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公開番号2024143616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056382
出願日2023-03-30
発明の名称作業車両
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20241003BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】還元剤タンクの必要容量を確保しつつ、還元剤タンクの供給口の高さを抑えることが可能な作業車両を提供する。
【解決手段】本発明のホイールローダ100は、エンジン321から排出される排出ガスに噴射する尿尿素水が貯蔵される尿素水タンク(還元剤タンク)4を備え、この尿素水タンク4が後輪30よりも後方かつ車体の下部に配置されていると共に、尿素水タンク4の底面が、車体前後方向の後方から前方に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面(第1傾斜部)421を有し、尿素水タンクの前部にセンサユニット(液位センサ)46が設けられ、尿素水タンクの後部に尿素水の供給口43が設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
前輪および後輪を有する車体と、前記車体の前部に設けられた作業機と、前記車体の駆動源であるエンジンと、前記エンジンから排出される排出ガスに噴射する還元剤が貯蔵される還元剤タンクと、を備えた作業車両において、
前記還元剤タンクは、前記後輪よりも後方、かつ、前記車体の下部に配置されており、
前記還元剤タンクの底面は、車体前後方向の後方から前方に向けて下り勾配で傾斜する第1傾斜部を有し、
前記還元剤タンクの前部には、液位センサが設けられ、
前記還元剤タンクの後部には、供給口が設けられている、
ことを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業車両において、
還元剤を噴射する噴射装置と、
前記還元剤を前記還元剤タンクから前記噴射装置に供給する還元剤ポンプと、
前記還元剤ポンプと前記還元剤タンクとを接続する給排用配管と、を備え、
前記還元剤タンクの上面の前部には、前記給排用配管を接続するための接続部が設置されている、
ことを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項2に記載の作業車両において、
前記還元剤タンクの前記車体外方の側面は、車幅方向の車体中央側から外方に向けて下り勾配で傾斜する第2傾斜部を有しており、
前記第2傾斜部に前記還元剤の供給口が設けられており、
前記還元剤タンク内に前記還元剤を濾過するフィルタが配置されており、
前記供給口は、前記還元剤タンクの上面よりも低い位置に設けられ、前記フィルタが接続されている、
ことを特徴とする作業車両。
【請求項4】
請求項3に記載の作業車両において、
前記エンジンの燃料が貯蔵される燃料タンクを備え、
前記燃料タンクの燃料供給口が、前記還元剤タンクの上方に設けられている、
ことを特徴とする作業車両。
【請求項5】
請求項1に記載の作業車両において、
前記車体の後部の下面は、車体前後方向の後方から前方に向けて下り勾配で傾斜し、
前記第1傾斜部は、前記還元剤タンクが配置される前記車体の後部の下面に沿った形状を有する
ことを特徴とする作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンから排出される排出ガスを処理する排ガス処理装置が搭載された作業車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ホイールローダや油圧ショベルといった作業車両においても、エンジンから排出される排出ガスに含まれるNOx量を低減するために、還元剤として尿素水を用いた選択触媒還元(SCR;Selective Catalytic Reduction)技術が採用された排ガス処理が行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、排ガスを処理するための排ガス処理装置と、排ガスに還元剤としての尿素水を噴射する噴射装置と、尿素水を貯留する尿素水タンクと、尿素水タンクから噴射装置へ尿素水を導く配管と、配管の途中に設けられたポンプと、を備えたホイールローダが開示されている。このホイールローダでは、エンジン室に排ガス処理装置及び噴射装置が、エンジン室から離れた車両後部にポンプ及び尿素水タンクが、それぞれ配置されている。これにより、これらポンプと尿素水タンクがエンジン室の熱影響を受けにくくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-100010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の作業車両においては、登坂する際に車両後部の下面が地面に接触して破損しないように、後輪から離れるほど車両後部の下面位置を高くする必要がある。所定容量の直方体形状の尿素水タンクを車両後部にフェンダやステップ等を避けるように後輪から離れて配置する場合、尿素水タンクが車両後部の下面からはみ出さないように、尿素水タンクの位置を高くすると、尿素水タンクの上部に付設される供給口が高い位置になってしまい、尿素水の供給作業が大変になるという課題がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、還元剤タンクの必要容量を確保しつつ、還元剤タンクの供給口の高さを抑えることが可能な作業車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、上記の目的を達成するために、代表的な本発明は、前輪および後輪を有する車体と、前記車体の前部に設けられた作業機と、前記車体の駆動源であるエンジンと、前記エンジンから排出される排出ガスに噴射する還元剤が貯蔵される還元剤タンクと、を備えた作業車両において、前記還元剤タンクは、前記後輪よりも後方、かつ、前記車体の下部に配置されており、前記還元剤タンクの底面は、車体前後方向の後方から前方に向けて下り勾配で傾斜する第1傾斜部を有し、前記還元剤タンクの前部には、液位センサが設けられ、前記還元剤タンクの後部には、供給口が設けられている、ことを特徴とする作業車両である。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る作業車両によれば、還元剤タンクの必要容量を確保しつつ、還元剤タンクの供給口の高さを抑えることができる。なお、前述した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るホイールローダの外観を示す側面図である。
ホイールローダの車体後部の構成を説明する模式図である。
尿素水タンクと配管の全体レイアウトを示す斜視図である。
収納ボックスの取付状態を示す車体後部の側面図である。
収納ボックスの外観を示す斜視図である。
収納ボックスの内部を示す斜視図である。
収納ボックスの内部を前方から見た断面図である。
収納ボックスの内部を左側方から見た断面図である。
尿素水タンクの構成を示し、(a)は右側方から見た断面図、(b)は前方から見た断面図、(c)は後方から見た断面図である。
収納ボックスに収納された状態の変形例に係る尿素水タンクを示す斜視図である。
図10に示す収納ボックスの内部を左側方から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る作業車両の一態様として、土砂や鉱物等を掘削してダンプトラック等へ積み込む荷役作業を行うホイールローダを例に挙げて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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