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公開番号2024141080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052534
出願日2023-03-29
発明の名称養液栽培システム
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A01G 31/00 20180101AFI20241003BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】作物に青色光を照射するタイミングのずれを抑制することで、栽培された作物の収穫量や品質の安定を図ることができる養液栽培システムを提供する。
【解決手段】養液栽培システム1は、複数の栄養成分を含む養液を貯留する肥料成分調整槽10と、肥料成分調整槽10から供給される養液によって作物Xを栽培する栽培槽20と、栽培槽20の作物Xに光を照射可能な照射部40と、栽培槽20の養液に含まれる複数の栄養成分のうち少なくとも一の特定成分の量を測定する成分量測定部50と、成分量測定部50によって測定された特定成分の量に基づいて照射部40によって作物Xに青色光を照射するタイミングを判断する制御部60(判断部)と、を具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の栄養成分を含む養液を貯留する養液貯留部と、
前記養液貯留部から供給される前記養液によって作物を栽培する栽培部と、
前記栽培部の前記作物に光を照射可能な照射部と、
前記栽培部の前記養液に含まれる前記複数の栄養成分のうち、少なくとも一の特定成分の量を測定する成分量測定部と、
前記成分量測定部によって測定された前記特定成分の量に基づいて、前記照射部によって前記作物に青色光を照射するタイミングを判断する判断部と、
を具備する、
養液栽培システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記成分量測定部によって測定された前記特定成分の量に基づいて、前記作物による前記特定成分の吸収速度を算出する算出部を具備し、
前記判断部は、
前記算出部によって算出された前記吸収速度に基づいて、前記青色光を照射するタイミングを判断する、
請求項1に記載の養液栽培システム。
【請求項3】
前記判断部は、
直近の第一期間における前記吸収速度と、前記第一期間以前の第二期間における前記吸収速度との比較によって、前記青色光を照射するタイミングを判断する、
請求項2に記載の養液栽培システム。
【請求項4】
前記作物は、穀物又は果樹類であり、
前記特定成分は、リンであり、
前記判断部は、
前記リンの前記第二期間における前記吸収速度が前記第一期間における前記吸収速度を下回った場合、前記青色光を照射するタイミングであると判断する、
請求項3に記載の養液栽培システム。
【請求項5】
前記作物は、ダイズ、エダマメ、イチゴ、ゴマ、ササゲ、アズキ、ソラマメ、コムギ又はイネである、
請求項4に記載の養液栽培システム。
【請求項6】
前記作物は、果菜類であり、
前記特定成分は、窒素であり、
前記判断部は、
前記窒素の前記第二期間における前記吸収速度が前記第一期間における前記吸収速度を下回った場合、前記青色光を照射するタイミングであると判断する、
請求項3に記載の養液栽培システム。
【請求項7】
前記作物は、トマトである、
請求項6に記載の養液栽培システム。
【請求項8】
前記作物は、果菜類又は果樹類であり、
前記特定成分は、リンであり、
前記判断部は、
前記リンの前記第二期間における前記吸収速度が前記第一期間における前記吸収速度を上回った場合、前記青色光を照射するタイミングであると判断する、
請求項3に記載の養液栽培システム。
【請求項9】
前記作物は、イチゴである、
請求項8に記載の養液栽培システム。
【請求項10】
前記判断部が前記青色光を照射するタイミングであると判断すると、前記照射部を制御して前記作物に前記青色光を照射させる制御部を具備する、
請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の養液栽培システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、養液によって作物を栽培する養液栽培システムの技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光の色が植物の生理(形態形成や光合成速度)に及ぼす影響を利用して、赤色や青色の人工光を植物に照射することで野菜の生育期間の短縮や収穫重量・機能性成分の増加を図る技術が開発されている。例えば、特許文献1には、施設栽培においてトマト苗に青色光と赤色光を照射することで分岐数を増やし、苗当たりの果実の収穫量を増加させる技術が記載されている。
【0003】
しかしながら、従来の技術では、光を照射するタイミングや照射する光の色を変更するタイミングについて、基準が明確でなく、目視による作物の生育段階の確認等、生産者の栽培経験からの判断によるものとなり、栽培された作物の収穫量や品質が安定しない課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-129550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、作物に青色光を照射するタイミングのずれを抑制することで、栽培された作物の収穫量や品質の安定を図ることができる養液栽培システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、複数の栄養成分を含む養液を貯留する養液貯留部と、前記養液貯留部から供給される前記養液によって作物を栽培する栽培部と、前記栽培部の前記作物に光を照射可能な照射部と、前記栽培部の前記養液に含まれる前記複数の栄養成分のうち、少なくとも一の特定成分の量を測定する成分量測定部と、前記成分量測定部によって測定された前記特定成分の量に基づいて、前記照射部によって前記作物に青色光を照射するタイミングを判断する判断部と、を具備するものである。
【0008】
請求項2においては、前記成分量測定部によって測定された前記特定成分の量に基づいて、前記作物による前記特定成分の吸収速度を算出する算出部を具備し、前記判断部は、前記算出部によって算出された前記吸収速度に基づいて、前記青色光を照射するタイミングを判断するものである。
【0009】
請求項3においては、前記判断部は、直近の第一期間における前記吸収速度と、前記第一期間以前の第二期間における前記吸収速度との比較によって、前記青色光を照射するタイミングを判断するものである。
【0010】
請求項4においては、前記作物は、穀物又は果樹類であり、前記特定成分は、リンであり、前記判断部は、前記リンの前記第二期間における前記吸収速度が前記第一期間における前記吸収速度を下回った場合、前記青色光を照射するタイミングであると判断するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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