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公開番号2024137717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024010150
出願日2024-01-26
発明の名称解析装置及び解析プログラム
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類G01R 27/02 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約【課題】抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路の回路定数を良好に解析することができる解析装置を提供する。
【解決手段】解析装置(1)は、周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定されたDUTのSパラメータに含まれる反射特性及び透過特性を用い、前記反射特性及び前記透過特性のゲインと位相から、ポールの周波数、零点の周波数、前記ゲインのDC成分に近似できる低周波部分を抽出するように構成された抽出部(3)と、前記ポールの周波数、前記零点の周波数、及び前記低周波部分から、前記DUTの等価回路の回路定数を算出するように構成された算出部(4)と、を備える。前記等価回路は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路である。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定されたDUTのSパラメータに含まれる反射特性及び透過特性を用い、前記反射特性及び前記透過特性のゲインと位相から、ポールの周波数、零点の周波数、前記ゲインのDC成分に近似できる低周波部分を抽出するように構成された抽出部と、
前記ポールの周波数、前記零点の周波数、及び前記低周波部分から、前記DUTの等価回路の回路定数を算出するように構成された算出部と、
を備え、
前記等価回路は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路である、解析装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相のパターンが第1パターン及び第2パターンを含み、
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第1パターンであるときに、前記算出部は前記反射特性を用い、
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第2パターンであるときに、前記算出部は前記透過特性を用いる、請求項1に記載の解析装置。
【請求項3】
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第1パターンであるときに、前記透過特性の前記位相は180°回らず、
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第2パターンであるときに、前記透過特性の前記位相は180°回る、請求項2に記載の解析装置。
【請求項4】
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第1パターンであるときに、前記算出部は、前記回路の伝送線路の特性インピーダンスZ

及び前記抵抗の抵抗値Rで表される式Z

/(2R)を0とみなす、請求項2又は請求項3に記載の解析装置。
【請求項5】
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第1パターンであるときに、前記算出部は、前記インダクタのインダクタンスL、前記回路の伝送線路の特性インピーダンスZ

、前記抵抗の抵抗値R、及びラプラス変換の変数sで表される式|{LZ

/(2R

)}s|を0とみなす、請求項2又は請求項3に記載の解析装置。
【請求項6】
前記反射特性及び前記透過特性の前記ゲインと前記位相が前記第2パターンであるときに、前記算出部は、前記回路の伝送線路の特性インピーダンスZ

及び前記抵抗の抵抗値Rで表される式Z

/(2R)を0とみなさない、請求項2又は請求項3に記載の解析装置。
【請求項7】
コンピュータを、
周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定されたDUTのSパラメータに含まれる反射特性及び透過特性を用い、前記反射特性及び前記透過特性のゲインと位相から、ポールの周波数、零点の周波数、前記ゲインのDC成分に近似できる低周波部分を抽出するように構成された抽出部、並びに、
前記ポールの周波数、前記零点の周波数、及び前記低周波部分から、前記DUTの等価回路の回路定数を算出するように構成された算出部として機能させ、
前記等価回路は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路である、解析プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路の回路定数を解析する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
解析対象回路のSパラメータは、ベクトル・ネットワークアナライザ等の周波数特性測定装置によって測定される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
解析対象回路の回路定数を解析する方法としては、解析対象回路のSパラメータをインピーダンスに変換してフィッティング等が実行されることによって、集中定数としての回路定数を同定する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-160356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した解析方法は、原理的にSパラメータからインピーダンスへの変換時に一部のデータを破棄することになるため、回路定数を上手く同定できない場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書中に開示されている解析装置は、周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定されたDUTのSパラメータに含まれる反射特性及び透過特性を用い、前記反射特性及び前記透過特性のゲインと位相から、ポールの周波数、零点の周波数、前記ゲインのDC成分に近似できる低周波部分を抽出するように構成された抽出部と、前記ポールの周波数、前記零点の周波数、及び前記低周波部分から、前記DUTの等価回路の回路定数を算出するように構成された算出部と、を備える。前記等価回路は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路である。
【0007】
本明細書中に開示されている解析プログラムは、コンピュータを、周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定されたDUTのSパラメータに含まれる反射特性及び透過特性を用い、前記反射特性及び前記透過特性のゲインと位相から、ポールの周波数、零点の周波数、前記ゲインのDC成分に近似できる低周波部分を抽出するように構成された抽出部、並びに、前記ポールの周波数、前記零点の周波数、及び前記低周波部分から、前記DUTの等価回路の回路定数を算出するように構成された算出部として機能させる。前記等価回路は、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路である。
【発明の効果】
【0008】
本明細書中に開示されている発明によれば、抵抗及びインダクタの直列接続体に対してキャパシタが並列接続されたとみなせる回路の回路定数を良好に解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、DUTの等価回路を示す図である。
図2は、二端子対回路を示す図である。
図3は、第1パターンにおける透過特性のゲイン及び位相を示す図である。
図4は、第1パターンにおける反射特性のゲイン及び位相を示す図である。
図5は、第1パターンにおける反射特性のゲイン及び位相を示す図である。
図6は、第2パターンにおける透過特性のゲイン及び位相を示す図である。
図7は、第2パターンにおける透過特性のゲイン及び位相を示す図である。
図8は、一実施形態に係る解析装置の概略構成を示す図である。
図9は、解析装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<Sパラメータの測定>
DUT(Device Under Test)のSパラメータは、ベクトル・ネットワークアナライザ等の周波数特性測定装置でのシャント・スルー測定法によって測定される。
(【0011】以降は省略されています)

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