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公開番号2024146817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024043450
出願日2024-03-19
発明の名称二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物、二酸化炭素吸収性ゲル、二酸化炭素吸収体、及び二酸化炭素吸収装置
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】簡便な手順でイオン液体が漏洩しないゲルを形成することができ、保存安定性が高いゲル形成用組成物を提供する。
【解決手段】グリシジル基を有する化学式量が500以下である(メタ)アクリル酸エステル(a1)、及び化学式量が500以下である(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)を必須構成単量体とする共重合体(A)と、アニオン及び有機カチオンからなる常温溶融塩(B)とを含む二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物であり、前記(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)は、(メタ)アクリルアミド、N-置換(メタ)アクリルアミド、N,N-二置換(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種のアミドである二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
グリシジル基を有する化学式量が500以下である(メタ)アクリル酸エステル(a1)、及び化学式量が500以下である(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)を必須構成単量体とする共重合体(A)と、
アニオン及び有機カチオンからなる常温溶融塩(B)とを含み、
前記(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)は、(メタ)アクリルアミド、N-置換(メタ)アクリルアミド、及びN,N-二置換(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種のアミドである二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記有機カチオンが一般式(1)で表されるカチオンである請求項1に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
JPEG
2024146817000005.jpg
63
125
[一般式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表し、R

、R

及びR

は、水素原子を表す。]
【請求項3】
前記(メタ)アクリル酸エステル(a1)が、グリシジル(メタ)アクリレート及び4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテルからなる群より選ばれる一種以上であり、前記(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)が、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN-ベンジル(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる一種以上である請求項1に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル酸エステル(a1)及び前記(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)の合計重量を基準とした前記(メタ)アクリル酸エステル(a1)の重合割合が5~30重量%である請求項1に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
【請求項5】
前記常温溶融塩(B)の重量が、前記共重合体(A)及び前記常温溶融塩(B)の合計重量に対して、80重量%以上95重量%以下である請求項1に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物を反応してなる二酸化炭素吸収性ゲル。
【請求項7】
請求項6に記載の二酸化炭素吸収性ゲルを含む二酸化炭素吸収体。
【請求項8】
請求項7に記載の二酸化炭素吸収体を含む二酸化炭素吸収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物、二酸化炭素吸収性ゲル、前記ゲルを含む二酸化炭素吸収体、及び前記二酸化炭素吸収体を含む二酸化炭素吸収装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化に伴う気候変動が問題となっている。
地球温暖化に最も大きな影響を及ぼす温室効果ガスは二酸化炭素であると言われており、二酸化炭素を回収する技術について研究が盛んに行われている。
【0003】
二酸化炭素を回収する技術として、二酸化炭素吸収量に優れることからイオン液体(常温溶融塩ともいう)が注目を集めている。
【0004】
例えば、特許文献1では、イオン液体とポリビニルアルコールの水溶液との混合物を加熱乾燥することで得られる気体分離ゲル膜が提案されている。簡便な操作で混合物からゲル膜が得られるものの、ゲル膜中のイオン液体の濃度が高い場合に、形成されるゲル膜からイオン液体が漏洩する問題があった。
【0005】
また、特許文献2では、末端に異なる官能基を有する2種の化合物がアミド結合で架橋することで得られるハイドロゲルを乾燥脱水して得られる脱水物を、イオン液体に浸漬することで得られるゲル状組成物が提案されている。しかしながら、2種の化合物を混合するとすぐに反応が始まるため、2種の化合物の混合物を塗工または成形する前、並びに塗工または成形している最中に反応が進みすぎて増粘ゲル化してしまい、所望面積の膜形成が出来ない、膜厚のバラツキが生じる、所望の成形物に出来ない等の不具合が生じる恐れがある。またハイドロゲルを乾燥脱水して脱水物を形成させる工程や脱水物をイオン液体に浸漬する工程があり、イオン液体ゲルを得ることが容易でない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許5877961号公報
【0007】
特開2013-60504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、簡便な手順でイオン液体の漏洩がない二酸化炭素吸収性ゲルを形成することができ、保存安定性に優れた二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下の通りである。
[1]グリシジル基を有する化学式量が500以下である(メタ)アクリル酸エステル(a1)、及び化学式量が500以下である(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2) を必須構成単量体とする共重合体(A)と、アニオン及び有機カチオンからなる常温溶融塩(B)とを含む二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物であり、前記(メタ)アクリルアミド系モノマー(a2)は、(メタ)アクリルアミド、N-置換(メタ)アクリルアミド、N,N-二置換(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種のアミドである二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
[2]前記有機カチオンが一般式(1)で表されるカチオンである[1]に記載の二酸化炭素吸収性ゲル形成用組成物。
【0010】
JPEG
2024146817000001.jpg
62
125
(【0011】以降は省略されています)

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