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公開番号2024163054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2024074697
出願日2024-05-02
発明の名称入力保護を有する半導体デバイス
出願人インフィニオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト,Infineon Technologies AG
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人
主分類H01L 21/822 20060101AFI20241114BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】入力保護を有する半導体デバイス。
【解決手段】半導体デバイスは、アナログ入力チャネル12、14によって駆動されるADC10を有し、各々は、入力パッド20および入力ノード22を有し、入力ノードは、スイッチ26を通してADCの入力に接続されている。アナログ入力チャネルは、入力ノードと正の電力レールとの間に接続されたハイサイドクランプトランジスタ62と、入力ノードでの電圧がハイサイド比較電圧を超えるとき、正のクランプトランジスタをオンにして、入力ノードをハイサイドクランプ電圧にクランプするハイサイド比較器66と、入力ノードと負の電力レールとの間に接続されたローサイドクランプトランジスタ42と、入力ノードでの電圧がローサイド比較電圧未満に低下するとき、ローサイドクランプトランジスタをオンにして、入力ノードをローサイドクランプ電圧にクランプするローサイド比較器46と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力を有する共通の回路と、
各々が入力パッドおよび前記入力パッドに接続されている入力ノードを有する複数のアナログ入力チャネルと、
を備える半導体デバイスであって、
前記入力ノードは、それぞれのスイッチを通して前記共通の回路の入力に接続され、前記アナログ入力チャネルは、
前記入力ノードと電力レールとの間に接続されているハイサイドクランプトランジスタと、
前記入力ノードでの電圧がハイサイド比較電圧を超えるとき、前記ハイサイドクランプトランジスタをオンにして、前記入力ノードをハイサイドクランプ電圧にクランプするためのハイサイド比較器と、
前記入力ノードと電力レールとの間に接続されているローサイドクランプトランジスタと、
前記入力ノードでの前記電圧がローサイド比較電圧未満に低下するとき、前記ローサイドクランプトランジスタをオンにして、前記入力ノードをローサイドクランプ電圧にクランプするためのローサイド比較器と、
を備える、
半導体デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記共通の回路は、ADCである、
請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記スイッチは、CMOS送信ゲートである、
請求項1または2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記半導体デバイスは、
入力パッドと、
前記入力パッドと前記入力ノードとの間の静電放電(ESD)構造と、
をさらに備える、
請求項1から3のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記ハイサイドクランプトランジスタは、正の電力レールに接続され、前記ハイサイドクランプ電圧は、前記正の電力レールの電圧であり、
前記ローサイドクランプトランジスタは、負の電力レールに接続され、前記ローサイドクランプ電圧は、前記負の電力レールの電圧である、
請求項1から4のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記半導体デバイスは、
電力レールと前記ハイサイドクランプトランジスタとの間に接続され、前記ハイサイドクランプ電圧を生成するためのハイサイドクランプ電圧源と、
電力レールと前記ローサイドクランプトランジスタとの間に接続されているローサイドクランプ電圧源と、
をさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記ローサイドクランプトランジスタは、n型MOSFETであり、
前記ローサイド比較器は、前記入力ノードに接続されているその負の入力端子および負の電力レールに接続されているその正の入力端子を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記ローサイドクランプトランジスタは、p型MOSFETであり、
前記ローサイド比較器は、前記入力ノードに接続されているその正の入力端子および負の電力レールに接続されているその負の入力端子を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記ハイサイドクランプトランジスタは、p型MOSFETであり、
前記ハイサイド比較器は、正の電力レールに接続されているその正の入力端子および前記入力ノードに接続されているその負の入力端子を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記ハイサイドクランプトランジスタは、n型MOSFETであり、
前記ハイサイド比較器は、正の電力レールに接続されているその負の入力端子および前記入力ノードに接続されているその正の入力端子を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の半導体デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体デバイスに関するものであり、特には、複数の入力を有するデバイスの入力で用いられる保護回路の非限定的な例に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
半導体ICは、典型的には、正の電圧V
DD
と、グラウンドでもよい低電圧VSSと、の間に接続される電力供給によって動作する。正の電圧V
DD
は、例えば、+5Vでもよく、または、いくつかの現代のデバイスではより低くてもよい。特に入力ピンV
in
での電圧がこの範囲外にある場合、過負荷電流は、入力ピンで発生しうる。自動車のバッテリー電圧が典型的には5Vより非常に大きいとき、これはいくつかの用途において、例えば、自動車の場合、比較的容易に発生しうる。
【0003】
複数の入力ピンを有する半導体デバイスの場合、1つの入力ピンの過負荷電流は、漏れ電流として隣接するピンに結合しうる。隣接するピンが入力として用いられる場合、これは、課題および不正確性を生じさせうる。例えば、アナログデジタルコンバータADCに対する入力を有する回路の場合、ADCに複数の方法で接続可能な複数の入力ピンが提供され、ADCが、マルチプレクサによって選択される入力ピンで電圧入力を測定できるようにしてもよい。入力ピンの1つにおいて、過負荷状態が存在する場合、過負荷入力ピンとADCとの間のスイッチがオフの場合であっても、そのピン上の入力電流は、隣接するピン上でADCに結合し、ADC測定に影響を及ぼし、信頼性を損ないうる。
【0004】
この問題に対処するために、入力ピンとADCとの間のダブル送信ゲート(Tゲート)を用いてもよい。ダブル送信ゲートは、直列の2つのTゲートから成る。2つのTゲート間のノードは、供給レールに対してスイッチングされる。これは、原則として、特にカップリング要因に起因した過負荷に関して、良好なロバスト性を与える。負の方向のこの種の過負荷は、KOVANと称されてもよく、KOVANは、ドイツ語の「Koppelfaktor Overload Analog Negativ」、すなわち、アナログ・カップリング・ファクター・ネガティブ・オーバロードの省略に基づく頭字語である。負の過負荷の代わりに正の過負荷は、KOVAP過負荷と称されてもよい。残念なことに、レイアウト効果に起因して、寄生バイポーラ接合トランジスタ(BJT)はまた、KOVAP/Nイベントの間、形成し、導通を開始しうる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例において、入力を有する共通の回路と、各々が入力パッドおよび入力パッドに接続されている入力ノードを有する複数のアナログ入力チャネルと、を備える半導体デバイスが提供されてもよく、入力ノードは、それぞれのスイッチを通してADCの入力に接続され、アナログ入力チャネルは、入力ノードと電力レールとの間に接続されているハイサイドクランプトランジスタと、入力ノードでの電圧がハイサイド比較電圧を超えるとき、ハイサイドクランプトランジスタをオンにして、入力ノードをハイサイドクランプ電圧にクランプするためのハイサイド比較器と、入力ノードと電力レールとの間に接続されているローサイドクランプトランジスタと、入力ノードでの電圧がローサイド比較電圧未満に低下するとき、ローサイドクランプトランジスタをオンにして、入力ノードをローサイドクランプ電圧にクランプするためのローサイド比較器と、を備える。
【0006】
一例において、入力パッドを有するアナログ入力チャネルと、入力パッドに接続されている入力ノードと、入力ノードと正(VDD)または負(VSS)の電力レールとの間に接続されているアクティブクランプ回路と、を備える半導体デバイスが提供されてもよく、アクティブクランプ回路は、入力ノードと電力レールとの間に接続されている被制御端子および制御端子を有するクランプトランジスタであって、MOSトランジスタであるクランプトランジスタと、入力ノードでの電圧を比較電圧と比較するように構成される比較器と、を備え、比較器は、クランプトランジスタの制御端子に接続されている出力を有し、入力ノードでの電圧が比較電圧を超えるとき、クランプトランジスタをオンにして、入力ノードにクランプ電圧を印加する。
【0007】
本開示は、添付の図面において、限定するためではなく、例示のために示され、図面では、類似の参照符号は、類似または同一の要素を意味する。図面の要素は、必ずしも、互いに対して一定の比率ではない。さまざまな示された例の特徴は、互いに除外しない限り、組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一例に従う回路を示す。
図1の例のローサイドクランプ回路を示す。
代替のローサイドクランプ回路を示す。
図1の例のハイサイドクランプ回路を示す。
代替のハイサイドクランプ回路を示す。
Tゲートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、半導体デバイスは、アナログデジタルコンバータADC10および複数のアナログ入力チャネル構造12、14を有し、そのうち、第1のアナログ入力チャネル構造12のみが詳細に示される。ADCは、デジタル出力18およびアナログ入力16を有し、アナログ入力16は、アナログ入力チャネル構造12、14に接続されている。回路は、正の電圧レール36(VDD)およびグラウンドであるとみなされてもよい負の電圧レール34(VSS)に接続されている。
【0010】
各アナログ入力構造は、入力パッド20、入力ノード22および入力パッド20と入力ノード22との間の静電放電保護構造24を有する。しばしばCMOS Tゲートと称される送信ゲート26は、入力ノード22にも接続され、入力ノード22をADC10のアナログ入力16に接続する。
(【0011】以降は省略されています)

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