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公開番号2024151579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065039
出願日2023-04-12
発明の名称フィルムヒータ
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類H05B 3/84 20060101AFI20241018BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】透明導電膜の局所発熱を抑制するフィルムヒータを提供する。
【解決手段】フィルムヒータ10は、一方向に延びている上底部301と、一方向における長さが上底部長さLuよりも大きい下底部302と、上底部と接続されているとともに一方向と交差する方向に延びている第1斜辺部311と、上底部のうち第1斜辺部とは反対側と接続されているとともに一方向と交差する方向に延びている第2斜辺部312と、を有する透明導電膜30と、第1斜辺部に接続されている第1接続部411を有する第1電極41と、第2斜辺部に接続されている第2接続部412を有する第2電極42と、を備え、透明導電膜は、電磁波を透過するとともに、第1接続部および第2接続部の間における透明導電膜内を一方向に電流が流れることにより発熱し、上底部長さLuは、下底部から第1接続部および第2接続部までの最短距離Lmin1、Lmin2よりも大きくなっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フィルムヒータであって、
一方向に延びている第1底部(301)と、前記一方向および前記フィルムヒータの厚み方向(DT)と直交する方向に前記第1底部と対向しているとともに前記一方向における長さ(Ld)が前記一方向における前記第1底部の長さ(Lu)よりも大きい第2底部(302)と、前記第1底部と接続されているとともに前記一方向と交差する方向に延びている第1斜辺部(311)と、前記第1底部のうち前記第1斜辺部とは反対側と接続されているとともに前記一方向と交差する方向に延びている第2斜辺部(312)と、を有する透明導電膜(30)と、
前記第1斜辺部に接続されている第1接続部(411)を有する第1電極(41)と、
前記第2斜辺部に接続されている第2接続部(412)を有する第2電極(42)と、
を備え、
前記透明導電膜は、電磁波を透過するとともに、前記第1接続部および前記第2接続部の間における前記透明導電膜内を前記一方向に電流が流れることにより発熱し、
前記一方向における前記第1底部の長さ(Lu)は、前記第2底部から前記第1接続部および前記第2接続部までの最短距離(Lmin1、Lmin2)よりも大きくなっているフィルムヒータ。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記フィルムヒータは、電磁波を透過する透明体(3)に貼り付けられ、
前記透明体は、電磁波を遮蔽する第1遮蔽部(7)および第2遮蔽部(9)を有し、
前記第1接続部は、前記厚み方向に前記第1遮蔽部を投影したとき、投影した前記第1遮蔽部と重なり、
前記第2接続部は、前記厚み方向に前記第2遮蔽部を投影したとき、投影した前記第2遮蔽部と重なる請求項1に記載のフィルムヒータ。
【請求項3】
前記第1電極は、
前記第1接続部に接続されている第1リード部(421)と、
前記第1リード部に接続されているとともに、電源と接続される第1端子部(431)と、
を有し、
前記第2電極は、
前記第2接続部に接続されている第2リード部(422)と、
前記第2リード部に接続されているとともに、前記電源と接続される第2端子部(432)と、
を有し、
前記一方向および前記厚み方向と直交する方向における前記第1端子部および前記第2端子部から前記第1底部までの長さ(L1、L2)は、前記一方向における前記第1底部までの長さ(Lu)よりも大きくなっている請求項1または2に記載のフィルムヒータ。
【請求項4】
前記第1接続部のうち前記第1底部側の端部(461)の電気抵抗は、前記第1接続部のうち前記第2底部側の端部(462)の電気抵抗よりも大きくなっている請求項1または2に記載のフィルムヒータ。
【請求項5】
前記第2接続部のうち前記第1底部側の端部(463)の電気抵抗は、前記第2接続部のうち前記第2底部側の端部(464)の電気抵抗よりも大きくなっている請求項1または2に記載のフィルムヒータ。
【請求項6】
前記第1接続部は、互いに接続されて並んでいる複数の波状部(441)を有し、
前記波状部は、
前記透明導電膜の面が延びている方向に延びている第1延長部(451)と、
前記第1延長部と接続されているとともに、前記第1延長部が延びている方向と交差する方向に延びている第2延長部(452)と、
前記第2延長部と接続されているとともに、前記第2延長部が延びている方向と交差する方向に延びている第3延長部(453)と、
前記第3延長部と接続されて前記第3延長部が延びている方向と交差する方向に延びていることにより、前記第2延長部と前記第1延長部が延びている方向に対向している第4延長部(454)と、
を含み、
前記第4延長部の前記第3延長部とは反対側の端(4540)が、隣りの前記波状部における前記第1延長部の前記第2延長部とは反対側の端(4510)と接続されていることにより、互いに隣り合う前記波状部が接続されて並んでいる請求項1または2に記載のフィルムヒータ。
【請求項7】
前記波状部は、第1波状部であって、
前記第2接続部は、互いに接続されて並んでいる複数の第2波状部(442)を有し、
前記第2波状部は、
前記透明導電膜の面が延びている方向に延びている第5延長部(455)と、
前記第5延長部と接続されているとともに、前記第5延長部が延びている方向と交差する方向に延びている第6延長部(456)と、
前記第6延長部と接続されているとともに、前記第6延長部が延びている方向と交差する方向に延びている第7延長部(457)と、
前記第7延長部と接続されて前記第7延長部が延びている方向と交差する方向に延びていることにより、前記第6延長部と前記第5延長部が延びている方向に対向している第8延長部(458)と、
を含み、
前記第8延長部の前記第7延長部とは反対側の端(4580)が、隣りの前記第2波状部における前記第5延長部の前記第6延長部とは反対側の端(4550)と接続されていることにより、互いに隣り合う前記第2波状部が接続されて並んでいる請求項6に記載のフィルムヒータ。
【請求項8】
前記フィルムヒータは、電磁波を透過する透明体(3)に貼り付けられ、
前記透明体は、電磁波を遮蔽する第1遮蔽部(7)および第2遮蔽部(9)を有し、
前記第1電極は、
前記第1接続部に接続されている第1リード部(421)と、
前記第1リード部に接続されているとともに、電源と接続される第1端子部(431)と、
を有し、
前記第2電極は、
前記第2接続部に接続されている第2リード部(422)と、
前記第2リード部に接続されているとともに、前記電源と接続される第2端子部(432)と、
を有し、
前記第1リード部は、前記厚み方向に前記第1遮蔽部を投影したとき、投影した前記第1遮蔽部と重なり、
前記第2リード部は、前記厚み方向に前記第2遮蔽部を投影したとき、投影した前記第2遮蔽部と重なる請求項1に記載のフィルムヒータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フィルムヒータに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているように、略六角形や略台形の透明導電膜と、透明導電膜の斜辺部に接続されている第1接続部と、透明導電膜の下底部に接続されている第2接続部と、を有するフィルムヒータが知られている。このフィルムヒータでは、第1接続部および第2接続部の間における透明導電膜内を電流が流れることにより、透明導電膜が発熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-86712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、透明導電膜に印加される電圧および透明導電膜の単位面積当たりの電気抵抗が固定されている場合、透明導電膜の単位面積当たりの電力である電力密度は、第1接続部および第2接続部の間の距離が小さくなることに伴って、大きくなる。また、特許文献1に記載されたフィルムヒータでは、第1接続部が透明導電膜の斜辺部に接続されているとともに、第2接続部が透明導電膜の下底部に接続されている。このため、下底部側の第1接続部および第2接続部の間の距離は、上底部側の第1接続部および第2接続部の間の距離よりも小さい。したがって、この場合、特許文献1に記載されたフィルムヒータでは、下底部側の第1接続部および第2接続部の間における電力密度は、上底部側の第1接続部および第2接続部の間における電力密度よりも大きくなる。よって、下底部側の第1接続部および第2接続部の間における透明導電膜内にて、局所発熱が生じやすい。
【0005】
本開示は、透明導電膜の局所発熱を抑制するフィルムヒータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、フィルムヒータであって、一方向に延びている第1底部(301)と、一方向およびフィルムヒータの厚み方向(DT)と直交する方向に第1底部と対向しているとともに一方向における長さ(Ld)が一方向における第1底部の長さ(Lu)よりも大きい第2底部(302)と、第1底部と接続されているとともに一方向と交差する方向に延びている第1斜辺部(311)と、第1底部のうち第1斜辺部とは反対側と接続されているとともに一方向と交差する方向に延びている第2斜辺部(312)と、を有する透明導電膜(30)と、第1斜辺部に接続されている第1接続部(411)を有する第1電極(41)と、第2斜辺部に接続されている第2接続部(412)を有する第2電極(42)と、を備え、透明導電膜は、電磁波を透過するとともに、第1接続部および第2接続部の間における透明導電膜内を一方向に電流が流れることにより発熱し、一方向における第1底部の長さ(Lu)は、第2底部から第1接続部および第2接続部までの最短距離(Lmin1、Lmin2)よりも大きくなっているフィルムヒータである。
【0007】
これにより、第1底部の長さが比較的大きくなっていることから、第1接続部および第2接続部の間の距離が比較的小さくなることが抑制されている。このため、第1接続部および第2接続部の間における透明導電膜内の電力密度が局所的に大きくなることが抑制される。したがって、透明導電膜の局所発熱が抑制される。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態のフィルムヒータが用いられる車両の構成図。
図1のIIから見た矢視拡大図。
フィルムヒータの正面図。
図3のIV-IV線拡大断面図。
図3のV部拡大図。
図5のVI部拡大図。
図5のVII部拡大図。
図5のVIII部拡大図。
図5のIX部拡大図。
比較例のフィルムヒータの正面図。
第2実施形態のフィルムヒータの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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