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公開番号2024142651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054888
出願日2023-03-30
発明の名称溶接用雨養生シートの取付方法及び取付構造
出願人戸田建設株式会社,株式会社大同機械
代理人個人
主分類B23K 9/32 20060101AFI20241003BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】継ぎ目あり鋼管をその上下につなぐ溶接を、雨天でも行うことを可能にする構成を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る雨養生シートSの取付方法は、上側の鋼管1qの位置に第1の両面テープ16を貼り付ける工程と、鋼管1qの溶接肉盛1dに応じた凹形状部を有して第1の両面テープに接する内側面と滑らかな凸湾曲形状を有する外側面とを有する弾性部材18を第1の両面テープ16の外側に貼り付ける工程と、弾性部材の外側面を含む鋼管1qの全周に亘って雨養生シートSが延びるように雨養生シートSの外側から締め付け用ベルト部材で締め付ける工程とを含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延びる溶接肉盛を有する第1の鋼管の上に長手方向に延びる溶接肉盛を有する第2の鋼管を積み重ねて、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管との継ぎ目を溶接するとき、前記継ぎ目の上側に設けられる溶接用雨養生シートの取付方法であって、
前記継ぎ目よりも上側の前記第2の鋼管の位置に第1の両面テープの内側接着面が前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の箇所を含む領域に貼り付くように前記第1の両面テープを貼り付ける工程と、
前記第2の鋼管の前記溶接肉盛に応じた凹形状部を前記第1の両面テープに接する内側面に有するとともに、前記内側面の裏側に延びる外側面を有する弾性部材であって、前記外側面は前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の凸形状より滑らか凸形状を有する弾性部材を前記第1の両面テープの外側接着面に貼り付ける工程と、
前記弾性部材の前記外側面を含む前記第2の鋼管の全周に亘って前記雨養生シートが延びるように、前記雨養生シートの外側から締め付け用ベルト部材で締め付ける工程と
を含む、取付方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記弾性部材の前記外側面に第2の両面テープの内側接着面が貼り付くように前記第2の両面テープを貼り付ける工程と、
前記雨養生シートが前記第2の鋼管の全周に亘って延びるように、前記第2の両面テープの外側接着面に前記雨養生シートを貼り付ける工程と
を更に含む、
請求項1に記載の取付方法。
【請求項3】
前記第1の両面テープは、1mm以上3mm以下の厚さを有している、
請求項1に記載の取付方法。
【請求項4】
前記第1の両面テープの下側の前記第2の鋼管の位置に、前記雨養生シートを支持する支持部材が配置されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の取付方法。
【請求項5】
長手方向に延びる溶接肉盛を有する第1の鋼管の上に長手方向に延びる溶接肉盛を有する第2の鋼管を積み重ねて、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管との継ぎ目を溶接するとき、前記継ぎ目の上側に設けられる溶接用雨養生シートの取付構造であって、
前記継ぎ目よりも上側の前記第2の鋼管の位置に内側接着面が前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の箇所を含む領域に貼り付くように貼り付けられる第1の両面テープと、
前記第2の鋼管の前記溶接肉盛に応じた凹形状部を前記第1の両面テープに接する内側面に有するとともに、前記内側面の裏側に延びる外側面を有する弾性部材であって、前記外側面は前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の凸形状より滑らか凸形状を有する弾性部材と、
前記弾性部材の前記外側面を含む前記第2の鋼管の全周に亘って前記雨養生シートが延びるように前記雨養生シートの外側に設けられる締め付け用ベルト部材と
を備える、取付構造。
【請求項6】
第2の両面テープであって、前記弾性部材の前記外側面に前記第2の両面テープの内側接着面が貼り付くとともに前記第2の両面テープの外側接着面に前記雨養生シートが貼り付けられる第2の両面テープを更に備えている、
請求項5に記載の取付構造。
【請求項7】
前記第1の両面テープは、1mm以上3mm以下の厚さを有している、
請求項5に記載の取付構造。
【請求項8】
前記第1の両面テープの下側の前記第2の鋼管の位置に設けられる前記雨養生シートの支持用の支持部材を更に備える、
請求項5から7のいずれか一項に記載の取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、溶接用雨養生シートの取付方法及び取付構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
鉄骨構造などの鉄骨柱を有する建築物の建築工事において、柱を起立させる際には、適宜長さに形成された鉄骨の柱部材を建物の基礎から鉛直方向に積み重ね、各部材の継ぎ目を建築現場で溶接して、柱として起立させている。建築現場での鉄骨柱の溶接作業は、雨などの影響を受ける屋外での作業とほぼ同じ環境で行われることがある。
【0003】
特許文献1は、雨天や風の強い場合でも溶接作業ができるようにする鉄骨柱溶接用仮設防雨防風装置を開示する。鉄骨柱の継ぎ目の溶接作業を行なうため、溶接位置(継ぎ目)から適宜位置離した上方の鉄骨柱に上下2段に骨組み支持部材を配置させる。このとき、上段の骨組み支持部材の骨組み支持枠を鉄骨柱の周囲に固定する際に、骨組み支持枠の柱面当接部と柱面との間に水切り部材の基端を挟んで水切り部材の基端を柱面に密着させる。骨組み支持部材を鉄骨柱に設けたら、上段の骨組み支持部材の四隅に設けられた各支持板と隅部の間に設けられた各支持板とのそれぞれに、パイプアームの基端を連結する。そして、各パイプアームの中程の連結板と、それに対応する下段の骨組み支持部材の支持板との間にパイプ頬杖を設けるとともに、パイプアームの係止突板の間にタイロッドを設けて、鉄骨柱の周囲に骨組みを設ける。骨組みを組み立てたら、骨組みの上面に防雨シートを被せるとともに、骨組みの先端の各タイロッドに防風シートを吊り下げて、防雨防風装置が完成する。この防雨防風装置は、シートで区切られた空間内で溶接作業を行なうことにより、雨や風の影響を受けずに溶接作業を行なうことができ、天候に左右されずにスケジュール通りに作業することが可能となる、と特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-109176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、建築構造用のプレス成形角形鋼管(BCP)など長手方向に延びる溶接部を有する鋼管が実際に用いられている。そのプレス成形角形鋼管は、鋼管の角になる部分をプレス成形し、2つのプレス成形体を対面に配置し、その突き合わせ箇所を溶接することで作成したものである。このような鋼管を鉄骨柱として用いるとき、外面に溶接肉盛が露出し、その溶接肉盛は鉄骨柱の長手方向に連続で延びている。このような継ぎ目(シーム)あり角柱鋼管を建築現場で長手方向つまり上下につなぐため、その継ぎ目の溶接作業を雨天においても行うことが望まれる。しかし、上記特許文献1の装置は、継ぎ目あり角柱鋼管つまり長手方向に延びる溶接肉盛を有する鋼管のそのような溶接肉盛箇所を想定したものではない。
【0006】
本開示の目的は、継ぎ目あり鋼管をその上下につなぐ溶接を、雨天でも行うことを可能にする構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様は、
長手方向に延びる溶接肉盛を有する第1の鋼管の上に長手方向に延びる溶接肉盛を有する第2の鋼管を積み重ねて、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管との継ぎ目を溶接するとき、前記継ぎ目の上側に設けられる溶接用雨養生シートの取付方法であって、
前記継ぎ目よりも上側の前記第2の鋼管の位置に第1の両面テープの内側接着面が前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の箇所を含む領域に貼り付くように前記第1の両面テープを貼り付ける工程と、
前記第2の鋼管の前記溶接肉盛に応じた凹形状部を前記第1の両面テープに接する内側面に有するとともに、前記内側面の裏側に延びる外側面を有する弾性部材であって、前記外側面は前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の凸形状より滑らか凸形状を有する弾性部材を前記第1の両面テープの外側接着面に貼り付ける工程と、
前記弾性部材の前記外側面を含む前記第2の鋼管の全周に亘って前記雨養生シートが延びるように、前記雨養生シートの外側から締め付け用ベルト部材で締め付ける工程と
を含む、取付方法
を提供する。
【0008】
第1の態様の上記構成によれば、第1の鋼管と第2の鋼管との継ぎ目の上側において、雨養生シートと第2の鋼管との間に隙間が生じるのを好適に防ぐことができる。したがって、雨天でも、第1の鋼管と第2の鋼管との継ぎ目の溶接作業を行うことが可能になる。
【0009】
好ましくは、上記取付方法は、前記弾性部材の前記外側面に第2の両面テープの内側接着面が貼り付くように前記第2の両面テープを貼り付ける工程と、前記雨養生シートが前記第2の鋼管の全周に亘って延びるように、前記第2の両面テープの外側接着面に前記雨養生シートを貼り付ける工程とを更に含む。これにより、雨養生シートと第2の鋼管との間に隙間が生じるのをより好適に防ぐことができる。
【0010】
好ましくは、前記第1の両面テープは、1mm以上3mm以下の厚さを有している。この構成によれば、第1の両面テープの厚さ方向においても、厚さ方向において第1の両面テープの材質に応じた弾性変形が可能になり、第1の両面テープはより柔軟に第2の鋼管の表面に延びて貼り付くことができる。同様に、前記第2の両面テープも、1mm以上3mm以下の厚さを有しているとよい。第2の両面テープもこの構成を備えることで、厚さ方向において第2の両面テープの材質に応じた弾性変形が可能になり、第2の両面テープはより柔軟に弾性部材の表面に延びて貼り付くことができる。なお、第1の両面テープ及び第2の両面テープは、それぞれ、厚さ方向にある程度以上の弾性を有するとよく、例えば合成ゴム又は天然ゴムを材料に有するとよく、例えばアクリルゴムを用いて作製されるとよい。これにより、第1の両面テープ及び第2の両面テープは、それぞれ、厚さ方向により確実に弾性変形することが可能になる。ただし、第1の両面テープも、第2の両面テープも、ある程度の回数以上、繰り返し、貼り付けたりはがしたりすることができるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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