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公開番号2024150766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2024129069,2020036192
出願日2024-08-05,2020-03-03
発明の名称水素吸蔵放出方法
出願人清水建設株式会社,国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人個人,個人,個人
主分類C22C 30/00 20060101AFI20241016BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法を提供する。
【解決手段】温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、一般式TiFexMnyNbz(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有する水素吸蔵合金。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、
一般式TiFe

Mn

Nb

(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有することを特徴とする水素吸蔵合金。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記一般式TiFe

Mn

Nb

において、0.779≦x≦0.828、0.159≦y≦0.205、0.008≦z≦0.037であることを特徴とする請求項1に記載の水素吸蔵合金。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水素吸蔵合金を用いて、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵することを特徴とする水素吸蔵方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の水素吸蔵合金を用いて、温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出することを特徴とする水素放出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素削減のため水素を活用する場合、液体水素・高圧ガス等、様々な形態で水素を貯蔵することが考えられる。水素を貯蔵する手段の1つとしては、水素を取り込み、液体水素以上の体積密度で水素を貯めることが可能な水素吸蔵合金が挙げられる。水素吸蔵合金を利用して水素を安全に貯蔵する方法は、以前より考えられ、様々な場所で採用されてきた。水素吸蔵合金としては、例えば、チタン-鉄-バナジウム水素吸蔵三元合金が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2および特許文献3には、示性式Ti
1+k
Fe
1-l
Mn



(但し、0≦k≦0.3、0<l≦0.3、0<m≦0.1、Aはニオブ、希土類元素の少なくとも1種からなる元素である。)で表されるチタン系水素吸蔵合金が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-43945号公報
特開昭61-250136号公報
特開昭62-27301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の水素吸蔵三元合金は、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、水素を出し入れできる有効水素貯蔵量が十分ではなく、より有効水素貯蔵量が高い水素吸蔵合金が望まれていた。なお、absとは絶対圧のことである。また、特許文献2には、実施例として、Ti
1.1
Fe
0.8
Mn
0.2
Nb
0.05
とTiFe
0.8
Mn
0.2
Nb
0.05
とが記載されているものの、FeとMnとNbを合わせてほぼ1モルとなる実施例が開示されていなかった。また、特許文献3には、実施例として、Nbを含む水素吸蔵合金が開示されていなかった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る水素吸蔵合金は、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、一般式TiFe

Mn

Nb

(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る水素吸蔵合金によれば、ごく微量のNbを含有することによって、夏季以外および夏季において、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、Nbを含有しない水素吸蔵合金よりも、有効水素貯蔵量を向上することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
実施例2の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
実施例3の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
実施例4の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
実施例5の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
実施例6の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
比較例の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態による水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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