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公開番号2024132485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043260
出願日2023-03-17
発明の名称ヒトリガ科の昆虫由来細胞
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12N 5/07 20100101AFI20240920BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】化学物質センサに利用することができる冷蔵耐性に優れた細胞を提供すること。
【解決手段】センサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、ヒトリガ科の昆虫由来細胞。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
センサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、ヒトリガ科の昆虫由来細胞。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、請求項1に記載の細胞。
【請求項3】
前記センサタンパク質が昆虫嗅覚受容体タンパク質である、請求項1に記載の細胞。
【請求項4】
前記外来性ポリヌクレオチドが、嗅覚受容体共受容体タンパク質のコード配列、及び発色又は発光するタンパク質のコード配列を含む、請求項1に記載の細胞。
【請求項5】
前記外来性ポリヌクレオチドが、薬剤耐性遺伝子のコード配列を含む、請求項1に記載の細胞。
【請求項6】
前記外来性ポリヌクレオチドがゲノムDNAに組み込まれている、請求項1に記載の細胞。
【請求項7】
ヒトリガ科の昆虫がクワゴマダラヒトリ属の昆虫である、請求項1に記載の細胞。
【請求項8】
クワゴマダラヒトリ属の昆虫がクワゴマダラヒトリである、請求項7に記載の細胞。
【請求項9】
センサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、冷蔵耐性を有する細胞。
【請求項10】
以下の冷蔵耐性試験を実施した場合に冷蔵耐性を有すると判定される、請求項9に記載の細胞:
<冷蔵耐性試験>
工程(1)区画を有するプレートに細胞を1x10^5/200μL/区画で播種し、6時間27℃で静置する。
工程(2)プレートをアルミホイルで遮光し、4℃で72時間静置した後、蛍光強度を測定する。
工程(3)センサタンパク質が応答する物質を各区画に添加した後、蛍光強度を測定する。
工程(4)工程(3)で測定された蛍光強度が工程(2)で測定された蛍光強度よりも大きい場合、細胞は冷蔵耐性を有すると判定する。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトリガ科の昆虫由来細胞等に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、診断マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【0003】
特許文献1では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【0006】
匂いセンサ等の化学物質センサとして細胞を利用する場合、利用の簡便性の観点からは、細胞をその都度培養して調製して利用するという形態ではなく、予め細胞が容器などに保持されたものを調製しておき、それを必要な場合に利用するという形態が望ましい。後者の形態の場合、細胞の保存耐性が必要であり、細胞を乾燥させない観点等から特に冷蔵耐性が重要である。
【0007】
本開示は、化学物質センサに利用することができる冷蔵耐性に優れた細胞を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、ヒトリガ科の昆虫由来細胞が冷蔵耐性に優れ、且つ化学物質センサに利用することができることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本開示の発明を完成させた。即ち、本開示は、下記の態様を包含する。
【0009】
項1. センサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、ヒトリガ科の昆虫由来細胞。
【0010】
項2. 前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、項1に記載の細胞。
(【0011】以降は省略されています)

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