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公開番号
2024129597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038912
出願日
2023-03-13
発明の名称
発電システム及び昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H02P
9/00 20060101AFI20240919BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】運転休止中の発電機用の昇圧変圧器の課電自然循環洗浄を効率的に実施することができる発電システム及び昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法を提供する。
【解決手段】発電機1と、一次側3aが発電機1に接続され、二次側3bが送電線2a,2bに接続される昇圧変圧器3と、昇圧変圧器3の一次側3aと発電機1との間に設けられた電力線接続部8と、を備える。昇圧変圧器3は、発電機1の運転休止中において電力線接続部8が開放され、昇圧変圧器3の二次側3bに接続された送電線2a(又は送電線2b)から課電される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
発電機と、
一次側が前記発電機に接続され、二次側が送電線に接続される昇圧変圧器と、
前記昇圧変圧器の一次側と前記発電機との間に設けられた電力線接続部と、
を備え、
前記昇圧変圧器は、
前記発電機の運転休止中において前記電力線接続部が開放され、前記昇圧変圧器の二次側に接続された前記送電線から課電される、
発電システム。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記発電機の運転休止中において前記昇圧変圧器の一次側に接続される地絡過電圧保護継電器をさらに備える、
請求項1に記載の発電システム。
【請求項3】
前記昇圧変圧器の二次側と前記送電線との間に設けられた遮断器をさらに備え、
前記遮断器は、前記電力線接続部が開放された後に投入される、
請求項2に記載の発電システム。
【請求項4】
前記送電線と前記遮断器との間に設けられた断路器をさらに備え、
前記断路器は、前記遮断器が遮断された状態で開路され、
前記遮断器は、前記断路器が閉路された状態で投入される、
請求項3に記載の発電システム。
【請求項5】
一次側が発電機に接続され、二次側が送電線に接続される昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法であって、
前記発電機の運転休止中において、当該発電機と前記昇圧変圧器との間に設けられた電力線接続部を開放し、前記昇圧変圧器の二次側に接続された前記送電線から課電する、
昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法。
【請求項6】
前記発電機の運転休止中において前記昇圧変圧器の一次側に地絡過電圧保護継電器が接続される、
請求項5に記載の昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法。
【請求項7】
前記電力線接続部を開放した後、前記昇圧変圧器の二次側と前記送電線との間に設けられた遮断器を投入する、
請求項6に記載の昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法。
【請求項8】
前記電力線接続部を開放した後、前記送電線と前記遮断器との間に設けられた断路器を閉路した後に、前記遮断器を投入する、
請求項7に記載の昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電システム及び昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば火力発電所において、発電機の出力電圧は、昇圧変圧器を用いて送電線の電圧に昇圧される。従来、昇圧変圧器の絶縁物質としてポリ塩化ビフェニル(以下「PCB」とも称する)が用いられており、変圧器中の絶縁油に微量のPCBが混入している場合がある。PCBは、人の健康及び生活環境に係る被害が生じるおそれがある物質とされており、昇圧変圧器のような大型変圧器内部の微量PCB汚染油を抜き出し、PCBを含まない新しい絶縁油を充填して一定期間課電する課電自然循環洗浄等による無害化を実施することが義務付けられている。
【0003】
課電自然循環洗浄の手順は、「課電自然循環洗浄法」として、PCBを含まない新油に入れ替えて90日間(又は120日間)課電通電することが経済産業省の環境管理推進室によって定められている。例えば、洗浄対象機器内部の洗浄油を加熱して、効率的にPCBの洗浄を行うことができるPCBの洗浄技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-124369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
経済産業省及び環境省により制定、施行された「PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB特措法)」において、低濃度PCB廃棄物の処分期間は、2027年3月31日と定められている。また、「課電自然循環洗浄法」では、洗浄対象の大型変圧器を電路から外すことなく課電自然循環洗浄を実施することが求められている。しかしながら、当面運転再開の見込みがない発電機に接続された昇圧変圧器の課電自然循環洗浄を実施するために、現在運転休止中の発電機を運転することは不効率である。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、運転休止中の発電機用の昇圧変圧器の課電自然循環洗浄を効率的に実施することができる発電システム及び昇圧変圧器の課電自然循環洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、一態様に係る発電システムは、発電機と、一次側が前記発電機に接続され、二次側が送電線に接続される昇圧変圧器と、前記昇圧変圧器の一次側と前記発電機との間に設けられた電力線接続部と、を備え、前記昇圧変圧器は、前記発電機の運転休止中において前記電力線接続部が開放され、前記昇圧変圧器の二次側に接続された前記送電線から課電される。
【0008】
望ましい態様として、前記発電機の運転休止中において前記昇圧変圧器の一次側に接続される地絡過電圧保護継電器をさらに備える。
【0009】
望ましい態様として、前記昇圧変圧器の二次側と前記送電線との間に設けられた遮断器をさらに備え、前記遮断器は、前記電力線接続部が開放された後に投入される。
【0010】
望ましい態様として、前記送電線と前記遮断器との間に設けられた断路器をさらに備え、前記断路器は、前記遮断器が遮断された状態で開路され、前記遮断器は、前記断路器が閉路された状態で投入される。
(【0011】以降は省略されています)
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