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公開番号2024154586
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068485
出願日2023-04-19
発明の名称刃先交換式スカイビングカッタ
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類B23F 21/10 20060101AFI20241024BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】従来のスカイビングカッタは、焼き嵌め、摩擦撹拌接合、ろう付けなどの接合箇所にも超硬合金等の高価な材料が使用されているので、素材費用や製造費用も高くなるという問題がある。
【解決手段】
底面に複数のネジ穴11,12と中心に孔部をそれぞれ備える円環状のホルダ10と、円環状の切れ刃部20と、複数の孔部32を有する円環状の切れ刃固定部品30と、から形成された刃先交換式スカイビングカッタ100とする。切れ刃部20および切れ刃固定部品30を複数のボルトB1,B2を用いてホルダ10に固定して、かつ切れ刃固定部品30の外面側に設けられたテーパ面31と切れ刃部20の内面側に設けられたテーパ面21を互いに接触させて固定する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、底面に複数のネジ穴と中心に孔部をそれぞれ備える円環状のホルダと、円環状の超硬合金製切れ刃部と、複数の孔部を有する円環状の切れ刃固定部品と、から形成されており、前記切れ刃部および切れ刃固定部品が複数のボルトを用いて前記ホルダに固定されて、かつ前記切れ刃固定部品の外面側に設けられたテーパ面と前記切れ刃部の内面側に設けられたテーパ面が互いに接触していることを特徴とする刃先交換式スカイビングカッタ。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記ホルダの下面側には下方に突出する凸部を更に備えており、前記切れ刃部の上面側に設けられた凹部内に前記凸部が嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式スカイビングカッタ。
【請求項3】
前記ホルダの下面側には下方に突出するキーが更に設けられており、前記切れ刃部の上面側には更にキー溝が径方向に設けられており、前記キーが前記キー溝内に差し込まれていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式スカイビングカッタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切れ刃が交換可能である刃先交換式のスカイビングカッタに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の部品を組み合わせることで一体化したスカイビングカッタが開示されている。例えば、刃先部分と軸部分を個別に製作し、それらを焼き嵌め、摩擦撹拌接合、ロウ付けなど各種の接合方式で一体化している(特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-120164号公報
特開2007-216236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述の切削工具は、焼き嵌め、摩擦撹拌接合、ロウ付けなど接合箇所、すなわち切削加工に直接関与しない部分にも超硬合金等の高価な材料が使用されている。そのため、切削工具全体での超硬合金の使用量が増えることで素材費用が上昇する。合わせて、これら複数の部品を組み合わせて製造する際には、加工工程で製造費用も高くなるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、切削加工に必要な刃先部分のみに超硬合金を使用することで製造費用や工具費用を抑えた刃先交換式スカイビングカッタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の刃先交換式スカイビングカッタは、少なくとも、底面に複数のネジ穴と中心に孔部をそれぞれ備える円環状のホルダ、円環状の超硬合金製切れ刃部および複数の孔部を有する円環状の切れ刃固定部品から形成する。この切れ刃部および切れ刃固定部品を複数のボルトでホルダに固定し、かつ切れ刃固定部品の外面側に設けたテーパ面と切れ刃部の内面側に設けたテーパ面を互いに接触した状態で取り付ける。
【0007】
また、このホルダの下面側に下方へ突出する凸部(ピン)を更に備えて、この切れ刃部の上面側に設けた凹部内にこの凸部が嵌め込んだ構造としても構わない。もしくは、ホルダの下面側に下方へ突出するキーを更に設けて、切れ刃部の上面側にもキー溝を径方向に設けて、当該キーをキー溝内に差し込む構造にすることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の刃先交換式スカイビングカッタは、超硬合金を切れ刃部のみに使用することで超硬合金の使用量を低減し、スカイビングカッタの製作費用(材料費用や加工費用)を抑えることができる。また、切れ刃部とホルダの接合にテーパ面を持った切れ刃固定部品を用いることで、切れ刃部とホルダの接合に特殊な設備を使用することなく、切れ刃部の脱着を容易することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の刃先交換式スカイビングカッタ(第1実施形態)100の模式断面図である。
本発明の刃先交換式スカイビングカッタ(第2実施形態)200の模式断面図である。
本発明の刃先交換式スカイビングカッタ(第3実施形態)300の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の刃先交換式スカイビングカッタについて図面を用いて説明する。本発明の一実施形態である刃先交換式スカイビングカッタ100の模式断面図を図1に示す。本発明の刃先交換式スカイビングカッタ10は、図1に示す様に回転中心O1を中心として形成された回転体形状(円環状)の工具であり、大きく分けて円環状のホルダ10,円環状の切れ刃部20,円環状の切れ刃固定部品30の各部品から形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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