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公開番号2024146035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058700
出願日2023-03-31
発明の名称ソールおよびこれを備えた靴
出願人株式会社アシックス
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A43B 13/12 20060101AFI20241004BHJP(履物)
要約【課題】低荷重域において高い緩衝性を発揮するとともに、その耐久性にも優れたソールを提供する。
【解決手段】ソール10は、第1弾性部材20と、第1弾性部材20よりも弾性率が高くその弾性率が2.5MPa以下である第2弾性部材30A2,30B2とを含むソール本体を備える。ソール本体は、第1弾性部材20および第2弾性部材30A2,30B2が互いに向き合う対向領域を有し、対向領域の少なくとも一部に空隙部Sが設けられることにより、空隙部Sを規定する部分の第1弾性部材20の表面である第1壁面が非拘束とされるとともに、空隙部Sを規定する部分の第2弾性部材30A2,30B2の表面である第2壁面が非拘束とされる。第2弾性部材30A2,30B2の表面のうちの、第2壁面と相対して位置する部分である第3壁面が外部に向けて露出することにより、第3壁面が非拘束とされる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の足の足裏を支持する支持面を規定するソール本体と、
接地面を規定するアウトソールとを備え、
前記ソール本体が、第1弾性部材と、当該第1弾性部材よりも弾性率が高い第2弾性部材とを含み、
前記第2弾性部材の弾性率が、2.5MPa以下であり、
前記第1弾性部材および前記第2弾性部材が、前記接地面の法線方向と直交する第1方向において互いに向き合う対向領域を含み、
前記対向領域の少なくとも一部において前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが互いに距離をもって配置されることにより、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材との間に空隙部が設けられ、これにより、前記空隙部を規定する部分の前記第1弾性部材の表面である第1壁面が非拘束とされるとともに、前記空隙部を規定する部分の前記第2弾性部材の表面である第2壁面が非拘束とされ、
前記第2弾性部材の表面のうちの前記第1方向において前記第2壁面と相対して位置する部分である第3壁面が外部に向けて露出していることにより、前記第3壁面が非拘束とされている、ソール。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1弾性部材が、フォーム材からなり、
前記第2弾性部材が、固体状の粘弾性体からなる、請求項1に記載のソール。
【請求項3】
前記第1弾性部材および前記第2弾性部材が、いずれもフォーム材からなる、請求項1に記載のソール。
【請求項4】
着用者の足の足裏を支持する支持面を規定するソール本体と、
接地面を規定するアウトソールとを備え、
前記ソール本体が、第1弾性部材と、当該第1弾性部材よりも弾性率が高い第2弾性部材とを含み、
前記第1弾性部材が、フォーム材からなり、
前記第2弾性部材が、固体状の粘弾性体からなり、
前記第1弾性部材および前記第2弾性部材が、前記接地面の法線方向と直交する第1方向において互いに向き合う対向領域を含み、
前記対向領域の少なくとも一部において前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが互いに距離をもって配置されることにより、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材との間に空隙部が設けられ、これにより、前記空隙部を規定する部分の前記第1弾性部材の表面である第1壁面が非拘束とされるとともに、前記空隙部を規定する部分の前記第2弾性部材の表面である第2壁面が非拘束とされ、
前記第2弾性部材の表面のうちの前記第1方向において前記第2壁面と相対して位置する部分である第3壁面が外部に向けて露出していることにより、前記第3壁面が非拘束とされている、ソール。
【請求項5】
前記第2壁面および前記第3壁面によって規定される部分の前記第2弾性部材が、前記第1方向における外形寸法を厚みとした略板形状の部分を含んでいる、請求項1または4に記載のソール。
【請求項6】
前記対向領域が、前記空隙部が設けられていない部分を含むとともに、当該部分において前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが、接合されている、請求項1または4に記載のソール。
【請求項7】
前記空隙部を外部に連通させる連通路が、前記ソール本体に設けられている、請求項6に記載のソール。
【請求項8】
前記対向領域が、前記第1方向に交差しかつ前記接地面と略平行な方向である第2方向に沿って延在し、
前記空隙部が、前記第2方向において互いに距離をもって点在するように複数設けられている、請求項6に記載のソール。
【請求項9】
前記対向領域が、前記第1方向に交差しかつ前記接地面と略平行な方向である第2方向に沿って延在し、
前記第2方向が、着用者の足の足幅方向と合致する方向である前記ソールの左右方向に対して交差する方向である、請求項1または4に記載のソール。
【請求項10】
前記空隙部が、前記接地面の法線方向に沿って延在するとともに、前記ソールの上端側に向かうにつれて前記ソールの前端側に近づく傾斜形状を有している、請求項9に記載のソール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソールおよびこれを備えた靴に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
着地時の衝撃を緩和する目的でソールに緩衝材が設けられてなる靴が開示された文献としては、たとえば国際公開第2018/070045号(特許文献1)がある。当該特許文献1に開示のソールは、ミッドソール、アウトソールおよび緩衝材を含んでおり、緩衝材は、着用者の足の踵部を支持する後足部において、ミッドソールとアウトソールとによって挟み込まれるように位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/070045号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記特許文献1に開示のソールは、主として競技用の靴に具備されることが意図されて設計されたものであり、高荷重域において緩衝性に優れ、さらに着地時の安定性や、耐久性および軽量化の面においても良好な性能を発揮するものである。
【0005】
一方、一般的な歩行用の靴のソールを設計するに際しては、競技用の靴のように高荷重域での緩衝性に特化してその設計を行なうのではなく、より低荷重域で良好な緩衝性を発揮するようにその設計を行なうことが必要になる。しかしながら、低荷重域において良好な緩衝性を発揮するソールは、得てして耐久性に劣るものとなり易く、この点の改善が求められているところである。
【0006】
したがって、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、低荷重域において高い緩衝性を発揮するとともに、その耐久性にも優れた靴およびこれに具備されるソールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の局面に基づくソールは、着用者の足の足裏を支持する支持面を規定するソール本体と、接地面を規定するアウトソールとを備えている。上記ソール本体は、第1弾性部材と、当該第1弾性部材よりも弾性率が高い第2弾性部材とを含んでおり、上記第2弾性部材の弾性率は、2.5MPa以下である。上記ソール本体は、上記接地面の法線方向と直交する第1方向において上記第1弾性部材および上記第2弾性部材が互いに向き合う対向領域を有している。上記本発明の第1の局面に基づくソールにあっては、上記対向領域の少なくとも一部において上記第1弾性部材と上記第2弾性部材とが互いに距離をもって配置されることにより、上記第1弾性部材と上記第2弾性部材との間に空隙部が設けられており、これにより、上記空隙部を規定する部分の上記第1弾性部材の表面である第1壁面が非拘束とされるとともに、上記空隙部を規定する部分の上記第2弾性部材の表面である第2壁面が非拘束とされている。また、上記本発明の第1の局面に基づくソールにあっては、上記第2弾性部材の表面のうちの上記第1方向において上記第2壁面と相対して位置する部分である第3壁面が外部に向けて露出していることにより、上記第3壁面が非拘束とされている。
【0008】
本発明の第2の局面に基づくソールは、着用者の足の足裏を支持する支持面を規定するソール本体と、接地面を規定するアウトソールとを備えている。上記ソール本体は、第1弾性部材と、当該第1弾性部材よりも弾性率が高い第2弾性部材とを含んでおり、上記第1弾性部材は、フォーム材からなり、上記第2弾性部材は、固体状の粘弾性体からなる。上記ソール本体は、上記接地面の法線方向と直交する第1方向において上記第1弾性部材および上記第2弾性部材が互いに向き合う対向領域を有している。上記本発明の第2の局面に基づくソールにあっては、上記対向領域の少なくとも一部において上記第1弾性部材と上記第2弾性部材とが互いに距離をもって配置されることにより、上記第1弾性部材と上記第2弾性部材との間に空隙部が設けられており、これにより、上記空隙部を規定する部分の上記第1弾性部材の表面である第1壁面が非拘束とされるとともに、上記空隙部を規定する部分の上記第2弾性部材の表面である第2壁面が非拘束とされている。また、上記本発明の第2の局面に基づくソールにあっては、上記第2弾性部材の表面のうちの上記第1方向において上記第2壁面と相対して位置する部分である第3壁面が外部に向けて露出していることにより、上記第3壁面が非拘束とされている。
【0009】
本発明に基づく靴は、上述した本発明の第1の局面に基づくソールおよび上述した本発明の第2の局面に基づくソールのうちのいずれかと、当該ソールの上方に設けられたアッパーとを備えてなるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低荷重域において高い緩衝性を発揮するとともに、その耐久性にも優れた靴およびこれに具備されるソールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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