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公開番号2024135709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046528
出願日2023-03-23
発明の名称扉体の緩衝材固定構造
出願人三和シヤッター工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 3/88 20060101AFI20240927BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】扉体の組立作業性に優れた戸先側緩衝材の固定構造を提供する。
【解決手段】
扉体1における戸先側緩衝材4の固定構造であって、戸先側緩衝材4には扉体1の高さ方向に延びる係合溝7を備えており、係合溝7に扉体1の表面材2、3の折曲辺21、31が係合することで、戸先側緩衝材4が固定されており、係合溝7は、戸尻側の第1見込部40の第1面と、戸先側の第2見込部41の第2面と、から形成されており、前記第1面には高さ方向に延びる第1突部511が形成されており、前記第2面には高さ方向に延びる第2突部620が形成されており、折曲辺21、31が、係合溝7内において、第1突部511、あるいは/および、第2突部620に少なくとも部分的に接触している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
扉体における戸先側緩衝材の固定構造であって、
前記戸先側緩衝材には扉体の高さ方向に延びる係合溝を備えており、前記係合溝に扉体の表面材の折曲辺が係合することで、戸先側緩衝材が固定されており、
前記係合溝は、戸尻側の第1見込部の第1面と、戸先側の第2見込部の第2面と、から形成されており、
前記第1面には高さ方向に延びる第1突部が形成されており、
前記第2面には高さ方向に延びる第2突部が形成されており、
前記表面材の前記折曲辺が、前記係合溝内において、前記第1突部、あるいは/および、前記第2突部に少なくとも部分的に接触している、
戸先側緩衝材の固定構造。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記第1見込部及び前記第1突部は硬質樹脂からなり、
前記第2見込部において、少なくとも前記第2突部は軟質樹脂からなる、
請求項1に記載の戸先側緩衝材の固定構造。
【請求項3】
前記第2見込部の前記第2面は、
硬質樹脂からなり、前記第1面に対向する底側面と、
軟質樹脂からなり、前記底側面の先端側に位置する先端面と、からなり、
前記先端面に前記第2突起が設けてある、
請求項2に記載の戸先側緩衝材の固定構造。
【請求項4】
前記先端面は、前記底側面に対して、前記第1面に向かって平面視傾斜状に延びる傾斜面として前記第2突部を形成しており、
前記折曲辺の先端側の内面が前記第1突部に当接ないし近接しており、
前記折曲辺の基端側の外面が前記第2突部に当接ないし近接している、
請求項3に記載の戸先側緩衝材の固定構造。
【請求項5】
前記第2突起部は、前記戸先側緩衝材の見付面から突出していない、
請求項1に記載の戸先側緩衝材の固定構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、扉体の緩衝材固定構造に係り、詳しくは、扉体の戸先側緩衝材の固定構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
扉体の戸先側部位に戸先ゴムと称される緩衝材を設けた引戸は公知である。戸先ゴムは、扉体の開閉時に、扉体の戸先側部位が枠や人等に当たった時の衝撃を和らげるようになっている。戸先ゴムは、扉体の戸先側見込面を形成する見込部と、見込部の両側の見付部と、を備えている。戸先ゴムの各見付部の戸尻側部位には高さ方向に延びる係合溝が形成されており、表面材の見付面の戸先側に折り曲げ形成した折曲辺を扉体の高さ方向から係合溝に差し込むことで、戸先ゴムが扉体の戸先側部位に固定されている(特許文献1参照)。
【0003】
従来、戸先ゴムに形成された係合溝は、例えば、一対の平面間(特許文献1図3等)に形成されているが、戸先ゴムは扉体の高さ方向に延びる長尺部材であることから、長手方向で反ったような場合には、扉体の組立作業時に、折曲辺と係合溝との抵抗が大きくなって、戸先ゴムが装着し難いという課題がある。特に、戸先ゴムを軟質樹脂と硬質樹脂の2色押出成形で製作するものにおいては、押出条件等の違いにより戸先ゴムが反り易く、また、断面形状が正確に出難いという課題が生じ得る。一方、係合溝のクリアランスを大きくすると、表面材の折曲辺とのガタが大きくなり、扉体の閉鎖時に戸先ゴムが戸先側縦枠に当たった際に音が発生し易いという問題もある。
特開2019-157423
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、扉体の組立作業性に優れた戸先側緩衝材の固定構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が採用した技術手段は、
扉体における戸先側緩衝材の固定構造であって、
前記戸先側緩衝材には扉体の高さ方向に延びる係合溝を備えており、前記係合溝に扉体の表面材の折曲辺が係合することで、戸先側緩衝材が固定されており、
前記係合溝は、戸尻側の第1見込部の第1面と、戸先側の第2見込部の第2面と、から形成されており、
前記第1面には高さ方向に延びる第1突部が形成されており、
前記第2面には高さ方向に延びる第2突部が形成されており、
前記表面材の前記折曲辺が、前記係合溝内において、前記第1突部、あるいは/および、前記第2突部に少なくとも部分的に接触している、
戸先側緩衝材の固定構造、である。
【0006】
1つの態様では、前記第1見込部及び前記第1突部は硬質樹脂からなり、
前記第2見込部において、少なくとも前記第2突部は軟質樹脂からなる。
【0007】
1つの態様では、前記第2見込部の前記第2面は、
硬質樹脂からなり、前記第1面に対向する底側面と、
軟質樹脂からなり、前記底側面の先端側に位置する先端面と、からなり、
前記先端面に前記第2突起が設けてある。
【0008】
1つの態様では、前記先端面は、前記底側面に対して、前記第1面に向かって平面視傾斜状に延びる傾斜面として前記第2突部を形成しており、
前記折曲辺の先端側の内面が前記第1突部に当接ないし近接しており、
前記折曲辺の基端側の外面が前記第2突部に当接ないし近接している。
【0009】
1つの態様では、 前記第2突起部は、前記戸先側緩衝材の見付面から突出していない。
1つの態様では、前記戸先側緩衝材の見付面は、前記軟質樹脂からなり、前記第2突起部は、前記見付面から突出していない。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、戸先側緩衝材の係合溝の第1面、第2面に、それぞれ第1突部、第2突部を形成し、戸先側緩衝材の固定構造において、扉体の表面材の折曲辺が、係合溝内において、前記第1突部、あるいは/および、前記第2突部に少なくとも部分的に接触するようにしたので、扉体の表面材の折曲辺に戸先側緩衝材の係合溝を長さ方向からスライド装着する際の抵抗を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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