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公開番号2024132467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043236
出願日2023-03-17
発明の名称モーターの冷却構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類H02K 9/22 20060101AFI20240920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】効率的な冷却が可能なモーターの冷却構造を提供する。
【解決手段】モーターの冷却構造は、内部に冷媒を封入した第1ジャケット部(23)を有するモーター軸(20)と、モーター軸(20)に対して取り付けられ、第1ジャケット部(23)と連通する第2ジャケット部(43、143)を有する放熱部(40、140)とを備え、第1ジャケット部(23)には、第2ジャケット部(43、143)に向けて冷媒を流す第1通路(25)と、第2ジャケット部(43、143)から流れ出た冷媒が戻る第2通路(27)と、を含む複数の通路が形成され、第2ジャケット部(43、143)内に、モーター軸(20)の回転変動を利用した差圧発生機構(47、147)が配置され、第2通路(27)へ冷媒を環流する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内部に冷媒を封入した第1ジャケット部(23)を有するモーター軸(20)と、
前記モーター軸(20)に対して取り付けられ、前記第1ジャケット部(23)と連通する第2ジャケット部(43、143)を有する放熱部(40、140)とを備え、
前記第1ジャケット部(23)には、前記第2ジャケット部(43、143)に向けて前記冷媒を流す第1通路(25)と、前記第2ジャケット部(43、143)から流れ出た前記冷媒が戻る第2通路(27)と、を含む複数の通路が形成され、
前記第2ジャケット部(43、143)内に、前記モーター軸(20)の回転変動を利用した差圧発生機構(47、147)が配置され、前記第2通路(27)へ前記冷媒を環流する、
モーターの冷却構造。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記モーター軸(20)に支持されるローター(30)を備え、
前記ローター(30)には、前記第1通路(25)と前記第2通路(27)とを連通させる第3ジャケット部(31)が形成される、
請求項1に記載のモーターの冷却構造。
【請求項3】
前記第2ジャケット部(43、143)の前記冷媒の流量を規制する規制機構(22)を有し、
前記規制機構(22)は、前記冷媒の温度が所定の温度以下のときに前記規制をおこなう、
請求項1または2に記載のモーターの冷却構造。
【請求項4】
前記放熱部(140)は、前記モーター軸(20)とともに回転する回転部(140a)と、
前記回転部(140a)の内部に配置され、前記放熱部(140)の外部の固定部(160)に固定されて静止する自由回転部(140b)と、を有し、
前記第2ジャケット部(143)は、前記自由回転部(140b)に形成された静止通路(143b、143c)を有する、
請求項1に記載のモーターの冷却構造。
【請求項5】
前記固定部(160)は、前記自由回転部(140b)の固定と固定の解除とを切り替え可能であり、前記冷媒が第2の所定の温度以下のときに、前記自由回転部(140b)の固定を解除する、
請求項4に記載のモーターの冷却構造。
【請求項6】
前記第2ジャケット部(143)は、前記自由回転部(140b)と前記回転部(140a)との間に形成された環状通路(143d)を有し、
前記回転部(140a)には、前記環状通路(143d)に向けて突出する突起(147)が形成され、
前記突起(147)と対向する位置には、前記環状通路(143d)と前記第2通路(27)とをつなぐ流出口(143e)が形成されている、
請求項4または5に記載のモーターの冷却構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターの冷却構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、熱を効率的に除去できる回転電機の構造を開示する。この回転電機の構造は、出力軸内に蒸発性液体を封入したヒートパイプを配置し、ローターで発生した熱をヒートパイプによってモーター軸に接するプーリや冷却ファンに移動させ、放熱を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭60-018667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようにモーターの出力軸内にヒートパイプを設ける場合、がたつきの防止や効率的な放熱のためには、ヒートパイプの側面が出力軸に接触している必要がある。このため、ヒートパイプの外径と、出力軸に形成するヒートパイプを挿入するための孔の内径との管理が難しい。また、ヒートパイプを採用する場合、ヒートパイプが高価であるためコストがかかり、ヒートパイプの内部の冷媒によってはリサイクルが難しいことがある。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、効率的な冷却が可能なモーターの冷却構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
モーターの冷却構造は、内部に冷媒を封入した第1ジャケット部を有するモーター軸と、前記モーター軸に対して取り付けられ、前記第1ジャケット部と連通する第2ジャケット部を有する放熱部とを備え、前記第1ジャケット部には、前記第2ジャケット部に向けて前記冷媒を流す第1通路と、前記第2ジャケット部から流れ出た前記冷媒が戻る第2通路と、を含む複数の通路が形成され、前記第2ジャケット部内に、前記モーター軸の回転変動を利用した差圧発生機構が配置され、前記第2通路へ前記冷媒を環流する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、効率的な冷却が可能なモーターの冷却構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態1に係るモーターユニットの断面図。
ローター側から見たモーターにおける回転部分の斜視図。
放熱部側から見たモーターにおける回転部分の斜視図。
実施の形態1に係るモーターの断面図。
図4のV-V断面に対応する断面図。
図5のVI-VI断面に対応する断面図。
図4のVII-VII断面を示す斜視図。
実施の形態2に係るモーターの断面図。
図8のIX-IX断面に対応する断面図。
図9のX-X断面に対応する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の電動の四輪車両のモーターユニット1の断面図であり、車両前後方向に対して垂直な断面を示す。なお、図1は四輪車両の右側の車輪のホイール3に取り付けられたモーターユニット1を車両前方から見た断面である。図1中の符号LHは車幅方向左側を示す。以降の説明は、右側の車輪のホイール3に取り付けられたモーターユニット1の配置に準拠する。また、以後の説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。なお、モーターユニット1は、二輪車両または三輪車両に対して取り付けられていてもよい。
【0009】
モーターユニット1は、ケーシング2の内部に格納したモーター10による駆動力によって駆動軸8を回転させ、駆動軸8に固定されたホイール3を回転させる、いわゆるインホイールモーターである。モーターユニット1は、モーター10のモーター軸20の回転を所定の減速比で駆動軸8に伝達する減速装置5を有している。減速装置5は、モーター軸20の右端部に固定された歯車21から動力を伝達される2つの二段歯車7、9を有している。二段歯車9には、右方向に延びてケーシング2の外部に突出する駆動軸8が固定されている。減速装置5における減速比は、歯車21、二段歯車7、9の歯数比に相当する値となる。
【0010】
モーター10は、ステータ11と、ステータ11の内周側に対向したローター30と、ローター30を支持して左右方向に延びるモーター軸20と、を有する。ステータ11は、内部に導体の巻き線を有しており、ケーシング2に対して固定されている。モーター10は、外部からステータ11に供給される電力により、左右方向を軸としてローター30を回転させる。モーター軸20は、ケーシング2に軸受を介して左右方向を軸に回動可能に支持され、ローター30の回転とともに回転する。
(【0011】以降は省略されています)

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