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公開番号2024148517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061712
出願日2023-04-05
発明の名称電気機器収納用キャビネット
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 5/03 20060101AFI20241010BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】キャビネットを設置した位置の地面が平坦で無くても、地面との間の隙間を容易に隠すことができるスカート枠を備えた電気機器収納用キャビネットを提供する。
【解決手段】箱状の本体2と本体2の下部に取り付けられたスカート枠3とを有し、スカート枠3は、本体2の前面に対応する前面板31及び左右側面に対応する側面板32とを有して本体1に固定されるスカート本体3aと、同様に前面板及び側面板を有してスカート本体3aの背部に重ねるように配置される閉塞枠3bとを有している。スカート本体3aの左右の側面板32には、対向して突設された揺動軸32aを備える一方、閉塞枠3bの左右の側面板34の中央より僅か後方には、揺動軸32aを挿通して係合する縦長の長孔34aが設けられ、閉塞枠3bが揺動軸32aを中心に前後方向に揺動可能であると共に上下移動を可能とした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
電気機器の収納部を備えた箱状の本体と、前記本体の下部に取り付けられたスカート枠とを有し、壁面に取り付けられる電気機器収納用キャビネットであって、
前記スカート枠は、前記本体の前面に対応する前面板及び左右側面に対応する側面板とを有して前記本体に固定されるスカート本体と、
前記スカート本体の背部に重ねるように配置されて、前記スカート本体と同様に前面板及び左右側面板を有する閉塞枠とを有し、
前記スカート本体の左右の側面板の裏面には、互いに対峙するように揺動軸が突設される一方、前記閉塞枠の左右の側面板の中央を含む中央付近には、前記揺動軸が挿通して係合する縦長の長孔が設けられ、
前記閉塞枠が前記揺動軸を中心に前後方向に揺動可能であると共に、上下移動を可能としたことを特徴とする電気機器収納用キャビネット。
続きを表示（約 270 文字）【請求項２】
前記スカート本体の前記前面板の背部には、前記閉塞枠の移動を規制する規制手段が設けられると共に、前記閉塞枠の前記前面板には、前記規制手段に係合する係合片が設けられ、
前記規制手段と前記係合片との係合により、前記閉塞枠の下方及び左右方向の移動が規制されることを特徴とする請求項１記載の電気機器収納用キャビネット。
【請求項３】
前記長孔は、前記閉塞枠の側面板の中央と中央から側面板の長さの１５％後方に移動した位置との間の任意の位置に設けられて成ることを特徴とする請求項２記載の電気機器収納用キャビネット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は壁面に設置される電気機器収納用キャビネットに関し、特に屋外に設置されて下部に地面との隙間を塞ぐためのスカート状の枠体を備えた電気機器収納用キャビネットに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば電気機器収納用キャビネットとして引き込み盤がある。引き込み盤は集合住宅の各戸へ電力を供給する機能を有し、集合住宅の壁面等に設置される（例えば、特許文献１参照）。
このような電気機器収納用キャビネットは、電力ケーブルに加えて近年では光ケーブルが配設されて引き込まれる。その場合、電気機器収納用キャビネットの下まで地中に埋設されたケーブルを立ち上げて引き込む形態が多く、通常配管が地中から立ち上げられて配設され、ケーブルが配管を介して盤内に挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００７－２３６１５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述するように、引き込み盤等の壁面に設置される電気機器収納用キャビネットには、電力ケーブル等を収容した配管が配設されるし、途中プルボックスが配設される場合もある。そして、地中に配設された配管が立ち上げられて地面からキャビネットの底面に挿入される。
そのため、キャビネットを地面に近い位置に設置しても、配管は露出する部位が発生し、この僅かな露出部位も隠したいとの要望があった。特に、途中にプルボックスが設置される場合は、美観上も好ましくなく感じる利用者が多く隠したい要望があった。
しかしながら、スカート状の枠でキャビネット下部の隙間を覆っても、キャビネットから地面までの距離も設置環境によりまちまちであるし、地面自体も平坦とは限らない。そのため、スカート状の枠で隙間無く塞ぐことは難しかった。
【０００５】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、キャビネットを設置した位置の地面が平坦で無くても、地面との間の隙間を容易に隠すことができるスカート枠を備えた電気機器収納用キャビネットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決する為に、本発明に係る電気機器収納用キャビネットは、電気機器の収納部を備えた箱状の本体と、本体の下部に取り付けられたスカート枠とを有し、壁面に取り付けられる電気機器収納用キャビネットであって、スカート枠は、本体の前面に対応する前面板及び左右側面に対応する側面板とを有して本体に固定されるスカート本体と、スカート本体の背部に重ねるように配置されて、スカート本体と同様に前面板及び左右側面板を有する閉塞枠とを有し、スカート本体の左右の側面板の裏面には、互いに対峙するように揺動軸が突設される一方、閉塞枠の左右の側面板の中央を含む中央付近には、揺動軸が挿通して係合する縦長の長孔が設けられ、閉塞枠が揺動軸を中心に前後方向に揺動可能であると共に、上下移動を可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、閉塞枠が前後に揺動し且つ左右が異なる高さに上下移動が可能であるため、前後方向及び左右方向に対して非対称な移動が可能である。よって、スカート枠が接触する地面が平坦でなく傾斜していても、傾斜に合わせて閉塞枠の露出量を前後左右で異なる量にでき、地面との隙間を隠すようスカート枠を配置できる。
【０００７】
本発明の別の態様は、上記構成において、スカート本体の前面板の背部には、閉塞枠の移動を規制する規制手段が設けられると共に、閉塞枠の前面板には、規制手段に係合する係合片が設けられ、規制手段と係合片との係合により、閉塞枠の下方及び左右方向の移動が規制されることを特徴とする。
この構成によれば、閉塞枠がスカート本体の規制手段に係合して閉塞枠の下方への露出量及び左右移動が規制される。よって、地面の傾斜が大きく閉塞枠が大きく露出する状況が発生しても、スカート本体と閉塞枠との係合が外れる事が無く、安定した係合状態を維持できる。
【０００８】
本発明の別の態様は、上記構成において、長孔は、閉塞枠の側面板の中央と中央から側面板の長さの１５％後方に移動した位置との間の任意の位置に設けられて成ることを特徴とする。
この構成によれば、閉塞枠の重心位置より後方に揺動軸が配置されるため、閉塞枠は自然と前方に傾倒する。よって、キャビネットの前面側下端の閉塞作用が益し、美観的に好まし作用を奏する。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、閉塞枠が前後に揺動し且つ左右が異なる高さに上下移動が可能であるため、前後方向及び左右方向に対して非対称な移動が可能である。よって、スカート枠が接触する地面が平坦でなく傾斜していても、傾斜に合わせて閉塞枠の露出量を前後左右で異なる量にでき、地面との隙間を隠すようスカート枠を配置できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明に係る電気機器収納用キャビネットの一例を示す正面図である。
図１の蓋板を外した斜視図である。
Ａ－Ａ線断面図である。
スカート枠を分離した斜視図である。
Ｂ部拡大図である。
スカート枠を後方から見た要部拡大図である。
電気機器収納用キャビネットを左右方向に傾斜した面に設置した場合のスカート枠の正面説明図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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