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公開番号2024142819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055163
出願日2023-03-30
発明の名称エアカーテン装置及びその制御方法
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類F24F 9/00 20060101AFI20241003BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】簡易にエアシールドの遮蔽効果の向上を図ることが可能なエアカーテン装置を提供する。
【解決手段】エアカーテン装置10は、室内Aと室外Bとを仕切る仕切り壁21に形成された開口22の上方に設けられ、所定の風量で気流を吹き出す。エアカーテン装置10は、気流の吹出し角度を変更する吹出し角度変更部14と、室内温度Taを取得する室内温度取得部15bと、室外温度Tbを取得する室外温度取得部15cと、室内温度Taと室外温度Tbとの温度差ΔTに対応する気流の適切な吹出し角度θsに関する適正吹出し角度情報Dが格納されている記憶部16と、適正吹出し角度情報Dを参照して、温度差ΔTに応じて、気流の適切な吹出し角度θsを取得し、取得した適切な吹出し角度θにて気流が吹出すように吹出し角度変更部14を制御する吹出し角度制御部15eとを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
室内と室外とを仕切る壁に形成された開口の上方に設けられ、所定の風量で気流を吹き出すエアカーテン装置であって、
当該エアカーテン装置からの前記気流の吹出し角度を変更する吹出し角度変更部と、
前記室内の温度を取得する室内温度取得部と、
前記室外の温度を取得する室外温度取得部と、
前記室内の温度と前記室外の温度との温度差に対応する前記気流の適切な吹出し角度に関する情報が格納されている記憶部と、
前記情報を参照して、前記室内温度取得部が取得した前記室内の温度と、前記室外温度取得部が取得した前記室外の温度との温度差に応じて、前記気流の適切な吹出し角度を取得し、当該取得した適切な吹出し角度にて前記気流が吹出すように前記吹出し角度変更部の角度を変更するように制御する制御部とを備えることを特徴とするエアカーテン装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記情報は、前記気流による遮蔽効果が高くなるように、前記温度差ごとに前記適切な吹出し角度を、実験又は解析により求めたものであることを特徴とする請求項1に記載のエアカーテン装置。
【請求項3】
前記情報は、次式(1)で示されるシーリング効率η(t)が所定の時間tにおいて高くなるように、前記温度差ごとに前記適切な吹出し角度を、実験又は解析により求めたものであることを特徴とする請求項1に記載のエアカーテン装置。
η(t)={(1-(Q(t)-Qini))/(Q0(t)-Q0ini)}×100 ・・・ (1)
ただし、Q(t)は、エアカーテン装置が稼働時の室内の平均温度、Q0(t)は、エアカーテン装置が非稼働時の室内の平均温度、Qiniは、エアカーテン装置が稼働時の室内の初期の平均温度、Q0iniは、エアカーテン装置が非稼働時の室内の初期の平均温度である。
【請求項4】
室内と室外とを仕切る壁に形成された開口の上方に設けられ、所定の風量で気流を吹き出すエアカーテン装置の制御方法であって、
前記室内の温度を取得する工程と、
前記室外の温度を取得する工程と、
前記室内の温度と前記室外の温度との温度差に対応する前記気流の適切な吹出し角度に関する情報を参照して、前記取得した室内の温度と前記取得した室外の温度との温度差に応じて、前記気流の適切な吹出し角度を取得し、当該取得した適切な吹出し角度にて前記気流が吹出すように、前記気流の吹出し角度を変更するように制御する工程とを備えることを特徴とするエアカーテン装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアカーテン装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
トラックバースと連続する物流倉庫や工場などにおいて、ドアやシャッターなどで外気を遮蔽することなく、外部空間と連続した室内に屋外から熱気などが流入することを抑制するためには、エアカーテン装置を用いることが効果的である。
【0003】
特許文献1には、エアカーテン装置の吹出口のほぼ真下に送風機を内蔵するファンボックスと連通する吸入口を設けた装置が開示されている。そして、この装置において、室内温度、室外温度、エアカーテン装置の吹出温度、及び、吸入口温度の計測結果から、吹出気流の分布状態を把握して、エアシールドが破れないように、吹出角度、吹出風量や吸入風量を制御することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-288384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、室内温度、室外温度、エアカーテン装置の吹出温度、及び、吸入口温度の4つの制御入力から、吹出角度、吹出風量、及び吸入風量の3つの制御出力を求める必要があり、現実に適切な解を得ることは非常に困難である。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、簡易にエアシールドの遮蔽効果の向上を図ることが可能なエアカーテン装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエアカーテン装置は、室内と室外とを仕切る壁に形成された開口の上方に設けられ、所定の風量で気流を吹き出すエアカーテン装置であって、当該エアカーテン装置からの前記気流の吹出し角度を変更する吹出し角度変更部と、前記室内の温度を取得する室内温度取得部と、前記室外の温度を取得する室外温度取得部と、前記室内の温度と前記室外の温度との温度差に対応する前記気流の適切な吹出し角度に関する情報が格納されている記憶部と、前記情報を参照して、前記室内温度取得部が取得した前記室内の温度と、前記室外温度取得部が取得した前記室外の温度との温度差に応じて、前記気流の適切な吹出し角度を取得し、当該取得した適切な吹出し角度にて前記気流が吹出すように前記吹出し角度変更部を変更するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のエアカーテン装置によれば、室内と室外との温度差だけに応じて、気流の適切な吹出し角度を取得することにより、シールド性能の向上を図ることが可能となる。
【0009】
本発明のエアカーテン装置において、例えば、前記情報は、前記気流による遮蔽効果が高くなるように、前記温度差ごとに前記適切な吹出し角度を、実験又は解析により求めたものであってもよい。
【0010】
また、本発明のエアカーテン装置において、例えば、前記情報は、次式(1)で示されるシーリング効率η(t)が所定の時間tにおいて高くなるように、前記温度差ごとに前記適切な吹出し角度を、実験又は解析により求めたものであってもよい。
η(t)={(1-(Q(t)-Qini))/(Q0(t)-Q0ini)}×100 ・・・ (1)
(【0011】以降は省略されています)

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