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公開番号2024136682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047869
出願日2023-03-24
発明の名称端部封止方法
出願人トリックス株式会社
代理人個人,個人
主分類B23K 26/24 20140101AFI20240927BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】締結部の先端を封止するとともにボルト等が差込まれる締結孔もその端面から封止して、パイプ端部への水等の侵入を完全に防止することができる。
【解決手段】パイプ端部を扁平に圧潰して形成され他の部品40と当接される締結座面11、前記締結座面の先端に形成される扁平端部12、及び前記締結座面に設けられる締結孔13を備える締結部10が設けられるパイプ部品1の端部封止方法であって、前記扁平端部の端面にハイプの軸方向からレーザー光31を照射して溶接し、前記扁平端部の端面24をそのエッジ20,21の溶け落ちなく封止する扁平端部封止工程と、前記締結孔の端面25に倒れ角度をもってレーザー光31を照射して溶接し、前記締結孔の端面をそのエッジ22,23の溶け落ちなく封止する締結孔封止工程と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
パイプ端部を扁平に圧潰して形成され他の部品と当接される締結座面、前記締結座面の先端に形成される扁平端部、及び前記締結座面に設けられる締結孔を備える締結部が設けられるパイプ部品の端部封止方法であって、
前記扁平端部の端面にハイプの軸方向からレーザー光を照射して溶接し、前記扁平端部の端面をそのエッジの溶け落ちなく封止する扁平端部封止工程と、
前記締結孔の端面に倒れ角度をもってレーザー光を照射して溶接し、前記締結孔の端面をそのエッジの溶け落ちなく封止する締結孔封止工程と、
を備えることを特徴とする端部封止方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記レーザー光の断面がリング状であるリングモードで照射されている請求項1に記載の端部封止方法。
【請求項3】
前記扁平端部の端面に照射される前記レーザー光が、集光レンズ焦点距離に対して5~8%の焦点外し距離を加えた状態で照射され、
前記締結孔の端面に照射される前記レーザー光が、集光レンズ焦点距離に対して4~6%の焦点外し距離を加えた状態で照射されている請求項1又は2に記載の端部封止方法。
【請求項4】
前記レーザー光がパルス発振制御されている請求項3に記載の端部封止方法。
【請求項5】
前記パルス発振制御の条件が、
前記扁平端部の端面に照射される前記レーザー光が、発振周波数が20~30Hz、かつデューティ比が20~30%であり、
前記締結孔の端面に照射される前記レーザー光が、発振周波数が5~10Hz、かつデューティ比が10~20%である請求項4に記載の端部封止方法。
【請求項6】
前記レーザー光の加工速度が、
前記扁平端部の端面に照射される前記レーザー光が、40~60cm/minであり、
前記締結孔の端面に照射される前記レーザー光が、10~20cm/minである請求項5に記載の端部封止方法。
【請求項7】
前記パイプ部品に用いられるパイプの肉厚が1.2~1.6mmであり、
前記扁平端部の端面に照射される前記レーザー光の出力が1700~1900ワットであり、
前記締結孔の端面に照射される前記レーザー光の出力が1400~1600ワットである請求項6に記載の端部封止方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプ部品の端部から水が侵入したり空気が出入りしたりしないように封止する端部封止方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特開2002-035850号公報(特許文献1)に、パイプ先端の扁平圧潰端面の被封止部分全域に亘って長楕円ビームによるレーザー光を照射して前記被封止部分の全体を一気に溶接封止し、一発照射でオイル充填用パイプの先端を完全封止するパイプの封止方法が開示されている。
【0003】
また、特開2003-145220号公報(特許文献2)に、真っ直ぐに伸びた金属パイプ材の両端部又はその近傍を押し潰すと共にその押し潰した部位に溶接を施すことにより、当該金属パイプ材の両端部又はその近傍を封止して当該金属パイプ材の内部を密閉空間化する密閉化工程を備えるパイプ状衝突補強材の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-035850号公報
特開2003-145220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されている技術は、オイル充填用のパイプの封止方法である。このため、パイプの端部と他の部品とを締結するための締結部を備えず、ボルト等が差込まれる締結孔も存在しない。従って、締結孔に関する封止についての記載はない。また、パイプの端部を他の部品との当接面として用いることもないため、溶接部分の品質についての記載も無い。特許文献2に開示されている技術においても同様である。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、締結部の先端を封止するとともにボルト等が差込まれる締結孔もその端面から封止して、パイプ端部への水等の侵入を完全に防止することができる端部封止方法を提供することを目的とする。また、本発明の別の目的は、溶接された端面のエッジ部分の溶け落ちがなく、他の部品と当接される締結座面の平面を維持したパイプ部品とする端部封止方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の端部封止方法は、
パイプ端部を扁平に圧潰して形成され他の部品と当接される締結座面、前記締結座面の先端に形成される扁平端部、及び前記締結座面に設けられる締結孔を備える締結部が設けられるパイプ部品の端部封止方法であって、
前記扁平端部の端面にハイプの軸方向からレーザー光を照射して溶接し、前記扁平端部の端面をそのエッジの溶け落ちなく封止する扁平端部封止工程と、
前記締結孔の端面に倒れ角度をもってレーザー光を照射して溶接し、前記締結孔の端面をそのエッジの溶け落ちなく封止する締結孔封止工程と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の端部封止方法によれば、扁平端部の端面と締結孔の端面とをレーザー溶接によって封止している。このため、パイプの中はおろか締結孔の周囲においても水の浸入や空気の出入りがなくなる。これにより、パイプ内部の腐食を防止できる。また、レーザー溶接による端面のエッジの溶け落ちもない。このため、ボルト等の締結具で締結部を他の部品に当接させて締結するとき、締結部と他の部品とが密着するともに他の部品に損傷を与えることがない。また、締結座面の平面度が保たれるため、安定したボルトの軸力を得ることができる。
【0009】
本発明の端部封止方法の好ましい例は、
前記レーザー光の断面がリング状であるリングモードで照射されている。
【0010】
本発明の端部封止方法の好ましい例は、
前記扁平端部の端面に照射される前記レーザー光が、集光レンズ焦点距離に対して5~8%の焦点外し距離を加えた状態で照射され、
前記締結孔の端面に照射される前記レーザー光が、集光レンズ焦点距離に対して4~6%の焦点外し距離を加えた状態で照射されている。
(【0011】以降は省略されています)

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