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公開番号2024138613
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049173
出願日2023-03-27
発明の名称消火設備の基準角現場ティーチング方法及び該方法に用いる疑似火源発生装置
出願人能美防災株式会社
代理人個人
主分類A62C 99/00 20100101AFI20241002BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】設置現場における実際の基準角をデータベースに教示して消火装置の選択に必要な計算の精度を向上させる消火設備の基準角現場ティーチング方法及び該方法に用いる疑似火源発生装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る消火設備の基準角現場ティーチング方法は、消火設備が設置された現場において、ペアとなる消火装置1の実際の基準角を求めて中央制御盤の記憶手段に教示する方法であって、ペアとなる消火装置1を結ぶ実基準線3を現場の床面5に設定する実基準線設定工程S1と、疑似火源を実基準線3上に配置する疑似火源配置工程S3と、ペアとなる二つの消火装置1のそれぞれに疑似火源を探査させ、疑似火源検知時の旋回角をそれぞれ取得する疑似火源探査工程S5と、疑似火源探査工程S5で取得した旋回角をペアとなる消火装置1それぞれの基準角として中央制御盤の記憶手段に教示する基準角教示工程S7と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルと有する消火装置と、
ペアとなる前記消火装置を結んだ直線である基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を記憶した記憶手段を有し、火源を検知した前記火源探査装置から水平方向の旋回角を取得し、該旋回角と前記記憶手段に記憶した前記基準角とに基づいて火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる中央制御盤と、
を備えた消火設備が設置された現場において、
現場に設置された前記ペアとなる消火装置の実際の基準角を求めて前記中央制御盤の記憶手段に教示する消火設備の基準角現場ティーチング方法であって、
ペアとなる消火装置を結ぶ実基準線を現場の床面に設定する実基準線設定工程と、
疑似火源を前記実基準線上に配置する疑似火源配置工程と、
前記ペアとなる二つの消火装置のそれぞれに前記疑似火源を探査させ、疑似火源検知時の旋回角をそれぞれ取得する疑似火源探査工程と、
該疑似火源探査工程で取得した旋回角を前記ペアとなる消火装置それぞれの基準角として前記中央制御盤の記憶手段に教示する基準角教示工程と、を備えたことを特徴とする消火設備の基準角現場ティーチング方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記疑似火源は疑似火源発生装置で発生させるものであって、
該疑似火源発生装置は、
疑似火源としての熱源と、
該熱源を床面から所定の高さに支持する熱源支持部材と、
前記熱源を挟んで対向配置された一対の湾曲形状の反射鏡と、
該反射鏡を位置調整可能に支持する反射鏡支持部材と、を備えてなり、
前記疑似火源配置工程は、前記熱源を前記実基準線上に配置すると共に、前記反射鏡の反射面を前記消火装置に対向するように前記疑似火源発生装置を配置することを特徴とする請求項1記載の消火設備の基準角現場ティーチング方法。
【請求項3】
請求項1記載の消火設備の基準角現場ティーチング方法に用いる疑似火源発生装置であって、
疑似火源としての熱源と、
該熱源を床面から所定の高さに支持する熱源支持部材と、
前記熱源を挟んで対向配置された一対の湾曲形状の反射鏡と、
該反射鏡を位置調整可能に支持する反射鏡支持部材と、を備えてなることを特徴とする疑似火源発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消火領域に複数設置された消火装置を備える消火設備が設置された現場において、現場に設置された二つの消火装置を結んだ直線と消火装置の設置面とがなす角を消火設備に教示する消火設備の現場ティーチング方法及び該方法に用いる疑似火源発生装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
消火対象の領域(消火領域)が大空間である場合などに用いられる消火設備では、火源探査装置及び回動式放水ノズルを備える消火装置が壁面に複数設置されている。回動式放水ノズルを備える消火装置は半円形状の放水射程範囲(この放水射程範囲の半径を以降、「防護半径」という)を有しており、各消火装置の放水射程範囲をオーバーラップさせて配置し、消火領域をもれなく防護している。
【0003】
このような消火装置が設置されている消火領域に火災が発生すると、当該消火領域内に設置されている火災感知器(煙感知器など)が火災発生を感知し、各消火装置の火源探査装置が火源位置の探査を開始する。火源探査によって火源の位置を特定できた消火装置は、特定した位置に回動式放水ノズルを指向して放水を行う。
【0004】
このとき、火源位置を特定できたすべての消火装置から放水を行うと、大量の水資源を要する共に、広範囲に消火水による水損が生じるため、従来、消火に最適な消火装置を1台選択して放水を行っている。
上記のように、消火に最適な消火装置を1台選択し、該選択した消火装置から放水を行う消火設備の例が特許文献1、2に開示されている。
【0005】
特許文献1、2の方法では、二つの消火装置を結んだ直線(以下、これを「基準線」と呼ぶ)とそれぞれの消火装置の設置面とがなす角(以下、これを「基準角」と呼ぶ)を、予めデータベースに記憶している。そして、各火源探査装置の探査結果と上記基準角とに基づく計算によって、消火に最適な消火装置を選択している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4016364号公報
特開2021-62161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、現場に設置された消火装置間の実際の基準角は、設置面における建築誤差や設置時の施工誤差によって設計上の基準角からずれる場合があった。
例えば、対向する壁面に二つの消火装置を正対させて設置する場合、対向する壁面が建築設計上、平行であれば、当該二つの消火装置の設計上の基準角はそれぞれ90°となる。しかし、実際の現場では、上記対向する壁面が建築上の誤差によって平行ではない場合があり、消火装置を設置したあとの実際の基準角が90°からずれることがある。また、一方の消火装置の真正面に他方の消火装置が配置されているかについても測定して確かめることができず、施工上の誤差によってさらにずれが大きくなる場合もある。
【0008】
データベースに記憶されている設計上の基準角と設置現場における実際の基準角との間にずれがあると、設計上の基準角を用いて算出した計算結果の信頼性が低下する。したがって、従来では計算結果に誤差が生じることを前提とし、該計算結果に基づいて消火装置を選択しても消火に支障が生じないよう、各消火装置の放水射程範囲を大きくオーバーラップさせて配置するようにしている。
そのため、消火領域に対して必要な消火装置の数が増え、コストアップの要因となっていた。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、設置現場における実際の基準角をデータベースに教示して消火装置の選択に必要な計算の精度を向上させる消火設備の基準角現場ティーチング方法及び該方法に用いる疑似火源発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係る消火設備の基準角現場ティーチング方法は、消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルと有する消火装置と、
ペアとなる前記消火装置を結んだ直線である基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を記憶した記憶手段を有し、火源を検知した前記火源探査装置から水平方向の旋回角を取得し、該旋回角と前記記憶手段に記憶した前記基準角とに基づいて火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる中央制御盤と、
を備えた消火設備が設置された現場において、
現場に設置された前記ペアとなる消火装置の実際の基準角を求めて前記中央制御盤の記憶手段に教示する方法であって、
ペアとなる消火装置を結ぶ実基準線を現場の床面に設定する実基準線設定工程と、
疑似火源を前記実基準線上に配置する疑似火源配置工程と、
前記ペアとなる二つの消火装置のそれぞれに前記疑似火源を探査させ、疑似火源検知時の旋回角をそれぞれ取得する疑似火源探査工程と、
該疑似火源探査工程で取得した旋回角を前記ペアとなる消火装置それぞれの基準角として前記中央制御盤の記憶手段に教示する基準角教示工程と、を備えたことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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