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公開番号
2024143814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056712
出願日
2023-03-30
発明の名称
建設機械
出願人
株式会社日立建機ティエラ
代理人
弁理士法人開知
主分類
E02F
3/36 20060101AFI20241003BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】簡素な構成で、破砕機の閉じ動作と散水ノズルの散水を連動することができる建設機械を提供する。
【解決手段】建設機械は、破砕機7を有する多関節型の作業装置3と、破砕機7を開閉する油圧シリンダ13と、油圧シリンダ13に対する圧油の給排を制御する制御弁19と、運転者が操作可能な操作ペダル17を有し、操作ペダル17の操作に応じて制御弁19を作動させる操作装置20と、作業装置3に配置された散水ノズル23と、散水ノズル23へ水を供給する水ポンプ25と、破砕機7の閉じ動作を指示する操作ペダル17の操作に応じて水ポンプ25を駆動または停止させる指令伝送手段として、圧油ライン22Cを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
破砕機を有する多関節型の作業装置と、
前記破砕機を開閉する油圧シリンダと、
前記油圧シリンダに対する圧油の給排を制御する制御弁と、
運転者が操作可能な操作部材を有し、前記操作部材の操作に応じて前記制御弁を作動させる操作装置と、
前記作業装置に配置された散水ノズルと、
前記散水ノズルへ水を供給する水ポンプとを備えた建設機械において、
前記破砕機の閉じ動作を指示する前記操作部材の操作に応じて前記水ポンプを駆動または停止させる指令伝送手段を備えたことを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の建設機械において、
前記制御弁と前記油圧シリンダの一方側とを接続する第1の圧油ラインと、
前記制御弁と前記油圧シリンダの他方側とを接続する第2の圧油ラインとを備え、
前記破砕機は、前記第1の圧油ラインを介して前記油圧シリンダの一方側へ圧油が供給されることにより開き、前記第2の圧油ラインを介して前記油圧シリンダの他方側へ圧油が供給されることにより閉じるように構成され、
前記指令伝送手段は、前記第2の圧油ラインから分岐するように接続され、前記水ポンプを駆動する油圧モータへ圧油を供給する第3の圧油ラインであることを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項2に記載の建設機械において、
前記第3の圧油ラインは、絞りを有することを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項1に記載の建設機械において、
前記指令伝送手段は、前記破砕機の閉じ動作を指示する前記操作部材の閉じ操作を検出する検出装置と、前記検出装置により前記閉じ操作が検出された場合に、前記水ポンプを駆動する駆動回路へ電気信号を出力する信号ラインとを有することを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項1に記載の建設機械において、
前記破砕機の開き動作用のパイロット圧を生成して前記制御弁へ出力する第1の電磁比例弁と、
前記破砕機の閉じ動作用のパイロット圧を生成して前記制御弁へ出力する第2の電磁比例弁とを備え、
前記操作装置は、前記操作部材の一方側の操作量に対応する第1の電気信号を生成する第1のポテンショメータと、前記操作部材の他方側の操作量に対応する第2の電気信号を生成する第2のポテンショメータとを有し、
前記第1のポテンショメータは、前記第1の電気信号を第1の信号ラインを介し前記第1の電磁比例弁へ出力し、
前記第2のポテンショメータは、前記第2の電気信号を第2の信号ラインを介し前記第2の電磁比例弁へ出力し、
前記指令伝送手段は、前記第2の信号ラインから分岐するように接続され、前記水ポンプを駆動する駆動回路へ前記第2の電気信号を出力する第3の信号ラインであることを特徴とする建設機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、散水ノズルを備えた建設機械に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1の建設機械は、破砕機を有する多関節型の作業装置と、破砕機を開閉する油圧シリンダとを備え、破砕機で建造物を破砕する作業が行える。また、特許文献1の建設機械は、作業装置の破砕機に配置された散水ノズルと、配管を介し散水ノズルへ水を供給する水ポンプとを備え、散水ノズルの散水により、破砕機の破砕で生じた粉塵が拡散するのを防止する。
【0003】
特許文献1の建設機械は、上述した配管に設けられた開閉弁を更に備える。特許文献1に記載された開閉弁は、破砕機の閉じ動作を検知した場合に開状態となる。これにより、破砕機の閉じ動作と散水ノズルの散水を連動する。したがって、水ポンプにより給水タンクから散水ノズルへ向かって水を供給したままの状態であっても、散水が必要となる破砕機の閉じ動作時に限って散水が実行されるので、散水量を抑えることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-238140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、破砕機の閉じ動作と散水ノズルの散水を連動するために、開閉弁や破砕機の閉じ動作を検出するための検出装置が必要となる。また、これらの部品は、破砕機に取り付けられているため、破砕された対象物の破片が衝突しやすく、破損するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成で、破砕機の閉じ動作と散水ノズルの散水を連動することができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、破砕機を有する多関節型の作業装置と、前記破砕機を開閉する油圧シリンダと、前記油圧シリンダに対する圧油の給排を制御する制御弁と、運転者が操作可能な操作部材を有し、前記操作部材の操作に応じて前記制御弁を作動させる操作装置と、前記作業装置に配置された散水ノズルと、前記散水ノズルへ水を供給する水ポンプとを備えた建設機械において、前記破砕機の閉じ動作を指示する前記操作部材の操作に応じて前記水ポンプを駆動または停止させる指令伝送手段を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡素な構成で、破砕機の閉じ動作と散水ノズルの散水を連動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態における建設機械の構造を表す側面図である。
本発明の第1の実施形態における建設機械の駆動装置及び散水装置の構成を表す概略図である。
本発明の第2の実施形態における建設機械の駆動装置及び散水装置の構成を表す概略図である。
本発明の一変形例における建設機械の駆動装置及び散水装置の構成を表す概略図である。
本発明の第3の実施形態における建設機械の駆動装置及び散水装置の構成を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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