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公開番号2024138708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049335
出願日2023-03-27
発明の名称端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び端子付き電線の製造装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線において単線化された部分の素線ほつれを抑制することができる端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び端子付き電線の製造装置を提供する。
【解決手段】端子付き電線1は、複数の素線11からなる芯線10と、芯線10の端部を芯線露出部12として露出させた状態で前記芯線10を覆う絶縁被覆20とを有する電線2と、芯線露出部12に圧着される芯線圧着部30を有する圧着端子3とを備える。芯線露出部12は、複数の素線11を固めて単線化された単線化部13を有する。単線化部13は、軸線方向Xの絶縁被覆20側にあって柱状に形成され、芯線圧着部30が圧着される柱状部14と、軸線方向Xの先端側に位置する先端部16とで構成される。先端部16は、単線化部13の先端側に形成された端面17と、単線化部13の軸線方向X周りに沿う周方向に形成された外周面15とが交わる角部19に形成された面取り部18を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線方向に沿って延在し導電性を有する複数の素線からなる芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆と、を有する電線と、
前記芯線露出部に対して圧着される芯線圧着部を有する圧着端子と、を備え、
前記芯線露出部は、
複数の前記素線を固めて単線化された単線化部を有し、
前記単線化部は、
前記軸線方向の前記絶縁被覆側に位置し、前記軸線方向に沿って柱状に形成され、かつ前記芯線圧着部が圧着される柱状部と、
前記柱状部に対して前記軸線方向の先端側に位置する先端部と、で構成され、
前記先端部は、
前記単線化部の前記軸線方向の先端側に形成された端面と、前記単線化部の前記軸線方向周りに沿う周方向に形成された外周面とが交わる角部に形成された面取り部を有する
ことを特徴とする端子付き電線。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
軸線方向に沿って延在し導電性を有する複数の素線からなる芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆と、を有する電線と、
前記芯線露出部に対して圧着される芯線圧着部を有する圧着端子と、を備え、
前記芯線露出部は、
複数の前記素線を固めて単線化され、前記軸線方向と直交する方向の断面形状が矩形に形成された単線化部を有し、
前記単線化部は、
前記軸線方向の前記絶縁被覆側に位置し、前記軸線方向に沿って柱状に形成され、かつ前記芯線圧着部が圧着される柱状部と、
前記柱状部に対して前記軸線方向の先端側に位置する先端部と、で構成され、
前記先端部は、
前記単線化部の前記軸線方向の先端側に形成された端面と、前記単線化部の前記軸線方向周りに沿う周方向に形成された外周面とが交わる2つの角部にそれぞれ形成された面取り部を有する
ことを特徴とする端子付き電線。
【請求項3】
軸線方向に沿って延在し導電性を有する複数の素線からなる芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆と、を有する電線の当該芯線露出部に対して、複数の前記素線を固めて単線化部を形成する加工工程と、
前記単線化部に対して圧着端子の芯線圧着部を圧着させる圧着工程と、を含み、
前記加工工程は、
前記軸線方向の前記絶縁被覆側に位置し、前記軸線方向に沿って柱状に形成され、かつ前記芯線圧着部が圧着される柱状部、及び、前記柱状部に対して前記軸線方向の先端側に位置する先端部を形成し、
前記加工工程後の前記先端部は、前記単線化部の前記軸線方向の先端側に形成された端面と、前記単線化部の前記軸線方向周りに沿う周方向に形成された外周面とが交わる角部に形成された面取り部を有する
ことを特徴とする端子付き電線の製造方法。
【請求項4】
軸線方向に沿って延在し導電性を有する複数の素線からなる芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆と、を有する電線の当該芯線露出部に対して、複数の前記素線を固めて単線化部を形成する加工装置を備え、
前記加工装置は、
前記芯線露出部の前記軸線方向と直交する方向の断面形状が矩形となるように、当該矩形の四辺それぞれに対応して形成され、かつ前記軸線方向と直交し、かつ互いに直交する2方向それぞれに対向して配置された4つの金型を有し、
4つの前記金型は、
前記軸線方向の前記絶縁被覆側に位置し、前記芯線露出部を前記軸線方向に沿って柱状に形成する柱状部形成領域と、
前記柱状部形成領域に対して前記軸線方向の先端側に位置し、先端部を形成する先端部形成領域と、を有し、
前記先端部形成領域は、
前記単線化部の前記軸線方向の先端側に形成された端面と、前記単線化部の前記軸線方向周りに沿う周方向に形成された外周面とが交わる複数の角部のうち、前記周方向に隣り合う2つの角部それぞれに対して面取り部を形成する凸部を有する
端子付き電線の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び端子付き電線の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
端子付き電線は、例えば、複数の素線で構成される導体部が絶縁被覆部で覆われた電線の端末を露出させた当該導体部(芯線露出部)に対して、圧着端子の電線圧着部を圧着するものが知られている。例えば、アルミニウム製の素線を束ねた芯線を有する電線に圧着端子を圧着する場合、当該素線の表層に形成された酸化膜を効率的に破壊して素線同士の導通性能を確保すべく、端子の圧着前に芯線を超音波接合して単線化する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-192465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電線の芯線露出部において、複数の素線同士を固めて断面が矩形状の単線化部を形成する場合、単線化部の角部から素線ほつれが生じるおそれがある。この素線ほつれは、単線化時の芯線に対する部分的な圧力不足によって素線同士の圧縮が不十分となることで生じる。
【0005】
本発明は、電線において単線化された部分の素線ほつれを抑制することができる端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び端子付き電線の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線は、軸線方向に沿って延在し導電性を有する複数の素線からなる芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆と、を有する電線と、前記芯線露出部に対して圧着される芯線圧着部を有する圧着端子と、を備え、前記芯線露出部は、複数の前記素線を固めて単線化された単線化部を有し、前記単線化部は、前記軸線方向の前記絶縁被覆側に位置し、前記軸線方向に沿って柱状に形成され、かつ前記芯線圧着部が圧着される柱状部と、前記柱状部に対して前記軸線方向の先端側に位置する先端部と、で構成され、前記先端部は、前記単線化部の前記軸線方向の先端側に形成された端面と、前記単線化部の前記軸線方向周りに沿う周方向に形成された外周面とが交わる角部に形成された面取り部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び端子付き電線の製造装置によれば、電線において単線化された部分の素線ほつれを抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る端子付き電線の主要部を模式的に表した図である。
図2は、実施形態に係る端子付き電線を構成する電線を模式的に表した図である。
図3は、図2に示す電線の加工装置の主要部を模式的に表した図である。
図4は、図3に示す加工装置に加工された状態の芯線を模式的に表した図である。
図5は、図3に示す加工装置に加工された芯線柱状部の断面を模式的に表した図である。
図6は、図3に示す加工装置に加工された芯線先端部を模式的に表した図である。
図7は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を表すフローチャート図である。
図8は、圧着前の端子付き電線における芯線圧着部の断面を模式的に表した図である。
図9は、圧着後の端子付き電線における芯線圧着部の断面を模式的に表した図である。
図10は、実施形態の変形例に係る電線を模式的に表した図である。
図11は、従来の端子付き電線を構成する電線を模式的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記実施形態により本発明が限定されるものではない。すなわち、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0010】
[実施形態]
まず、本実施形態の端子付き電線1について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は、電線2に対して、後述する圧着端子3が圧着された状態を示す図であり、当該圧着端子3の一部が省略されている。図2は、圧着端子3が圧着される前に単線化された電線2の芯線露出部12を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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