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公開番号2024148080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060994
出願日2023-04-04
発明の名称電池パック
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 50/242 20210101AFI20241009BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】車両前方側からの衝突荷重による電力制御機器への影響を低減することができる電池パックを得る。
【解決手段】ケース18の前壁部22Bにおける車両幅方向右側の周縁部から車両後方側かつ車両幅方向右側に第2前側側壁部22Dが延出している。そして、補強部材36の上側接合片部36Aが第2前側側壁部22Dに接合されると共に、補強部材36の下側接合片部36Cが下壁部22Aに接合されている。さらに、補強部材36は、第2前側側壁部22D及び下壁部22Aと共に車両前後方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部44を構成している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１方向一方側を車両前側とされ、当該第１方向と直交する第２方向一方側を車両左側とされ、当該第１方向及び当該第２方向と直交する第３方向一方側を車両上側とされた状態で車両に搭載可能とされ、
複数連なって配置されると共に前記車両に搭載された車載機器に電力を供給可能な電池セルと、
前記電池セルの電力を制御可能とされると共に、当該電池セルの前記第１方向一方側に配置された電力制御機器と、
前記電池セル及び前記電力制御機器が格納されたケースと、
を備え、
前記ケースは、
前記電力制御機器の前記第１方向一方側に位置する前壁部と、
前記前壁部における前記第２方向一方側の周縁部から前記第１方向他方側かつ当該第２方向一方側に延出された第１前側側壁部と、
前記前壁部における前記第２方向他方側の周縁部から前記第１方向他方側かつ当該第２方向他方側に延出された第２前側側壁部と、
前記第１前側側壁部に接合された第１接合片部と、前記ケースの前記第３方向他方側の部分を構成する下壁部に接合された第２接合片部と、を備えると共に、当該第１前側側壁部及び当該下壁部と共に前記第１方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な第１補強部と、
前記第２前側側壁部に接合された第３接合片部と、前記下壁部に接合された第４接合片部と、を備えると共に、当該第２前側側壁部及び当該下壁部と共に前記第１方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な第２補強部と、
を有する電池パック。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記第１補強部及び前記第２補強部の少なくとも一方の前記第２方向の長さが、前記第１方向一方側から当該第１方向他方側に向かうにしたがって長くなっている、
請求項１に記載の電池パック。
【請求項３】
前記ケースは、前記電力制御機器を前記第３方向他方側から支持し、前記前壁部の前記第１方向他方側において前記下壁部に接合されると共に、当該下壁部と共に前記第１方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な支持部をさらに備える、
請求項２に記載の電池パック。
【請求項４】
前記ケースは、前記支持部の車両後方側において前記第１方向から見て当該支持部と一部が重なるように前記第２方向に延在し、前記下壁部に接合されると共に、当該下壁部と共に前記第２方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な第３補強部をさらに備える、
請求項３に記載の電池パック。
【請求項５】
前記電力制御機器は、前記第３方向から見て、前記第１補強部及び前記第２補強部の一方における当該電力制御機器と重なる部分の前記第２方向の長さが当該一方における当該電力制御機器と重ならない部分の当該第２方向の長さよりも短くなるように配置されている、
請求項１～請求項４の何れか１項に記載の電池パック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電池パックに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、蓄電ユニット用ブラケットに関する発明が開示されている。下記特許文献１に係る先行技術では、複数の電池セルを含んで構成された電池ユニットが、その外周に設けられた蓄電ユニット用ブラケットを介してバッテリケースに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－６４８１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、上記先行技術では、バッテリケースの前部に電池ユニットの電力を制御するジャンクションボックス等の電力制御機器が配置されており、この電力制御機器は、バッテリケースの前壁の近傍に位置している。
【０００５】
しかしながら、上記先行技術では、バッテリケースの前壁が補強されていないため、バッテリケースに車両前方側からの衝突荷重が入力された場合、この衝突荷重が電力制御機器に対して影響を及ぼすことが考えられる。つまり、上記先行技術は、車両前方側からの衝突荷重による電力制御機器への影響を低減するという観点においては改善の余地がある。
【０００６】
本発明は上記事実を考慮し、車両前方側からの衝突荷重による電力制御機器への影響を低減することができる電池パックを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
第１の態様に係る電池パックは、第１方向一方側を車両前側とされ、当該第１方向と直交する第２方向一方側を車両左側とされ、当該第１方向及び当該第２方向と直交する第３方向一方側を車両上側とされた状態で車両に搭載可能とされ、複数連なって配置されると共に前記車両に搭載された車載機器に電力を供給可能な電池セルと、前記電池セルの電力を制御可能とされると共に、当該電池セルの前記第１方向一方側に配置された電力制御機器と、前記電池セル及び前記電力制御機器が格納されたケースと、を備え、前記ケースは、前記電力制御機器の前記第１方向一方側に位置する前壁部と、前記前壁部における前記第２方向一方側の周縁部から前記第１方向他方側かつ当該第２方向一方側に延出された第１前側側壁部と、前記前壁部における前記第２方向他方側の周縁部から前記第１方向他方側かつ当該第２方向他方側に延出された第２前側側壁部と、前記第１前側側壁部に接合された第１接合片部と、前記ケースの前記第３方向他方側の部分を構成する下壁部に接合された第２接合片部と、を備えると共に、当該第１前側側壁部及び当該下壁部と共に前記第１方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な第１補強部と、前記第２前側側壁部に接合された第３接合片部と、前記下壁部に接合された第４接合片部と、を備えると共に、当該第２前側側壁部及び当該下壁部と共に前記第１方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造部を構成可能な第２補強部と、を有している。
【０００８】
第１の態様に係る電池パックによれば、第１方向一方側を車両前側とされ、当該第１方向と直交する第２方向一方側を車両左側とされ、第１方向及び第２方向と直交する第３方向一方側を車両上側とされた状態で車両に搭載することができる。
【０００９】
また、本態様に係る電池パックは、複数連なって配置された電池セルと、これらの電池セルの電力を制御可能とされた電力制御機器とを備えており、電池セルに蓄えられた電力を車両に搭載された車載機器に供給することができる。そして、本態様に係る電池パックは、ケースを備えており、このケースに電池セル及び電力制御機器が格納されている。
【００１０】
ところで、本態様では、電力制御機器が電池セルの第１方向一方側に配置されると共に、ケースの前壁部が電力制御機器の第１方向一方側に位置している。このため、ケースに車両前方側からの衝突荷重が入力された場合、ケースの前壁部が第１方向他方側に押し込まれて電力制御機器に対して影響を及ぼすことが考えられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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