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公開番号
2024151299
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2024009045
出願日
2024-01-24
発明の名称
潤滑基油の製造方法
出願人
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
,
SK INNOVATION CO.,LTD.
,
エスケー エンムーブ カンパニー リミテッド
代理人
個人
,
個人
主分類
C10G
71/00 20060101AFI20241017BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】潤滑基油を製造する方法を提供する。
【解決手段】(a)フィードストリームを提供するステップと、(b)前記フィードストリームを、第1の分画ストリーム及び第2の分画ストリームを含む少なくとも2つの分画ストリームに分離させるステップと、(c)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第1の水素化工程に導入するステップと、(d)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第2の水素化工程に導入するステップと、を含み、前記ステップ(b)乃至(d)の後、少なくとも2種の分画ストリームは、第1の生成物ストリーム及び第2の生成物ストリームを含む少なくとも2種の生成物ストリームを生成し、潤滑基油を製造する方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
潤滑基油を製造する方法であって、
(a)フィードストリームを提供するステップと、
(b)前記フィードストリームを、第1の分画ストリーム及び第2の分画ストリームを含む少なくとも2種の分画ストリームに分離させるステップと、
(c)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第1の水素化工程に導入するステップと、
(d)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第2の水素化工程に導入するステップと、を含み、
前記ステップ(b)乃至(d)の後、前記少なくとも2種の分画ストリームは、第1の生成物ストリーム及び第2の生成物ストリームを含む少なくとも2種の生成物ストリームを生成し、前記第1の生成物ストリームは、前記第2の生成物ストリームよりも高い粘度指数(VI)を有する、潤滑基油を製造する方法。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記フィードストリームは、減圧ガスオイル(VGO)、脱アスファルト化オイル(DAO)、重質コーカーガス油(HCGO)、未転換油(UCO)、その蒸留物、予め製造された潤滑基油、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項3】
前記ステップ(b)は、溶媒抽出、吸着、又はこれらの組み合わせによって行われる、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項4】
前記第1の水素化工程は、水素化処理(HDT)、水素化分解(HCK)、及びこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項5】
前記第2の水素化工程は、水添脱ワックス(HDW)、水素化仕上げ(HDF)、及びこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項6】
(e)前記フィードストリーム又は少なくとも2種の分画ストリームを分別蒸留するステップをさらに含む、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項7】
前記少なくとも2種の生成物ストリームの100℃での動粘度が2以上4cSt未満である場合、第1の生成物ストリームは115以上の粘度指数(VI)を有し、前記第1の生成物ストリームと第2の生成物ストリームとの粘度指数(VI)の差は、少なくとも5である、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項8】
前記少なくとも2種の生成物ストリームの100℃での動粘度が4以上8cSt未満である場合、第1の生成物ストリームは130以上の粘度指数(VI)を有し、前記第1の生成物ストリームと第2の生成物ストリームとの粘度指数(VI)の差は、少なくとも5である、請求項1に記載の潤滑基油を製造する方法。
【請求項9】
100℃での動粘度が2以上4cSt未満であり、
115以上の粘度指数(VI)を有する、鉱油系潤滑基油。
【請求項10】
100℃での動粘度が4以上8cSt未満であり、
130以上の粘度指数(VI)を有する、鉱油系潤滑基油。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、潤滑基油を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
潤滑基油とは、潤滑油製品の原料となるものであって、一般に優れた潤滑基油は、高い粘度指数を有し、安定性(酸化、熱、UV等)に優れるうえ、揮発性が少ない特性を有する。アメリカ石油協会API(American Petroleum Institute)では、潤滑基油を品質によって下記表1のように分類している。
【0003】
TIFF
2024151299000002.tif
33
170
【0004】
グループIからグループIVの順に、高品質の潤滑基油として扱われ、高品質の潤滑基油であるほど、硫黄及び窒素の含有量が少なく、粘度指数(VI)が高く、流動点が低く、CCS粘度が低く、Noackの揮発性が少ない傾向がある。また、高品質の潤滑基油であるほど、パラフィンの含有量が増加し、ナフテン及び芳香族の含有量が減少する傾向がある。
【0005】
一方、粘度指数(VI)は、潤滑基油の品質を評価する重要な物性の一つである。VIは、温度の変化による粘度の変化に関連する指数である。前記VIが高いほど、温度の変化による粘度の変化が小さい。そこで、高いVIを有する潤滑基油の場合、高温で粘度が相対的に高いためエンジンの保護に有利であり、低温で粘度が相対的に低いためエンジンポンプの駆動に有利であるという利点がある。このような理由から、高い粘度指数(VI)を有する潤滑基油は、より高品質の潤滑基油として評価される。
【0006】
環境規制による規格強化、エンジンオイルの低粘度化及び高級化などにより、不純物が多く、粘度指数(VI)の低いグループI及びIIの潤滑基油の需要が減少しており、グループIII以上の等級の潤滑基油に対する需要が増加している。このような延長線でグループIIIの潤滑基油よりも約5~10以上高い粘度指数(VI)を有する潤滑基油(以下、本開示ではグループIII+の潤滑基油ともいう)に対する市場の需要も増えている傾向である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
韓国特許第10-2458858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、従来の潤滑基油を製造するためのフィードから従来レベルの潤滑基油及びそれより優れた品質を有する潤滑基油を併産する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の観点(aspect)は、潤滑基油を製造する方法であって、(a)フィードストリームを提供するステップと、(b)前記フィードストリームを、第1の分画ストリーム及び第2の分画ストリームを含む少なくとも2種の分画ストリームに分離させるステップと、(c)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第1の水素化工程に導入するステップと、(d)前記ステップ(b)の前の前記フィードストリーム、又は前記ステップ(b)の後の前記少なくとも2種の分画ストリームを、第2の水素化工程に導入するステップと、を含み、前記ステップ(b)乃至(d)の後、少なくとも2種の分画ストリームは、第1の生成物ストリーム及び第2の生成物ストリームを含む少なくとも2種の生成物ストリームを生成し、前記第1の生成物ストリームは、第2の生成物ストリームよりもさらに高い粘度指数(VI)を有する。
【0010】
一実施形態によれば、前記フィードストリームは、減圧ガスオイル(VGO)、脱アスファルト化オイル(DAO)、重質コーカーガス油(HCGO)、未転換油(UCO)、その蒸留物、予め製造された潤滑基油、又はこれらの組み合わせを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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