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公開番号2024148515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061710
出願日2023-04-05
発明の名称機器収納用箱体
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E05C 17/44 20060101AFI20241010BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】組み立てやすく製造及び部品管理に係るコストを低減することができる上、着脱中等に扉が不用意に前方へ倒れ込むおそれのない機器収納用箱体を提供する。
【解決手段】箱本体2の底板の前縁に、上方へ折り曲げられた折り曲げ部2aを設けるとともに、箱本体2の底板の前縁寄りに、上方へ突出する被係止部7を有する防止金具5を設置した。また、扉3の下縁に、後方へ折り曲げられた折り曲げ部3aを設けるとともに、扉3の裏面に、折り曲げ部3aよりも後方へ突出する係止部12を有する防止片9を設けた。そして、扉3が箱本体2に対して所定の傾斜角度まで前傾すると、係止部12の後端が被係止部7の前面に係止するとともに、折り曲げ部3aの後端が折り曲げ部2aの前面に当接することにより、前傾姿勢のまま扉3が支持されるようにした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
前面に開口している箱本体と、前記箱本体に着脱可能な扉とを備えた機器収納用箱体であって、
前記箱本体の底板の前縁に、上方へ折り曲げられた箱側折り曲げ部が設けられているとともに、前記箱本体内の底部における前記箱側折り曲げ部よりも後方に、上方へ突出する被係止部が設けられている一方、
前記扉の下縁に、後方へ折り曲げられた板側折り曲げ部が設けられているとともに、前記扉の裏面に、前記板側折り曲げ部よりも後方へ突出する係止部が設けられており、
前記扉が前記箱本体に取り付けられると、前記係止部の後端は、前記被係止部よりも前方で、且つ、前記扉の前傾に伴う自身の回動軌跡上に前記被係止部が位置する取付位置に位置するとともに、前記板側折り曲げ部の後端は、前記箱側折り曲げ部の前方に位置している一方、
前記扉が前記箱本体に対して所定の傾斜角度まで前傾すると、前記係止部の後端は、前記被係止部の前面に係止する係止位置に位置するとともに、前記板側折り曲げ部の後端は、前記箱側折り曲げ部の前面に当接することにより、前記傾斜角度のまま前記扉が支持されることを特徴とする機器収納用箱体。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記箱側折り曲げ部の先端には、水切りが設けられている一方、前記扉の裏面には、後方へ水平に突出する板状の支持部が設けられ、前記支持部の後端から更に後方へ前記係止部が突出しており、
前記扉は、前記水切りの上面に前記支持部が載置された状態で前記箱本体に取り付けられていて、前記水切りの前端と前記支持部の下面との当接箇所を軸として前傾することを特徴とする請求項1に記載の機器収納用箱体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機器収納用箱体に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来一般的な機器収納用箱体は、前面に開口する箱本体と、箱本体の前面開口を塞ぐ扉とを備えてなる。そして、箱本体への扉の取付構造としては、たとえば特許文献1に記載されているようにワイヤーを利用して扉を吊り下げるとする構造が考案されている。また、箱本体の上部に上方へ突出する突起を設けるとともに、扉の上部に該突起を挿通可能な取付孔を穿設し、扉を持ち上げて突起を取付孔に挿通させることにより箱本体に扉を仮止めした後、箱本体及び扉の下部側を固定することで、扉を箱本体に取り付けるという構造も考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-181376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構造は、部品点数が多くて構造が複雑であり、製造や部品管理にコストがかかるという問題がある。また、箱本体及び扉の上部側に仮止め構造を設けていると、扉を持ち上げて取付孔に突起を挿通させるという作業が煩わしく、機器収納用箱体を組み立てにくいという問題がある。そこで、扉の下部側から先に取り付けるように構成することも考えられるが、着脱中に扉が前方へ倒れ込むおそれがあるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、組み立てやすく製造及び部品管理に係るコストを低減することができる上、着脱中等に扉が不用意に前方へ倒れ込むおそれのない機器収納用箱体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、前面に開口している箱本体と、前記箱本体に着脱可能な扉とを備えた機器収納用箱体であって、前記箱本体の底板の前縁に、上方へ折り曲げられた箱側折り曲げ部が設けられているとともに、前記箱本体内の底部における前記箱側折り曲げ部よりも後方に、上方へ突出する被係止部が設けられている一方、前記扉の下縁に、後方へ折り曲げられた板側折り曲げ部が設けられているとともに、前記扉の裏面に、前記板側折り曲げ部よりも後方へ突出する係止部が設けられており、前記扉が前記箱本体に取り付けられると、前記係止部の後端は、前記被係止部よりも前方で、且つ、前記扉の前傾に伴う自身の回動軌跡上に前記被係止部が位置する取付位置に位置するとともに、前記板側折り曲げ部の後端は、前記箱側折り曲げ部の前方に位置している一方、前記扉が前記箱本体に対して所定の傾斜角度まで前傾すると、前記係止部の後端は、前記被係止部の前面に係止する係止位置に位置するとともに、前記板側折り曲げ部の後端は、前記箱側折り曲げ部の前面に当接することにより、前記傾斜角度のまま前記扉が支持されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記箱側折り曲げ部の先端には、水切りが設けられている一方、前記扉の裏面には、後方へ水平に突出する板状の支持部が設けられ、前記支持部の後端から更に後方へ前記係止部が突出しており、前記扉は、前記水切りの上面に前記支持部が載置された状態で前記箱本体に取り付けられていて、前記水切りの前端と前記支持部の下面との当接箇所を軸として前傾することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、箱本体の底板の前縁に、上方へ折り曲げられた箱側折り曲げ部が設けられているとともに、箱本体内の底部における箱側折り曲げ部よりも後方に、上方へ突出する被係止部が設けられている一方、扉の下縁に、後方へ折り曲げられた板側折り曲げ部が設けられているとともに、扉の裏面に、板側折り曲げ部よりも後方へ突出する係止部が設けられている。そして、扉が箱本体に取り付けられると、係止部の後端は、被係止部よりも前方で、且つ、扉の前傾に伴う自身の回動軌跡上に被係止部が位置する取付位置に位置するとともに、板側折り曲げ部の後端は、箱側折り曲げ部の前方に位置している一方、扉が箱本体に対して所定の傾斜角度まで前傾すると、係止部の後端は、被係止部の前面に係止する係止位置に位置するとともに、板側折り曲げ部の後端は、箱側折り曲げ部の前面に当接することにより、傾斜角度のまま扉が支持されるようになっている。したがって、ワイヤー等を利用するものと比べると部品点数も少なく構造も簡素であり、製造や部品管理に係るコストの低減を図ることができる。また、扉を持ち上げて取付孔に突起を挿通させる等の作業が必要でないため、機器収納用箱体を組み立てやすい。さらに、たとえ扉が前方へ倒れ始めたとしても、所定の傾斜角度に達するとそのままの姿勢で支持されるため、着脱中等に扉が不用意に前方へ倒れ込むおそれのない機器収納用箱体とすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、箱側折り曲げ部の先端には、水切りが設けられている一方、扉の裏面には、後方へ水平に突出する板状の支持部が設けられ、支持部の後端から更に後方へ係止部が突出しており、扉は、水切りの上面に支持部が載置された状態で箱本体に取り付けられていて、水切りの前端と支持部の下面との当接箇所を軸として前傾するようになっている。このように水切り上に支持部を載置するようにして扉を取り付ければよいため、扉を非常に簡易に取り付けることができる。また、支持部と係止部とが一体化されているため、扉裏面における扉の倒れ込み防止に係る構造の合理化を図ることができる。さらに、水切りの前端と支持部の下面との当接箇所を軸として前傾するため、係止部の回動軌跡が安定しやすく、扉の傾倒時に係止部の後端を確実に被係止部に係止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
扉が箱本体に取り付けられた状態にある機器収納用箱体を前側から示した斜視説明図である。
扉が箱本体に対して前傾姿勢で支持されている状態にある機器収納用箱体を前側から示した斜視説明図である。
扉の裏面下部を拡大して右斜め下側から示した斜視説明図である。
箱本体の底部を拡大して前側から示した斜視説明図である。
図1の状態における防止金具と防止片との位置関係を示した断面説明図である。
図2の状態における防止金具と防止片との位置関係を示した断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態となる機器収納用箱体について、図面にもとづき詳細に説明する。
【0010】
図1は、扉3が箱本体2に取り付けられた状態にある機器収納用箱体1を前側から示した斜視説明図である。図2は、扉3が箱本体2に対して前傾姿勢で支持されている状態にある機器収納用箱体1を前側から示した斜視説明図である。図3は、扉3の裏面下部を拡大して右斜め下側から示した斜視説明図である。図4は、箱本体2の底部を拡大して前側から示した斜視説明図である。図5は、図1の状態における防止金具5と防止片9との位置関係を示した断面説明図である。図6は、図2の状態における防止金具5と防止片9との位置関係を示した断面説明図である。
(【0011】以降は省略されています)

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