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公開番号2024135786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046653
出願日2023-03-23
発明の名称電食防止転がり軸受
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】潤滑油による導電性グリースの流出を好適に防ぐことができ、長期的に安定した導電性能を得ることが可能な電食防止転がり軸受を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる電食防止転がり軸受(軸受100)の構成は、外輪102と、内輪104と、外輪と内輪との間を封止する導電性の第1シール110と、第1シールよりも軸方向で外側に配置されて外輪と内輪との間を封止する導電性の第2シール120と、第1シールまたは第2シールの一方に形成されて他方に接触する隆起環(第1隆起環118、第2隆起環128)と、隆起環と第1シールおよび第2シールのリップによって囲まれるグリース室130と、グリース室に封入された導電性グリース140と、第1シールおよび第2シールの両方に形成されグリース室を通らない位置を貫通するブリーザー152・154とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外輪と、
内輪と、
前記外輪と前記内輪との間を封止する導電性の第1シールと、
前記第1シールよりも軸方向で外側に配置されて前記外輪と前記内輪との間を封止する導電性の第2シールと、
前記第1シールまたは前記第2シールの一方に形成されて他方に接触する隆起環と、
前記隆起環と前記第1シールおよび前記第2シールのリップによって囲まれるグリース室と、
前記グリース室に封入された導電性グリースと、
前記第1シールおよび前記第2シールの両方に形成され前記グリース室を通らない位置を貫通するブリーザーとを備えたことを特徴とする電食防止転がり軸受。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記第1シールおよび前記第2シールは、前記リップとは反対側に前記外輪または前記内輪への固定縁をそれぞれ有し、
前記ブリーザーは前記固定縁に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電食防止転がり軸受。
【請求項3】
前記第2シールの内径は前記第1シールの内径よりも小さく、
前記第2シールの外径は前記第1シールの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の電食防止転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電食防止対策に有効な電食防止転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、EV車(electric car)やHV車(hybrid car)等の開発の進展もあり、一台の自動車に搭載される高電圧部品の数が増加しつつある。この高電圧部品の電流が軸受に通電すると、軸受の転動体の表面、外輪や内輪の軌道面に電食が生じてしまい、損傷の一因となる。電食を防止する手段としては、軸に接触する導電ブラシや、導電性シール、導電グリースを用いる方法が広く知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、「外輪、内輪、転動体、および外輪の内周面と内輪の外周面との間に存在して各転動体を設置した軸受内部空間の端部開口を塞ぐ為の円輪状のシールリング」を備えた通電式転がり軸受が開示されている。特許文献1では、「シールリングの内外両周縁のうち、一方の周縁を、上記内輪の端部と上記外輪の端部とのうちの一方の端部に全周に亙って係止すると共に、他方の周縁を、上記内輪の端部と上記外輪の端部とのうちの他方の端部の表面に全周に亙って摺接させ」、更に上記外輪と上記内輪とを電気的に導通させている。
【0004】
また特許文献1の通電式転がり軸受では、「シールリングを導電性のものとすると共に、このシールリングの上記他方の周縁と、この他方の周縁が摺接する、上記他方の端部の表面との間に、常温溶融塩、又は、この常温溶融塩を基油とした導電性潤滑剤を介在させた」構成としている。すなわち特許文献1の通電式転がり軸受では、シールリングのシールリップの先端部に導電性潤滑材いわゆる導電性グリースを封入している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-264401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように導電性のシールリングおよび導電性グリースを併せて用いることにより、一方のみを用いる場合に比して良好な導電性能を得ることができる。しかしながら特許文献1の構成であると、軸受の回転時(特に高速回転時)に軸受の潤滑油によってシールリップに油圧がかかると、シールリップが保持している導電性グリースが潤滑油によって流されてしまう。すると導電性が低下してくるため、長期的に安定した効果を得ることが難しくなる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、潤滑油による導電性グリースの流出を好適に防ぐことができ、長期的に安定した導電性能を得ることが可能な電食防止転がり軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる電食防止転がり軸受の代表的な構成は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間を封止する導電性の第1シールと、第1シールよりも軸方向で外側に配置されて外輪と内輪との間を封止する導電性の第2シールと、第1シールまたは第2シールの一方に形成されて他方に接触する隆起環と、隆起環と第1シールおよび第2シールのリップによって囲まれるグリース室と、グリース室に封入された導電性グリースと、第1シールおよび第2シールの両方に形成されグリース室を通らない位置を貫通するブリを備えたことを特徴とする。
【0009】
上記第1シールおよび第2シールは、リップとは反対側に外輪または内輪への固定縁をそれぞれ有し、ブリーザーは固定縁に形成されているとよい。
【0010】
上記第2シールの内径は第1シールの内径よりも小さく、第2シールの外径は第1シールの外径よりも大きいとよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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