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公開番号2024143055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055534
出願日2023-03-30
発明の名称ソールおよびこれを備えた靴
出願人株式会社アシックス
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A43B 13/14 20060101AFI20241003BHJP(履物)
要約【課題】緩衝性、安定性、耐久性および軽量化に優れたソールを提供する。
【解決手段】ソール10は、ミッドソール20と、アウトソール30Bとを備える。後足部の踵中心HCを含む部分には、ミッドソール20およびアウトソール30Bが上下方向に距離をもって対向配置された対向領域が設けられ、当該対向領域には、緩衝材50が設けられる。ミッドソール20は、フォーム材からなる。緩衝材50は、固体状の粘弾性体からなり、踵中心HCに重なるようにまたは踵中心HCを取り巻くように配置される。後足部のうちの対向領域に対応する部分の内足側端部および外足側端部には、それぞれ内足側高剛性部材40Aおよび外足側高剛性部材40Bが配置され、これにより対向領域には、緩衝材50を取り囲むポケット状の空間が形成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部と、着用者の足の踵部を支持する後足部とが、前後方向に沿って連なって設けられたソールであって、
着用者の足の足裏を支持する支持面である前記ソールの上面を規定するミッドソールと、
接地面である前記ソールの下面を規定するアウトソールとを備え、
前記ミッドソールは、フォーム材からなり、
前記後足部は、前記ミッドソールおよび前記アウトソールが上下方向に距離をもって対向配置された対向領域を、前記ソールの下面の法線方向に沿って見た場合における前記ソールの踵中心を含む部分に有し、
前記対向領域には、前記ミッドソールおよび前記アウトソールによって上下方向において挟み込まれた固体状の粘弾性体からなる緩衝材が設けられ、
前記緩衝材は、前記踵中心に重なるようにまたは前記踵中心を取り巻くように位置し、
前記後足部のうちの前記対向領域に対応する部分の内足側端部には、前記緩衝材よりも剛性が高いパネル状の内足側高剛性部材が設けられ、
前記後足部のうちの前記対向領域に対応する部分の外足側端部には、前記緩衝材よりも剛性が高いパネル状の外足側高剛性部材が設けられ、
前記内足側高剛性部材が左右方向において前記緩衝材に対して距離をもって対向配置されるように、前記内足側高剛性部材の上側部分が前記ミッドソールに固定されるとともに、前記内足側高剛性部材の下側部分が前記アウトソールに固定され、かつ、前記外足側高剛性部材が左右方向において前記緩衝材に対して距離をもって対向配置されるように、前記外足側高剛性部材の上側部分が前記ミッドソールに固定されるとともに、前記外足側高剛性部材の下側部分が前記アウトソールに固定されることにより、前記緩衝材を取り囲むポケット状の空間が、前記対向領域に形成されている、ソール。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記緩衝材が、前記踵中心を取り巻くように配置された、周方向に切れ目を有する環状形状を有し、
前記切れ目が、前記ソールの後方末端側の位置に配置されている、請求項1に記載のソール。
【請求項3】
前記緩衝材の上面の内周縁に、凹形状の環状段差部が設けられている、請求項2に記載のソール。
【請求項4】
前記緩衝材の上面に、当該上面の内周縁から外周縁に達する溝部が設けられている、請求項2に記載のソール。
【請求項5】
前記緩衝材の上面が、前方に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜面にて構成されている、請求項1に記載のソール。
【請求項6】
前記緩衝材が、下面側から上面側に向かうにつれて外形が小さくなる錐台形状を概ね有している、請求項1に記載のソール。
【請求項7】
前記内足側高剛性部材に左右方向に沿って貫通する貫通孔が設けられ、
前記外足側高剛性部材に左右方向に沿って貫通する貫通孔が設けられている、請求項1に記載のソール。
【請求項8】
前記内足側高剛性部材が、前後方向および左右方向に沿って概ね延在する板形状の第1底壁部と、当該第1底壁部の内足側の縁部から立設されるとともに前後方向および上下方向に沿って概ね延在する板形状の第1側壁部とを含み、
前記第1底壁部の下面が、前記アウトソールの上面に接合され、
前記第1側壁部の外足側の壁面が、前記ミッドソールの内足側側面に接合され、
前記外足側高剛性部材が、前後方向および左右方向に沿って概ね延在する板形状の第2底壁部と、当該第2底壁部の外足側の縁部から立設されるとともに前後方向および上下方向に沿って概ね延在する板形状の第2側壁部とを含み、
前記第2底壁部の下面が、前記アウトソールの上面に接合され、
前記第2側壁部の内足側の壁面が、前記ミッドソールの外足側側面に接合されている、請求項1に記載のソール。
【請求項9】
前記内足側高剛性部材の前端が、前記外足側高剛性部材の前端よりも前方側に位置している、請求項1に記載のソール。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載のソールと、
前記ソールの上方に設けられたアッパーとを備えた、靴。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソールおよびこれを備えた靴に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
着地時の衝撃を緩和する目的でソールに緩衝材が設けられてなる靴が開示された文献としては、たとえば国際公開第2018/070045号(特許文献1)や国際公開第2021/111667号(特許文献2)等がある。
【0003】
特許文献1に開示のソールは、ミッドソール、アウトソールおよび緩衝材を含んでおり、緩衝材は、着用者の足の踵部を支持する後足部において、ミッドソールとアウトソールとによって挟み込まれるように位置している。
【0004】
また、特許文献2の図43ないし図46に開示のソールは、ミッドソール、アウトソールおよび緩衝材に加え、難変形部としての比較的硬質な樹脂部材を含んでいる。当該特許文献2に開示のソールにあっては、難変形部としての樹脂部材が、着用者の足の踵部を支持する後足部において、ミッドソールの下面を覆うように位置しており、緩衝材は、この難変形部とアウトソールとによって挟み込まれるように位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/070045号
国際公開第2021/111667号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1および2に開示のソールは、緩衝性、安定性、耐久性および軽量化の面において良好な性能を発揮するものである。その反面、近年の靴に対する高機能化の要請に伴い、これら緩衝性、安定性、耐久性および軽量化に関して、より高次元での実現が求められている。しかしながら、緩衝性、安定性、耐久性および軽量化は、いわばトレードオフの関係にあり、これら性能のいずれをも損なうことなく高次元で実現することは、非常に困難である。
【0007】
たとえば、上記特許文献1に開示のソールは、後足部の周縁に沿って緩衝材が配置されたものであり、後足部の踵中心およびその周辺には、緩衝材が位置しておらず、緩衝性の面において未だ改善の余地があるものである。この点、単に緩衝材を踵中心にまで配置した場合には、軽量化や安定性が阻害されるおそれがある。
【0008】
また、上記特許文献2に開示のソールは、ミッドソールの下面に難変形部が配置されたものであり、緩衝性や軽量化の面において未だ改善の余地があるものである。この点、単に難変形部を取り除いた場合には、安定性が大幅に阻害されるおそれがある。
【0009】
したがって、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、緩衝性、安定性、耐久性および軽量化に優れた靴およびこれに具備されるソールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に基づくソールは、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部と、着用者の足の踵部を支持する後足部とが、前後方向に沿って連なって設けられたものであり、着用者の足の足裏を支持する支持面である上記ソールの上面を規定するミッドソールと、接地面である上記ソールの下面を規定するアウトソールとを備えている。上記ミッドソールは、フォーム材からなる。上記後足部は、上記ミッドソールおよび上記アウトソールが上下方向に距離をもって対向配置された対向領域を、上記ソールの下面の法線方向に沿って見た場合における上記ソールの踵中心を含む部分に有している。上記対向領域には、上記ミッドソールおよび上記アウトソールによって上下方向において挟み込まれた固体状の粘弾性体からなる緩衝材が設けられている。上記緩衝材は、上記踵中心に重なるようにまたは上記踵中心を取り巻くように位置している。上記後足部のうちの上記対向領域に対応する部分の内足側端部には、上記緩衝材よりも剛性が高いパネル状の内足側高剛性部材が設けられており、上記後足部のうちの上記対向領域に対応する部分の外足側端部には、上記緩衝材よりも剛性が高いパネル状の外足側高剛性部材が設けられている。上記本発明に基づくソールにあっては、上記内足側高剛性部材が左右方向において上記緩衝材に対して距離をもって対向配置されるように、上記内足側高剛性部材の上側部分が上記ミッドソールに固定されるとともに、上記内足側高剛性部材の下側部分が上記アウトソールに固定され、かつ、上記外足側高剛性部材が左右方向において上記緩衝材に対して距離をもって対向配置されるように、上記外足側高剛性部材の上側部分が上記ミッドソールに固定されるとともに、上記外足側高剛性部材の下側部分が上記アウトソールに固定されることにより、上記緩衝材を取り囲むポケット状の空間が、上記対向領域に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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