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公開番号
2024137090
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048463
出願日
2023-03-24
発明の名称
電動圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
G01R
15/20 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約
【課題】電流センサの検出精度の低下を抑制できる電動圧縮機を提供すること。
【解決手段】電動圧縮機10は、支持体61を備える。支持体61は、第1バスバー51と一体成形されるとともに、基板42を支持凸部64を介して支持する樹脂製である。電流センサ50は、支持凸部64によって形成された基板42と支持体61との間の領域Rに配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータに電気的に接続されたバスバーと、
前記バスバーに流れる電流を検出するホール素子式の電流センサと、
前記電流センサの実装された基板と、
前記バスバーと一体成形され、前記基板を支持凸部を介して支持する樹脂製の支持体と、
前記圧縮部及び前記電動モータを収容し、前記支持体を固定するハウジングと、を備え、
前記電流センサは、前記支持凸部によって形成された前記基板と前記支持体との間の領域に配置されている電動圧縮機。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記支持体は、当該支持体の板厚方向に互いに反対となる第1面と第2面とを備え、
前記バスバーは、前記支持体の板厚方向における前記第2面よりも前記第1面に近付けて設けられ、前記支持凸部は、前記支持体の前記第2面から延出しており、前記支持凸部に支持された前記基板は、前記第2面と対向している請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記バスバーは、前記支持体と一体成形された第1バスバーと、前記第1バスバーと前記電動モータとの間に設けられ、前記第1バスバーと前記電動モータとを電気的に接続する第2バスバーと、を備え、
前記第1バスバーと前記第2バスバーとは、前記第1バスバーにおいて電流の流れる方向と、前記第2バスバーにおいて電流の流れる方向とが相反するように電気的に接続されている請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記電流センサは、前記支持体の前記第2面から離れている請求項2又は請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記支持体には、前記電動モータに給電するインバータ回路が実装されているとともに前記インバータ回路は、前記バスバーと電気的に接続される接続端子を備え、
前記バスバーと前記接続端子は、前記基板に設けられた導体パターンによって電気的に接続され、
前記バスバーと前記導体パターンは半田によって接合されるとともに、前記接続端子と前記導体パターンは半田によって接合され、
前記基板は、前記支持凸部に載置されている請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、電動モータに流れる電流を検出する電流センサを備える。電流センサとして、ホール素子式の電流センサが用いられる場合がある。ホール素子式の電流センサは、電流経路の周りに発生する磁界をホール素子のホール効果によって電圧に変換することで、電流を検出可能とする。ホール素子式の電流センサは、検出精度を高めることが常に求められている。ホール素子式の電流センサの検出精度を高めるために、例えば、特許文献1に開示されるように、電流センサの近傍に、集磁のための磁性体が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6384677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ホール素子式の電流センサにおいては、電流センサと電流経路との距離が所望する範囲から外れると、電流センサの検出精度が低下してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するための電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータに電気的に接続されたバスバーと、前記バスバーに流れる電流を検出するホール素子式の電流センサと、前記電流センサの実装された基板と、前記バスバーと一体成形され、前記基板を支持凸部を介して支持する樹脂製の支持体と、前記圧縮部及び前記電動モータを収容し、前記支持体を固定するハウジングと、を備え、前記電流センサは、前記支持凸部によって形成された前記基板と前記支持体との間の領域に配置されていることを要旨とする。
【0006】
これによれば、バスバーは支持体に一体成形されているため、ハウジングに支持体が固定されると、ハウジングに対するバスバーの位置が一定に決まる。基板は、支持凸部を介して支持体に支持されるため、バスバーと基板との距離は一定に決まる。そして、基板に実装された電流センサは、支持凸部によって形成された基板と支持体との間の領域に配置されている。このため、例えば、電流センサが、基板における領域側と反対側に実装されている場合と比べると、電流センサとバスバーとの距離を近付けることができる。これらにより、電流センサとバスバーとの距離が一定に精度良く決まる。したがって、電流センサとバスバーとの距離が所望する範囲から外れることを抑制できる。その結果、電流センサは、所望する範囲の距離にあるバスバーに流れる電流を検出できるため、距離のずれに伴う電流センサの検出精度の低下を抑制できる。
【0007】
電動圧縮機について、前記支持体は、当該支持体の板厚方向に互いに反対となる第1面と第2面とを備え、前記バスバーは、前記支持体の板厚方向における前記第2面よりも前記第1面に近付けて設けられ、前記支持凸部は、前記支持体の前記第2面から延出しており、前記支持凸部に支持された前記基板は、前記第2面と対向していてもよい。
【0008】
これによれば、基板とバスバーとは、支持体によって絶縁できる。
電動圧縮機について、前記バスバーは、前記支持体と一体成形された第1バスバーと、前記第1バスバーと前記電動モータとの間に設けられ、前記第1バスバーと前記電動モータとを電気的に接続する第2バスバーと、を備え、前記第1バスバーと前記第2バスバーとは、前記第1バスバーにおいて電流の流れる方向と、前記第2バスバーにおいて電流の流れる方向とが相反するように電気的に接続されていてもよい。
【0009】
これによれば、第1バスバーにおいて電流の流れる方向と、第2バスバーにおいて電流の流れる方向とが相反する。第1バスバーの周囲に形成される磁界と第2バスバーの周囲に形成される磁界とが互いに打ち消し合う。このため、電流センサには、第1バスバー及び第2バスバーの周囲に発生する磁界の影響が及び難くなる。
【0010】
電動圧縮機について、前記電流センサは、前記支持体の前記第2面から離れていてもよい。
これによれば、電動圧縮機の振動に伴って支持体が振動したとき、電流センサと支持体が接触することを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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