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公開番号2024138952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049688
出願日2023-03-27
発明の名称シャッター装置
出願人三和シヤッター工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/06 20060101AFI20241002BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】
複数の駆動装置を備えたシートシャッターにおいて、手動操作後の電動開放時におけるシャッターカーテンの破損を防止する。
【解決手段】
シャッターカーテン上昇時に、開閉位置検出手段(ENC1、ENC2)の値に基づいて、所定の中間位置まで上昇したシャッターカーテンを停止する上昇時中間位置停止手段と、シャッターカーテン下降時に、中間位置検出スイッチ(BS1、BS2、BS3)がONとなることで、下降中のシャッターカーテンを停止する下降時中間位置停止手段と、シャッターカーテン上昇時に、前記上昇時中間位置停止手段が作動しなかった場合に、前記中間位置検出スイッチがOFFとなったことに応じて、上昇中のシャッターカーテンを停止する異常停止手段と、を備えている、
【選択図】図69


特許請求の範囲【請求項1】
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの開閉位置を検出する開閉位置検出手段を備えており、
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの中間位置を検出する中間位置検出スイッチを備えており、
前記制御手段は、
シャッターカーテン上昇時に、前記開閉位置検出手段の値に基づいて、所定の中間位置まで上昇したシャッターカーテンを停止する上昇時中間位置停止手段と、
シャッターカーテン下降時に、前記中間位置検出スイッチがONとなることで、下降中のシャッターカーテンを停止する下降時中間位置停止手段と、
シャッターカーテン上昇時に、前記上昇時中間位置停止手段が作動しなかった場合に、前記中間位置検出スイッチがOFFとなったことに応じて、上昇中のシャッターカーテンを停止する異常停止手段と、
を備えている、
シャッター装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
シャッターカーテン上昇時に、前記上昇時中間位置停止手段が作動しなかった場合に、前記中間位置検出スイッチがOFFとなった後に、シャッターカーテンの所定量の上昇を許容した後で、上昇中のシャッターカーテンを異常停止する、
請求項1に記載のシャッター装置。
【請求項3】
前記上昇時中間位置停止手段は、前記開閉位置検出手段の値に基づいて、シャッターカーテンが所定の中間位置まで上昇したと判定される場合に、当該開閉位置検出手段に対応する駆動装置を停止する上昇時駆動装置停止手段を含み、
前記下降時中間位置停止手段は、ONとなった中間位置検出スイッチに対応する駆動装置を停止する下降時駆動装置停止手段を含み、
前記異常停止手段は、少なくとも1つの駆動装置についての前記上昇時駆動装置停止手段が作動せず、当該駆動装置についての中間位置検出スイッチがOFFとなったことに応じて異常を検知し、駆動中の全ての駆動装置を停止する、
請求項1、2いずれか1項に記載のシャッター装置。
【請求項4】
前記駆動装置は、
全閉位置と全開位置の間でシャッターカーテンを昇降駆動させる複数の第1駆動装置と、
全開位置と中間位置の間でシャッターカーテンを昇降駆動させる1つ以上の第2駆動装置と、
を備え、
少なくとも1つの第1駆動装置について異常を検知した場合には、駆動中の全ての駆動装置を停止する、
請求項3に記載のシャッター装置。
【請求項5】
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの下限位置を検出する下限位置検出スイッチを備えており、
前記開閉位置検出手段において、シャッターカーテンの中間位置に対応する中間位置対応値、シャッターカーテンの下限位置に対応する下限位置対応値が設定されており、
前記開閉位置検出手段の値の補正手段を備えており、
前記補正手段は、
シャッターカーテンの下降時に、各中間位置検出スイッチがONとなった時の開閉位置検出手段の値を前記中間位置対応値に補正する手段、および/あるいは、
シャッターカーテンの下降時に、各下限位置検出スイッチがONとなった時の開閉位置検出手段の値を前記下限位置対応値に補正する手段、
である、
請求項1に記載のシャッター装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シャッター装置に関するものである。
続きを表示(約 3,900 文字)【0002】
開口幅方向に延びる複数の骨材と、前記複数の骨材に設けられたシートと、からなるシャッターカーテンを備え、シャッターカーテンの下端に吊持ワイヤを固定し、シャッターカーテン開放時には、駆動装置によって、吊持ワイヤを巻き取ることで、骨材を重ねながらシートを折り畳むようにしてシャッターカーテンを引き上げて開放するようにしたシャッター装置が提案されている(特許文献1)。
【0003】
従来のシャッター装置では、1台の駆動装置によってシャッターカーテンを昇降させて開口部を開閉するようにしているため、大型のシャッターカーテンで開口幅寸法が大きい開口部を開閉しようとした時には、駆動装置の容量不足により開口幅が限定されてしまうという課題があった。複数台の駆動装置を用いることで容量不足を解消し得るが、開口部の幅寸法が高さ方向(上側部位と下側部位)で異なる場合には、シャッターカーテンの形状も開口形状に適合させる必要があり、シャッターカーテンの開閉位置に応じて異なる台数の駆動装置を用いてシャッターカーテンを昇降させることが有利な場合がある。
【0004】
複数台の駆動装置を用いたシートシャッターの動作制御において、上昇するシャッターカーテンを中間位置で停止させるような制御が考えられる。シャッターカーテンの中間位置は、駆動装置毎にエンコーダ等の電気的開閉位置検出手段(例えば、エンコーダのパルス数に基づく位置検出)によって取得され得る。この時、例えば、シャッターカーテンが下限位置で停止している状態で、停電時に手動操作によるシャッターカーテンの開放が行われ、シャッターカーテンが全閉状態から所定量上動して停止しているような場合(下限位置がズレてしまう)を想定すると、復電後にシャッターカーテンを電動で上昇させた時に、上昇中のシャッターカーテンが中間位置で停止せずに、ズレた分だけ上昇して停止することで(例えば、一部の駆動装置が停止している一方、残りの駆動装置が駆動を継続する)、シート状のシャッターカーテンを破損させてしまうおそれがある。
特開昭60-226990
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数の駆動装置を備えたシートシャッターにおいて、手動操作後の電動開放時におけるシャッターカーテンの破損を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が採用した技術手段は、
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの開閉位置を検出する開閉位置検出手段を備えており、
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの中間位置を検出する中間位置検出スイッチを備えており、
前記制御手段は、
シャッターカーテン上昇時に、前記開閉位置検出手段の値に基づいて、所定の中間位置まで上昇したシャッターカーテンを停止する上昇時中間位置停止手段と、
シャッターカーテン下降時に、前記中間位置検出スイッチがONとなることで、下降中のシャッターカーテンを停止する下降時中間位置停止手段と、
シャッターカーテン上昇時に、前記上昇時中間位置停止手段が作動しなかった場合に、前記中間位置検出スイッチがOFFとなったことに応じて、上昇中のシャッターカーテンを停止する異常停止手段と、
を備えている、シャッター装置、である。
【0007】
1つの態様では、各開閉位置検出手段は、各駆動装置の回転量に基づいて各ワイヤの位置を検出し、ワイヤの位置がシャッターカーテンの開閉位置に対応するものであり、開閉位置を電気信号として検出するものを電気的開閉位置検出手段と称する。
1つの態様では、前記開閉位置検出手段はエンコーダである。エンコーダは、光学式、磁気式を問わない。エンコーダは、機械的な位置の変化を電気信号として位置情報として取得する点において、電気的開閉位置検出手段である。
1つの態様では、前記中間位置検出スイッチは、シャッターカーテンが中間位置まで降下したことを機械的に検知する機械式検知スイッチである。
ここで、中間位置検出スイッチの状態において、ONは降下中のシャッターカーテンが中間位置まで降下したことを検出することを意味し(スイッチが切れることで検出することを含む)、OFFは中間位置で停止したシャッターカーテンが上昇を開始したことを検出することを意味する(スイッチが入ることで検出することを含む)。
前記制御手段は、中間位置の検出に応じて、シャッターカーテンの開閉動作を停止させる。
具体的な態様では、
シャッターカーテン上昇時には、前記開閉位置検出手段によって中間位置を電気的に検出し、
シャッターカーテン下降時には、前記中間位置検出スイッチによって中間位置を機械的に検出する。
1つの態様では、停止後には、手動(操作部からの入力)によって、シャッターカーテンが再び電動開閉動作する。
1つの態様では、停止後には、電動(タイマー等)で、シャッターカーテンが再び開閉動作する。
【0008】
1つの態様では、前記制御手段は、
シャッターカーテン上昇時に、前記上昇時中間位置停止手段が作動しなかった場合に、前記中間位置検出スイッチがOFFとなった後に、シャッターカーテンの所定量の上昇を許容した後で、上昇中のシャッターカーテンを異常停止する。
1つの態様では、上記シャッターカーテンの所定量は、開閉位置検出手段による検出位置に基づく移動量(例えば、エンコーダのパルス数)によって決定される。
1つの態様では、上記シャッターカーテンの所定量は、タイマ(ボトムスイッチがOFFとなってからの時間と上昇速度)によって決定される。
【0009】
1つの態様では、前記上昇時中間位置停止手段は、前記開閉位置検出手段の値に基づいて、シャッターカーテンが所定の中間位置まで上昇したと判定される場合に、当該開閉位置検出手段に対応する駆動装置を停止する上昇時駆動装置停止手段を含み、
前記下降時中間位置停止手段は、ONとなった中間位置検出スイッチに対応する駆動装置を停止する下降時駆動装置停止手段を含み、
前記異常停止手段は、少なくとも1つの駆動装置についての前記上昇時駆動装置停止手段が作動せず、当該駆動装置についての中間位置検出スイッチがOFFとなったことに応じて異常を検知し、駆動中の全ての駆動装置を停止する。
1つの態様では、前記駆動装置は、
全閉位置と全開位置の間でシャッターカーテンを昇降駆動させる複数の第1駆動装置と、
全開位置と中間位置の間でシャッターカーテンを昇降駆動させる1つ以上の第2駆動装置と、
を備え、
少なくとも1つの第1駆動装置について異常を検知した場合には、駆動中の全ての駆動装置を停止する。
1つの態様では、前記制御手段は、シャッターカーテンの開閉動作時の前記中間位置検出手段の検知に基づいて、駆動装置の数を増加あるいは減少させてシャッターカーテンの開閉動作を制御する。
1つの態様では、N台の駆動装置を備え、シャッターカーテンが下限位置から中間位置にある時はn(n<N)台の第1駆動装置で開閉され、シャッターカーテンが中間位置から上限位置にある時はN台の第2駆動装置で開閉される。
後述する第2実施形態では、シャッターカーテンが下限位置から中間位置にある時は2台の駆動装置(第1駆動装置)で開閉され、シャッターカーテンが中間位置から上限位置にある時は3台の駆動装置(第2駆動装置)で開閉される。
【0010】
1つの態様では、各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの下限位置を検出する下限位置検出スイッチを備えており、
前記開閉位置検出手段において、シャッターカーテンの中間位置に対応する中間位置対応値、シャッターカーテンの下限位置に対応する下限位置対応値が設定されており、
前記中間対応値および/あるいは下限位置対応値の補正手段を備えており、
前記補正手段は、
前記開閉位置検出手段の値の補正手段を備えており、
前記補正手段は、
シャッターカーテンの下降時に、各中間位置検出スイッチがONとなった時の開閉位置検出手段の値を前記中間位置対応値に補正する手段、および/あるいは、
シャッターカーテンの下降時に、各下限位置検出スイッチがONとなった時の開閉位置検出手段の値を前記下限位置対応値に補正する手段、
である。
1つの態様では、下限位置検出スイッチは、シャッターカーテンの下限位置を機械的に検出する機械式スイッチである。
(【0011】以降は省略されています)

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