することによって、低湿度下における良好な摩擦特性を、高湿度下においても発現する潤滑油組成物となることを見出し、本開示を完成させるに至った。すなわち、以下の発明が提供される。
【0009】
<1> 基油と、下記一般式(1)で表される構造を有する酸性リン酸モノエステル及び酸性リン酸ジエステルからなる酸性リン酸エステル混合物と、第三級直鎖脂肪族モノアミンと、を含有する滑り案内面用潤滑油組成物である。
【0010】
JPEG
2024163906000001.jpg
8
94
(【0011】以降は省略されています)
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