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公開番号2024151004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064104
出願日2023-04-11
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類B41J 2/447 20060101AFI20241017BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】省スペースの画像形成装置においても、清掃部材によって露光ヘッドの光出射面を確実に清掃する。
【解決手段】感光体の長手方向にわたって設けられ、光源からの光を感光体に集光するレンズを有する露光ヘッドと、胴体部と、胴体部の一端に設けられ、レンズに当接してレンズを清掃する清掃部と、を有し、露光ヘッドのレンズを清掃する清掃部材と、露光ヘッドよりも高い位置からレンズに近づく方向に傾斜を有し、清掃部材を傾斜した状態で保持しつつ、感光体と露光ヘッドとの間に挿入するためのガイド部材と、を備え、清掃部材は、胴体部が、第二の胴体部と、第二の胴体部よりも断面二次モーメントが小さい第一の胴体部と、を備え、ガイド部材によって傾斜した状態で保持された胴体部と、レンズに当接を開始する清掃部との間で、胴体部が弾性変形して、清掃部を露光ヘッドのレンズに付勢する。
【選択図】 図10
特許請求の範囲【請求項1】
感光体の回転軸線方向に沿った長手方向にわたって設けられ、光源からの光を前記感光体に集光するレンズを有し、前記感光体を露光する露光ヘッドと、
胴体部と、前記胴体部の一端に設けられ、前記レンズに当接して前記レンズを清掃する清掃部と、を有し、前記露光ヘッドの前記レンズを清掃する清掃部材と、
前記露光ヘッドよりも高い位置から前記レンズに近づく方向に傾斜を有し、前記清掃部材を前記傾斜した状態で保持しつつ、前記感光体と前記露光ヘッドとの間に挿入するためのガイド部材と、を備え、
前記清掃部材は、
前記胴体部が、第二の胴体部と、前記第二の胴体部よりも断面二次モーメントが小さい第一の胴体部と、を備え、
前記ガイド部材によって傾斜した状態で保持された前記胴体部と、前記レンズに当接を開始する前記清掃部との間で、前記胴体部が弾性変形して、前記清掃部を前記露光ヘッドの前記レンズに付勢する、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記胴体部は、前記長手方向において、第二の断面二次モーメントを持つ第二の胴体部よりも前記清掃部に近い側に、前記第二の断面二次モーメントよりも小さい第一の断面二次モーメントを持つ第一の胴体部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第一の胴体部と前記第二の胴体部は、清掃中に前記ガイド部材と接する部分が共通の形状を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記清掃部材は、
前記清掃部が前記露光ヘッドに当接を開始する状態において、前記清掃部の直後から少なくとも前記ガイド部材に保持される位置までの領域に、前記第一の胴体部が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記清掃部材は、
前記清掃部が前記露光ヘッドに当接を開始する状態において、前記第二の胴体部が、前記ガイド部材に保持される位置に設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第一の胴体部と前記第二の胴体部は、天井面と、前記天井面の前記長手方向に直交する左右方向の両側から左右斜め下方に延設された斜面と、を有する形状をしており、前記第一の胴体部の方が前記第二の胴体部よりも前記斜面の前記長手方向および前記左右方向に直交する光軸方向の高さが低い、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ガイド部材は、前記レンズの長手方向の延長線上において、前記露光ヘッドよりも前記長手方向の一方側に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記露光ヘッドは、前記感光体を露光する露光位置と、前記露光位置よりも感光体から離れた退避位置との間を移動可能に設けられ、
前記ガイド部材は、前記感光体と、前記退避位置に退避された前記露光ヘッドとの間に前記清掃部材を挿入するための挿入ガイドであり、前記清掃部材を前記レンズに対して傾斜した状態で保持しつつ、長手方向の一方側から他方側への移動を許容する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体露光ヘッドを用いた複写機やプリンタなどの画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機などの電子写真方式の画像形成装置において、感光ドラムを露光する手段の一つとして固体露光ヘッドがある。露光ヘッドは、発光素子であるLEDや有機ELなどの複数の発光素子を感光ドラムの回転軸線方向(主走査方向)に沿って配列し、主走査方向において一括して感光ドラムを露光するものである。この方式は、ポリゴンミラーを用いて走査を行うレーザ走査方式の露光装置に比べて体積が小さく駆動部もないため、画像形成装置の小型化や低騒音化に有利である。
【0003】
固体露光ヘッドは、発光素子から出射した光束を感光ドラム上に結像させるために、発光素子と対向して主走査方向に複数のレンズを並べたレンズアレイを備える。このレンズアレイは焦点距離が極めて短いため、露光ヘッドを感光ドラムに非常に近接して配置する必要があるが、感光ドラム近傍では装置内部冷却用のエアフローに乗ってトナーが浮遊している場合がある。このような浮遊トナーがレンズアレイの光出射面に付着すると、感光ドラムを照射する光量が不均一となり、濃度ムラなどの画像不良が発生する。このため、固体露光ヘッドを備えた画像形成装置においては、レンズアレイの光出射面を清掃する清掃部材を備える構成が開示されている(特許文献1)。
【0004】
特許文献1では、露光ヘッドが、清掃部材を備えている。また露光ヘッドの左右の両側面に、清掃部材を案内する案内部が前記回転軸線方向に沿って形成されている。清掃部材は、清掃部材の左右両側に設けた係合部が露光ヘッドに形成された案内部に係合して、露光ヘッドに装着されている。そして、清掃部材が、案内部に沿って回転軸線方向に移動されることで、露光ヘッドの光出射面を清掃している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4848709号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、小型化を目指して内部ユニットの実装密度を高めた省スペースの画像形成装置においては、固体露光ヘッドの両側に、案内部や、その案内部に係合する清掃部材の設置スペースを確保することが困難な場合がある。
【0007】
本発明の目的は、省スペースの画像形成装置においても、清掃部材によって露光ヘッドの光出射面を確実に清掃することが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、感光体の回転軸線方向に沿った長手方向にわたって設けられ、光源からの光を前記感光体に集光するレンズを有し、前記感光体を露光する露光ヘッドと、胴体部と、前記胴体部の一端に設けられ、前記レンズに当接して前記レンズを清掃する清掃部と、を有し、前記露光ヘッドの前記レンズを清掃する清掃部材と、前記露光ヘッドよりも高い位置から前記レンズに近づく方向に傾斜を有し、前記清掃部材を前記傾斜した状態で保持しつつ、前記感光体と前記露光ヘッドとの間に挿入するためのガイド部材と、を備え、前記清掃部材は、前記胴体部が、第二の胴体部と、前記第二の胴体部よりも断面二次モーメントが小さい第一の胴体部と、を備え、前記ガイド部材によって傾斜した状態で保持された前記胴体部と、前記レンズに当接を開始する前記清掃部との間で、前記胴体部が弾性変形して、前記清掃部を前記露光ヘッドの前記レンズに付勢する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、省スペースの画像形成装置においても、清掃部材によって露光ヘッドの光出射面を確実に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成装置の断面図
露光ヘッドの断面図
(a)(b)露光ヘッドの接離状態を示す斜視図
(a)(b)露光ヘッドの接離状態を示す側面図
リンク機構と露光ヘッドの接続部を拡大した図
カバーを開状態にした際の画像形成装置の部分斜視図
清掃部材の全体を示す斜視図
(a)(b)清掃部材の清掃部を拡大した斜視図
挿入ガイドと露光ヘッドを示す斜視図
清掃部材の清掃部が露光ヘッドに当接を開始する状態を示す側面図
(a)清掃部材の側面図、(b)清掃部材のA-A断面図、(c)清掃部材のB-B断面図
清掃部材の挿入量と清掃部が受ける反力の関係を示す図
清掃部材を押し込むときに必要な力を測定した結果を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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