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公開番号2024130928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040897
出願日2023-03-15
発明の名称貨幣処理装置、貨幣処理方法およびプログラム
出願人グローリー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G07D 11/25 20190101AFI20240920BHJP(チェック装置)
要約【課題】利便性を向上させることができる貨幣処理装置、貨幣処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】搬送部25および収納繰出部34の制御を行うとともに、収納繰出部27に収納されている貨幣の金額を、少なくとも釣銭準備金としての金額および予定売上金としての金額に分けて管理を行う制御部が設けられている。制御部は、機体内に投入された貨幣を収納繰出部27に収納することができない場合に、機体内に投入された貨幣を回収部41に収納させるよう搬送部25を制御するとともに予定売上金としての金額から回収部41に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納し、収納されている貨幣ごと回収可能な回収部と、
前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行うとともに、前記収納繰出部に収納されている貨幣の金額を、少なくとも釣銭準備金としての金額および予定売上金としての金額に分けて管理を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができない場合に、機体内に投入された貨幣を前記回収部に収納させるよう前記搬送部を制御するとともに予定売上金としての金額から前記回収部に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う、貨幣処理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記制御部は、売上金としての貨幣が入金されて前記収納繰出部に収納された場合に、予定売上金としての金額に前記収納繰出部に収納された貨幣の金額を加えるよう演算を行う、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、釣銭としての貨幣が前記収納繰出部から繰り出されて機体外に投出された場合に、釣銭準備金としての金額から前記収納繰出部から繰り出された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、締め処理が行われる際に、予定売上金としての金額が0より大きい場合は、前記収納繰出部から前記回収部に貨幣を移動させるとともに予定売上金としての金額から前記回収部に送られた貨幣の金額を差し引くよう演算を行い、予定売上金としての金額が0以下の場合は、前記収納繰出部から前記回収部に貨幣を移動させないとともに予定売上金としての金額を変化させない、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項5】
前記締め処理が行われる際において、予定売上金としての金額が0より大きい場合に前記収納繰出部から前記回収部に移動可能な貨幣の金額の上限は予定売上金としての金額である、請求項4記載の貨幣処理装置。
【請求項6】
操作者に対して報知を行うための報知部を更に備え、
前記制御部は、前記締め処理が行われる際に、予定売上金としての金額が0以下の場合は、予定売上金としての金額が0以下である旨の報知を行わせるよう前記報知部を制御する、請求項4記載の貨幣処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、両替処理が行われる際に、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができる場合は、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納させるとともに前記収納繰出部に収納された金額と同一の金額かつ異なる金種の貨幣を前記収納繰出部から繰り出して出金し、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができない場合は、機体内に投入された貨幣を前記回収部に収納させるとともに前記回収部に収納された金額と同一かつ異なる金種の貨幣を前記収納繰出部から繰り出して出金し、予定売上金としての金額から前記回収部に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記収納繰出部に収納されている貨幣の管理権限を第1の管理権限とするとともに前記回収部に収納されている貨幣の管理権限を前記第1の管理権限とは異なる第2の管理権限とするよう貨幣の管理を行う、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項9】
貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納し、収納されている貨幣ごと回収可能な回収部と、前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行うとともに、前記収納繰出部に収納されている貨幣の金額を、少なくとも釣銭準備金としての金額および予定売上金としての金額に分けて管理を行う制御部とを備えた貨幣処理装置による貨幣処理方法であって、
前記制御部が、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができない場合に、機体内に投入された貨幣を前記回収部に収納させるとともに予定売上金としての金額から前記回収部に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う工程を備えた、貨幣処理方法。
【請求項10】
貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納し、収納されている貨幣ごと回収可能な回収部とを備えた貨幣処理装置における、前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う制御部により実行されるプログラムであって、
前記制御部は、前記プログラムを実行することにより、前記収納繰出部に収納されている貨幣の金額を、少なくとも釣銭準備金としての金額および予定売上金としての金額に分けて管理を行い、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができない場合に、機体内に投入された貨幣を前記回収部に収納させるとともに予定売上金としての金額から前記回収部に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行う、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貨幣処理装置、貨幣処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
紙幣や硬貨等の貨幣の処理を行う貨幣処理装置として従来から様々なタイプのものが知られている。例えば、特許文献1には、締め処理において違算によるトラブルを防止できる貨幣処理装置が開示されている。具体的には、このような貨幣処理装置において、営業終了時等の締め処理として、現金回収庫内の現金の合計金額が売上金の合計金額と一致するように、差額分の現金を釣銭用現金収納庫から現金回収庫に移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-124737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の貨幣処理装置では、機体内に投入された貨幣を、この貨幣の金種に対応する収納部に収納することができない場合は、機体内への貨幣の投入を受け付けないような運用が行われていた。しかしながら、この場合は利用者にとって不便であるという問題があった。
【0005】
本開示は、このような点を考慮してなされたものであり、利便性を向上させることができる貨幣処理装置、貨幣処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の貨幣処理装置は、
貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納し、収納されている貨幣ごと回収可能な回収部と、
前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行うとともに、前記収納繰出部に収納されている貨幣の金額を、少なくとも釣銭準備金としての金額および予定売上金としての金額に分けて管理を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、機体内に投入された貨幣を前記収納繰出部に収納することができない場合に、機体内に投入された貨幣を前記回収部に収納させるよう前記搬送部を制御するとともに予定売上金としての金額から前記回収部に収納された貨幣の金額を差し引くよう演算を行うことを特徴とする。
【0007】
また、本開示の貨幣処理装置においては、
前記制御部は、売上金としての貨幣が入金されて前記収納繰出部に収納された場合に、予定売上金としての金額に前記収納繰出部に収納された貨幣の金額を加えるよう演算を行ってもよい。
【0008】
また、前記制御部は、釣銭としての貨幣が前記収納繰出部から繰り出されて機体外に投出された場合に、釣銭準備金としての金額から前記収納繰出部から繰り出された貨幣の金額を差し引くよう演算を行ってもよい。
【0009】
また、前記制御部は、締め処理が行われる際に、予定売上金としての金額が0より大きい場合は、前記収納繰出部から前記回収部に貨幣を移動させるとともに予定売上金としての金額から前記回収部に送られた貨幣の金額を差し引くよう演算を行い、予定売上金としての金額が0以下の場合は、前記収納繰出部から前記回収部に貨幣を移動させないとともに予定売上金としての金額を変化させない、といった処理を行ってもよい。
【0010】
また、前記締め処理が行われる際において、予定売上金としての金額が0より大きい場合に前記収納繰出部から前記回収部に移動可能な貨幣の金額の上限は予定売上金としての金額であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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