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公開番号2024144375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024053793
出願日2024-03-28
発明の名称補強壁部材および壁構造体
出願人日鉄建材株式会社
代理人弁理士法人山名国際特許事務所
主分類E02D 17/08 20060101AFI20241003BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】補強リングの代替品として、併用する壁形成部材(例えば、ライナープレート)と同等もしくはそれ以上の強度・耐力を備えた補強壁部材を用いることにより、施工上の課題を解消することはもとより、壁形成部材への荷重伝達性能(継手強度)を十分に確保でき、補強リングの代替品としての役割を十分に果たすことができる、補強壁部材及び壁構造体を提供する。
【解決手段】補強部材2と前記補強部材の上下方向に延びるように設けられる壁部材3とを壁状をなすように一体的に形成された補強壁部材1であって、前記補強壁部材1の上端縁および下端縁に沿って設けられた周方向フランジ32と、前記壁部材3の周方向両端部に沿って設けられた軸方向フランジ33とを備えている。前記補強部材2と前記壁部材3とが、左右方向に凹凸形状をなすように一体的に形成され、周方向に隣接する前記補強壁部材1同士が互いに嵌まり合って突き合わせ接合される構成もある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
補強部材と前記補強部材の上下方向に延びるように設けられる壁部材とを壁状をなすように一体的に形成された補強壁部材であって、
前記補強壁部材の上端縁および下端縁に沿って設けられた周方向フランジと、前記壁部材の周方向両端部に沿って設けられた軸方向フランジとを備えていることを特徴とする、補強壁部材。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記補強部材と前記壁部材とが、左右方向に凹凸形状をなすように一体的に形成され、周方向に隣接する前記補強壁部材同士が互いに嵌まり合って突き合わせ接合される構成であることを特徴とする、請求項1に記載した補強壁部材。
【請求項3】
前記補強部材と前記壁部材とが、左右方向に凹凸形状をなすように一体的に形成され、周方向に隣接する前記補強壁部材同士が、継手ピースを介して突き合わせ接合される構成であることを特徴とする、請求項1に記載した補強壁部材。
【請求項4】
前記補強部材は、H形鋼、又は2本の溝形鋼をそのウエブ同士が背中合わせに一体化した鋼材であり、前記周方向に隣接する前記補強部材のフランジ同士及び/又はウエブ同士をボルト接合する構成であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載した補強壁部材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の補強壁部材の前記周方向フランジと壁形成部材とを軸方向に接合して構築されることを特徴とする、壁構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、周方向及び軸方向に壁形成部材(例えば、ライナープレート)を接合して構築する壁構造体の技術分野に属し、さらに云えば、補強壁部材と併用することで補強される壁構造体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
前記した周方向及び軸方向に接合して壁構造体を構築する壁形成部材として、例えば、ライナープレートが挙げられる。
前記ライナープレートは、その強度を高めるため、ライナープレートの周方向フランジに沿って補強リングを取り付けて構築する場合がある。
前記補強リングは、一般に、使用するライナープレートと合致する曲率の平面視弧状に形成したH形鋼からなる複数の補強リング片を継手板を介し周方向にボルト接合することで閉断面に形成される。この施工方法はよく知られているところであるが、念のため以下に概要を本願の図24に基づいて説明する。
(1)先ず、図24A~Cに段階的に示したように、補強リング片aのフランジを地山側gと坑内側kとに配置して周方向に補強リング片a同士の端部を向かい合わせ、そのウエブuを利用して上段のライナープレートLPの下面(周方向フランジ)にボルトbで仮止めする。
(2)次に、図24Dに示したように、坑内側の作業員の手作業により周方向に補強リング片a同士を継手板jを用いて互いに接合することによりライナープレートLPの横断面形状に合致する円形状、小判形状、又は矩形状等の閉断面の補強リングを完成させる。
(3)補強リングが完成した後は、図24E、Fに段階的に示したように、前記仮止めしたボルトbを一旦取り外し、補強リングのウエブuの下面に次(下段)のライナープレートLPの上面(周方向フランジ)を当てがい、前記取り外したボルトbで本止め(本締め)する。
(4)その後は、前記(1)~(3)の工程を下方に向かって順に繰り返し行い、もって、所要深さの壁構造体(立坑)を地山に構築する。
【0003】
上述したライナープレートの補強リングの施工方法については、従来、地山側フランジの接合作業は、作業員の目視で確認しづらく難渋すること、補強リング片を仮受けするために仮止めしたボルトを一旦取り外し、再度取り付けてボルトの本締め作業を行わなければならず煩わしいこと、補強リング片の接合作業の間は掘削深度が進まないこと、等の施工上の課題が指摘されており、近年、補強リング片を用いない技術、具体的には代替品として鋼製土留めパネルを用いる技術が開示されている(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-127952号公報
特開2022-127961号公報
特開2022-127984号公報
特開2022-129843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1~4に開示された発明は、前記補強リング(片)の代替品としてライナープレートよりも剛性の高いプランクプレートからなる鋼製土留めパネルをライナープレート(波付け鋼板)に適用(併用)することにより前記した施工上の課題は解消するものの、下記するような新たな課題があった。
すなわち、前記鋼製土留めパネルは、ライナープレートよりも剛性の高い鋼製土留めパネルではあるが、接合(ボルト接続)はライナープレートと同等のため、周方向に対する荷重伝達性能が低く、上下に接続されたライナープレートに応力が伝達してしまい、剛性の高い鋼製土留めパネルを使用しても補強リングのように補強効果が得られないどころか、ライナープレートに負担がかかる恐れがあった。
【0006】
したがって、本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、補強リング(片)の代替品として、併用する壁形成部材(例えば、ライナープレート)と同等もしくはそれ以上の強度・耐力を備えた補強壁部材を用いることにより、前記した施工上の課題を解消することはもとより、壁形成部材への荷重伝達性能(継手強度)を十分に確保でき、補強リングの代替品としての役割を十分に果たすことができる、補強壁部材および壁構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る補強壁部材は、補強部材と前記補強部材の上下方向に延びるように設けられる壁部材とを壁状をなすように一体的に形成された補強壁部材であって、
前記補強壁部材の上端縁および下端縁に沿って設けられた周方向フランジと、前記壁部材の周方向両端部に沿って設けられた軸方向フランジとを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載した補強壁部材において、前記補強部材と前記壁部材とが、左右方向に凹凸形状をなすように一体的に形成され、周方向に隣接する前記補強壁部材同士が互いに嵌まり合って突き合わせ接合される構成であることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載した補強壁部材において、前記補強部材と前記壁部材とが、左右方向に凹凸形状をなすように一体的に形成され、周方向に隣接する前記補強壁部材同士が、継手ピースを介して突き合わせ接合される構成であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載された発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載した補強壁部材において、前記補強部材は、H形鋼、又は2本の溝形鋼をそのウエブ同士が背中合わせに一体化した鋼材であり、前記周方向に隣接する前記補強部材のフランジ同士及び/又はウエブ同士をボルト接合する構成であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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